日本映像機材レンタル協会(JVRA)は7月21日、ホテルイースト21東京で「平成29年度業務担当責任者会議」を開催し、今年のJVRA視察ツアー2017(ISE・InfoComm)の参加者を集めた報告会をパネルディスカッションで行った。パネルディスカッションでは、シーマ・石丸隆氏がコーディネーター、ヒビノ・菊地利之氏がサポートとなり、視察ツアーに参加した4名をパネリストに迎えた。そこで、それぞれが今回の視察ツアーで一番気になった製品をピックアップし、紹介する。(製品名をクリックすると写真が見れます)
※ISE(Integrated Systems Europe)はオランダ、InfoCommはアメリカで開催される業界最大級の業務用AV機器の展示会
《4Kまで対応するIP送受信機》
私はIPの伝送とかに興味があったのでAV over IPの4Kまで対応するIP送受信機のDVIGEAR DisplayNetという製品に注目しました。送信機や受信機とコントロールサーバーをハブに繋いで、WEBベースにアクセスしてソフトウェアの制御によってマルチビューでシームレスに切り替えが可能な製品でした。
IPの技術を使えばコストを抑えられることができるので、他にも低価格のものなど手軽に使える製品が多く見られました。
《ブースの見せ方に圧倒される》
LGの曲線の有機ELディスプレイと86インチのウルトラストレッチモニターが個人的には面白いと思いました。ただ、それよりもLGブースの規模の大きさに圧倒され・展示機器の見せ方に驚かされました。人間の生活に関わる映像が全てタッチパネルで制御できるような近未来の世界を動画サイトで見ることがありますが、それをまさに現実にしようとしているLGのパワーにすごさを感じました。
《超高精細のLEDパネル》
ソニーのクリスタルLEDパネルが非常に綺麗でした。LEDなのか分からないくらい高精細で、視野角も180度と発表されていましたが横から見ても映像がしっかり見えるくらい綺麗な出方をしていました。現状、この製品をレンタルで使うことは難しいですが、他のLEDに関しても年々ピッチが細かくなってきているので、購入するときに何を買うべきなのか本当に迷ってしまいます。
◆JVR座談会アーカイブス
第1回 ビジュアル空間をつくるプロフェッショナルのシゴト
第2回 ~プロが語る仕事の舞台ウラ
第3回 観客を魅了するステージ演出の舞台ウラ
第4回 日本全国で活躍するJVR協会の仲間たち
第5回 イベント・ステージ業界で活躍する女性たちの仕事
【パネルディスカッション】海外展示会(ISE・InfoComm)視察ツアー報告会2016
第6回 映像演出の世界で輝く女性たち~女性が活躍できる場を目指して