◆他部署との関わり
――他部署の方へ求めること、感謝していることはどんなことですか
徐 制作を担当する人たちには、気がついたことがあればなるべく早めに言って欲しいですね。
以前、他社さんに機材手配をしたとき、手配が完了してから、当社の制作の者より「その会社さんの機材は、自社の機材と同梱物の内容など仕様が違っているから、別途、付属品などを用意しないといけない」という指摘を受けたのですが、手配する前にそういった細かい情報を得ることができれば、自社の仕様と同じ同業者さんから借りることができましたので、早い段階から情報共有をしていきたいです。
内山 営業には何でもお客さんの言いなりになるのではなく、可能か不可能かの判断をした上で回答と提案をしていただきたいですね。
また、あまり機材を分かっていない営業がシステムを組んで、当日に破綻が起き、現場に追加が出て走り回ることもありましたので、少し機材のことを勉強しながら業務を進めていただけるとありがたいです。それでも、ある程度私たちの要望も酌みながらお客様さんと交渉を進めてくれる部分や、人手が足りない時に現場応援をしてくれる事に関しては非常に助かっており感謝しています。営業と技術で比較すると、技術の方が若干コスト意識が薄いように感じます。お金のことをあまり気にせずに、現場最優先で仕事を進めている所はあると思います。
ただ、現場のスタッフは、会社の中でも特に不規則なシフトで動いており、当日いきなり現場に向かって欲しいとお願いをすることも少なくありません。それでも毎回しっかりと対応してくれることに対して、いつも深く感謝しています。
宮下 制作現場では日々忙しく業務をこなしているのは承知しているのですが、もう少し機材を丁寧に扱っていただけると嬉しいです。機材のケース作成を手伝うことがあり、キズがついて返ってくると、残念な気持ちになります。機材にも思いやりを持っていただけるとありがたいと思います。
佐藤 特に大きく他部署へ求めることはないのですが、コミュニケーションは常々重要だと感じています。自分たちが思っていることと、相手が思っていることの意思疎通がうまく図れずに、ジレンマを感じることもあります。相手が勘違いをしていたり、こちらが言葉足らずだったりとお互いさまなのですが、伝達不足は特にさまざまなトラブルに繋がりやすいため気をつけています。
◆JVRA座談会アーカイブス
▶第1回 ビジュアル空間をつくるプロフェッショナルのシゴト
▶第2回 ~プロが語る仕事の舞台ウラ
▶第3回 観客を魅了するステージ演出の舞台ウラ
▶第4回 日本全国で活躍するJVR協会の仲間たち
▶第5回 イベント・ステージ業界で活躍する女性たちの仕事
▶【2016年】海外展示会(ISE・InfoComm)視察ツアー報告会2016
▶第6回 映像演出の世界で輝く女性たち~女性が活躍できる場を目指して
▶【2017年】海外展示会(ISE・InfoComm)視察ツアー報告会2017