日本商品化権協会は、2月4日、「日本商品化権協会賞」の発表を行ない、2012年日本国内で活躍したキャラクター、海外で活躍した日本初キャラクターを対象に、キャラクターがもつ顧客吸引力を高めた施策を実施した団体、個人を表彰した。
今回「日本商品化権協会賞」を受賞したのは、次の4件。
日本商品化権協会賞は、日本商品化権協会の創立35周年を記念して実施された顕彰事業で、今回が初の試みとなる。商品化権ビジネスの振興とそのビジネスに携わる人材の育成を目的に行なわれたもの。
受賞の選考には、協会内外の9名が審査にあたり、表彰の基準としては、独自の視点で商品化における手法において、手法が革新的かつユニークであるもの、今後の業界に影響を与えうるもの、また海外からの評価も指標に加えられた。
受賞4作品は、事務局の収集した合計141件のプロパティと約500件の著作からノミネートされ、一次審査、二次審査で最終選考に残ったもの。審査委員長として総評を語った早稲田大学名誉教授の亀井昭宏氏は、「記念事業としてスタートしたが、今後の継続を期待している」と述べた。
また、受賞者を代表してあいさつに立ったハローキティの(株)サンリオ・常務取締役の佐藤氏は、受賞のよろこびとともに、ハローキティについて次のように語った。
「本年でハローキティは40周年を迎えます。なぜ40年の長きにわたって愛され続けたのか、いろいろな要素が考えられますが、理由のひとつとしては、皆さまがたとのコラボレーションが大きなポイントになってきたと思います。商品化デザインからスタートしたハローキティは、そうであるが故にスタンダードはあるけれどマニュアルがない、というのが特徴です。コラボいただく皆さまがたとの話し合いによって、新しい魅力を作り続けてきました。そのような動きを、欧米、アジアと展開して参りました。その結果として、ハローキティが世界に愛されるキャラクターに育ったのだと思います。これからも、ハローキティをはじめとするサンリオキャラクターは、静かにメッセージを伝えながら皆さまがたとの共同開発というカタチで発展できればと思っております」
受賞作品は、2月6日から8日までの3日間、東京ビッグサイトで開催される「第75回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2013」の会場にも展示される。