9月1日より3日まで、東京ビッグサイトでは「サイン&ディスプレイショウ2016」が開催される。同展はサイン・ディスプレイのプロが集い、サイン・ディスプレイの製作・施工に必要な資材・素材および加工機器など、業界の新しい情報、技術を提供・アピールする展示会。
主催の東京屋外広告美術協同組合は本年度より宮地健氏が新理事長に就任し、さらなる業界発展に向けた取組みを行なう。そこで宮地新理事長に本展の見どころやサイン、ディスプレイ業界への想いについて話を伺った。
「サイン&ディスプレイショウ2016」の魅力と今年の見どころについて
今年も目標達成となる出展数となり、多くの新製品が登場します。
新しい製品が目玉となるのはもちろんですが、私はそれらを利用してどういうものを創っていくのか、というところも重要なポイントだと考えます。サイン、ディスプレイも長い歴史の中で木、紙、布からLEDやアクリル、塩ビ、金属などの素材が利用されるようになりました。進化する素材の中で、光ったり動いたりと、より表現の幅が広がりました。出展者をハードとすると、それをどう使っていくかと考える来場者はソフトです。是非サイン&ディスプレイショウのなかで、双方メリットが感じられるような出展者の製品と来場者のアイデアの組み合わせを見つけてもらいたいです。
新企画のセミナー
新しい試みとして公式セミナー「ワイドフォーマットプリンティングコンファレンス@サイン&ディスプレイショウ2016」を開催します。インフォトレンズによるインクジェットプリンタの世界市場をはじめ、今後の動向など、グローバルな視点のサイン、ディスプレイの最新事情を交えた解説を聞くことができます。
日時:2016年9月2日(金)13:00-16:30
2年に一度のコンクール
また今年は、隔年開催の関東地区連広告美術コンクールも開催します。今回は2019年に開催する「いきいき茨城ゆめ国体」をテーマに、集まった約140点の広告を展示し、審査・選出します。
作品は1~3部にわかれており、1部は昔ながらのペインティングによる作品、2部はデジタル技術を利用した作品、3部は立体の作品になります。私個人の意見としては、手作業で創り上げる技術は今後も残していきたいと思うので、1部には是非頑張ってほしいですね。コンクールの年齢層は幅広く、上は80代の方まで参加しています。
このほかにも専門学校生による展示スペースも設けています。企画して10年ほどになりますが、若い人が自身の作品をアピールできるだけでなく、業界に優秀な人材を導くことができるという良いサイクルが生まれています。
<関連記事>クローズアップ 東京屋外広告美術協会の取組み~宮地理事長インタビュー~