札幌MICE推進委員会は2月25日から27日の3日間、札幌コンベンションセンターで「札幌/北海道MICEコンテンツマート」を開催。記念セミナー、タイ・韓国のMICE関係団体との覚書締結、就職フェア、展示会などが催され、海外のMICEキーパーソン50名をはじめ国内外のMICE関係者が一同に集結した。
25日は海外キーパーソンの市内視察につづき、さっぽろばんけいスキー場の「ベルクヒュッテ」でウェルカムパーティが行なわれた。雪が舞い落ちるなか、暖炉のあるロッジで8か国から訪れたバイヤーと札幌MICEの関係者が交流を深めた。パーティの最後にはたいまつを持ったスキーヤーによる歓迎パフォーマンスを行なわれるなど、海外からのゲストは冬の札幌を満喫した。
26日はオープニングセレモニーで上田文雄札幌市長の挨拶、観光庁の志村格次長が来賓挨拶に続いて、札幌国際プラザがタイ国政府コンベンション&エグジビションビューロー(TCEB)、および韓国大田マーケティング公社(DIME)とそれぞれMICE推進の覚書を締結、今後、MICE推進のためのさまざまな協力体勢を構築していく。
スペシャルトークセッションでは、札幌国際プラザの中田博幸代表理事がモデレーターを務め、TCEB社長のトンチャイ・スリダマ氏、DIME社長の蔡勲(チェ・フン)氏、観光庁の志村格次長が登壇。各国、各都市のMICE取組みや課題について語った。また、香港工科大学ホテル・ツーリズムマネジメント学部長・主任教授のケイ・チョン氏による「時代を担う若者向けプログラム」、日本政府観光局(JNTO)ソウル事務所MICE誘致部長の任榮鴻氏による記念セミナーも行なわれた。
27日には、日本観光振興協会副会長でJTBの相談役を務める舩山龍二氏が「日本MICEの現在と未来」をテーマに特別講演。また「ぺらぺらホッカイドー」著者の遠藤昌子氏が「MICEボランティアのためのおもてなし研修会」で講演を行なった。
展示会は26日・27日の両日、札幌コンベンションセンター大ホールCで開催。サマージャンプ大会やガラスのピラミッドなどユニークベニューのMゾーン。電気自動車や最新雪冷房技術などG8北海道サミットを契機に活発となった環境配慮を展示するIゾーン。アイヌ先住民族やYosakoiソーラン祭りなど地元の音楽や舞踊・文化を紹介するアトラクションやテーマパーティのCゾーン。社歌のオルゴール制作や、ロゴマークの入った果物の収穫など思い出に残る記念品やお土産を集めたEゾーンで構成された。
海外から出席した旅行会社やMICEエージェントのバイヤーは、「札幌の雪が創り出す幻想的な風景は素晴らしい観光資源。施設が整った都市部からわずかな距離でスキーなどリゾートが味わえるのでさまざまなタイプイベントが企画できそう」と感想を述べていた。