虎ノ門ヒルズフォーラムがお披露目

6月16・17日、「虎ノ門ヒルズフォーラム」の内覧会が開催され、関係者ら約2000名に新橋・虎ノ門エリアに誕生した最大級のカンファレンスセンターの最新施設がお披露目された。

「虎ノ門ヒルズフォーラム」は、6月11日にオープンした虎ノ門ヒルズの4階・5階に配置。無柱・分割可能な3つのホールを中心に、ミーティングルーム4室と併せて2,180平米の規模で展開する。

内覧会は、5Fメインホールで開設準備を担当した森ビル・倉橋慶次氏による施設コンセプトや全体概要、デザイナー紹介(小坂竜氏/(株)乃村工藝社 A.N.D.クリエイティブディレクター)の説明を受け、その後各フロアを自由に内覧するスタイル。それぞれのホールの特性を活かした演出や使用イメージでの展示、各ホールに配置されたデジタルサイネージを活用したインフォメーションシステム、各種ケータリングサービスなどが紹介されたほか、森ビルが六本木アカデミーヒルズで10年以上培ってきた施設運営のノウハウを活かしたこだわりのポイントが提示された。

【施設概要】

5Fメインホールは、590平米のスペースに、電動バトンや調整室・専用クロークを備えており、スクールで504席・シアターで744席のレイアウトが可能。2分割も可。7.2mの天井高で施設内最大の360インチ大型スクリーンをもち、シンポジウムや記者会見、商品発表会、ファッションショーなどのイベントに対応できる。

同じく5F、全長50mのガラスカーテンウォールが特徴的なホールAは、757.6平米で最大1000名収容ができ、スクールで396席・シアターで792席のレイアウトが可能。2~3分割可も可。明るい自然光が入るため、アパレル関連の商品展示会や商談会、メインホールでのセミナー後にホールAでパーティといった連動型のイベントにも対応する。220インチの自立型スクリーンが用意されている。

5Fにはそのほか、ガラスカーテンウォールに面したミーティングルームが4室。ミーティングルーム1は87.30平米(スクール45席・シアター80席)、ミーティングルーム2は60平米(スクール24席・シアター42席)、ミーティングルーム3は49.60平米(スクール24席・シアター42席)、ミーティングルーム4は93.80平米(スクール36席・シアター70席)となっており、コーナーに位置するミーティングルームはVIP打合せや各室での分科会などに対応する。

4FのホールBは、約360平米のホワイエをもつホール。ホールB単独では429.8平米で、スクール357席・シアター460席。2~4分割も可。ロビーゲートを閉めることで貸切空間となり、セミナーをホールで、懇親会をホワイエでといった利用ができる。

 

 

また、こだわりの一つ一つが提示されたが、その一つが高級家具ブランドのカッシーナと共同開発したスタッキングチェアとテーブルだ。これまでカッシーナ・イクスシーでは施設に向け既製品の提供はしてきたが、一から開発したのは初の試み。2年間かけて共同開発されたスタッキングチェアは、背もたれ部分に中板やプラスチックを使用せず中綿素材で形成されており通気性がよく、人間工学に基づき立体成型されているため長時間にわたる会議でも集中できるチェアを目指したもの。また、テーブルは、天板と脚を支える斜めの筋交いがなく、端まで広く使用することができ、車いす2台でも利用できる。

希望者にはオプショナルツアーとして搬入出口や荷捌き場へも案内された。

内覧会参加者からは、宗教やベジタリアン、アレルギー等にも対応する多彩なケータリングについてや、共用部分に設置された32のデジタルサイネージの活用方法、各ホールやロビーに設備された光回線に対して具体的な質問が寄せられていた。

虎ノ門ヒルズフォーラムの開業は、7月5日から。

虎ノ門ヒルズは、地上52階建て・地下5階、高さ247メートル。都内では、東京ミッドタウンに次ぐ超高層複合タワーとなる。オフィス(6~35階)、住居(37~46階)24の商業施設(1~4階)のほか、日本初進出の高級ホテル「アンダーズ 東京」(47~52階)も入居する。事業の施行者は東京都で、建築主は森ビル。
  

<関連記事>

【インタビュー】虎ノ門ヒルズフォーラム新ジャンル確立へ挑む