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東京ディスプレイ協同組合、60周年記念で「超・文化祭」開催へ ~人材確保に向けた新たな取り組み

永門理事長
永門理事長

東京ディスプレイ協同組合(東デ協)は5月21日、東京ドームホテルで「第61回通常総会・懇親会」を開催した。懇親会冒頭の挨拶で永門大輔理事長(ジールアソシエイツ社長)は、創立60周年を迎える東デ協の記念事業である「超・文化祭」の開催に触れた。「超・文化祭」はディスプレイ業の技術や文化、芸術の伝達を目的としたイベントで、9月27日(金)・28日(土)に東京ミッドタウン日比谷で開催される。永門理事長は「昨今の人手不足や採用難の問題に着手し、学生を集める企画に注力する」と意気込みを述べた。

続けて、総合プロデューサーの中嶋敬泰氏(トーガシ)とアシスタントプロデューサーの田中勇輝氏(ジールアソシエイツ)が具体的な企画内容を発表。大道芸によるアートパフォーマンスや来場者参加型コーナーなど、「人間力」をテーマとしたコンテンツを多く企画する。

(L→R)田中氏と中嶋氏
(L→R)田中氏(ジールアソシエイツ)と中嶋氏(トーガシ)

イベント概要
名称:超・文化祭
会期:2024年9月27日(金)15:00~21:00/28日(土)11:00~20:00
会場:東京ミッドタウン日比谷 イベントスペース

 

「人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA」過去最高389社が出展し、7月17日からAichi Sky Expoで開催

自動車技術会は2024年7月17日から19日までの3日間、Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で「人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA」を開催する。2014年の初開催以来8回目の実地開催となる今回、過去最高の389社の規模での開催となる。

Aichi Sky Expoでの開催が2回目となる今年は出展社が76社増え(約24%増)、昨年の展示ホールE/Fに加え、展示ホールDも使用。5件の世界初公開、3件の日本初公開となる展示があるほか、最新技術を駆使したLevel2自動運転バスの試乗体験も実施する。

JSAE企画展示では「循環」をキーワードに、自動車ライフサイクルにおけるGHG算出、カーボンフットプリント削減や資源の再利用に対して有効となるトレーサビリティ、使用済みの車両から資源を回収・分別する静脈産業の技術を展示。循環型社会の実現に向けて「知恵・技・匠」について考える「場」を提供する。

7月10日から31日までは「ONLINE STAGE2」を開催する。来場前後の調査や情報収集などが可能となっている。

【フォトレポート】千葉県船橋市に2024年7月オープン「LaLa arena TOKYO-BAY」お披露目 新たな賑わい創出を目指す

三井不動産とMIXIは2024年4月17日に竣工し、7月にオープンする大型多目的アリーナ「LaLa arena TOKYO-BAY(ららアリーナ 東京ベイ)」のプレス説明会・内覧会を5月29日に開催した。

LaLa arena TOKYO-BAY 外観

千葉・船橋市浜町にある「三井ショッピングパーク ららぽーと TOKYO-BAY」付近に誕生する同アリーナは、TOKYO-BAYアリーナマネジメント(三井不動産とMIXIの共同出資会社)が運営する敷地面積約2万㎡、収容人数約1万1000人の施設。プロバスケットボールBリーグ1部所属の千葉ジェッツの本拠地で、JR京葉線・武蔵野線「南船橋」駅から徒歩6分とアクセス性に優れていることから、多くの賑わいを創出することが期待される。

1階は可動席となっており、センターステージとエンドステージの切替が可能。バスケの試合のほかスポーツイベントや音楽コンサート、展示会などさまざまな用途に対応する。7月6日と7日にはこけら落としとしてMr.Childrenの公演が行われるほか、来年4月までに10件以上の大型コンサートも予定。MIXIが得意とするゲーム関連イベントや、トップスケーターによる「THE ICE(ザ・アイス)」など注目度の高いイベントも続々開催される。

アリーナ
観客席から見たアリーナ

施設の特徴として①イベント演者や選手と籍の距離が近く感じられる「すり鉢型のボウルデザイン」の採用、②2階北南に4カ所設置されたフード&ビバレッジではイベントとのコラボメニューを実施、③VIPルーム(11部屋)やVIPラウンジ(1カ所)、VIPボックス(8部屋)など観戦・鑑賞だけでなく会食なども可能な幅広いVIPエリア、④イベント当日の物販やバスケ練習場として使える720㎡のサブアリーナ、⑤常設のセンタービジョンとリボンビジョンに加え、仮設吊物用は75tまで対応可能で幅広い演出を可能に、⑥アリーナ面に直接大型トラックを乗り入れ可能な設計、などが挙げられる。

南北にあるフード&ビバレッジでは様々なイベントとのコラボメニューを予定
広々としたVIP LOUNGE(北側)
上質な設えのVIP ROOM(北側)
メディアへの説明会はこのサブアリーナ内で行われた

また、環境配慮型のアリーナとして施設の設計一次エネルギー消費量を30%削減。BELSに基づく評価で「ZEB Oriented」認証も取得している。

三井不動産で常務執行役員 商業施設・スポーツ・エンターテインメント本部長を務める若林瑞穂氏は「LaLa arena TOKYO-BAYはスポーツ・エンターテインメントを活かした街づくりの中核を担う事業だ。世の中のデジタル化が進めば進むほど、人はデジタルでは得られない感動体験や、五感で感じるリアル体験により高い価値を見出す」と語り、同社が2021年に行った東京ドームの株式公開買付け(TOB)以降蓄積してきたノウハウを活用していく構えを見せる。

MIXIの木村弘毅社長はグループ会社が運営する千葉ジェッツが常にトップレベルの成績を維持していることに言及するとともに、「この専用ホームアリーナを通じてソフトとハードの融合による新しい体験を創出し、より豊かなコミュニケーションを創造することを目指す。具体的にはARなどの最新技術を活用した新たな観戦体験や、アリーナ全体を使ったインタラクティブな演出など、これまでにはないエンターテインメント体験を提供する」と話す。

固い握手を交わす若林瑞穂氏(左)と木村弘毅氏(右)

同日行われた一般向けのお披露目イベントではは三井不動産の植田俊社長やMIXIの木村弘毅社長に加え、松戸徹・船橋市長や三屋裕子・日本バスケットボール協会 会長、島田慎二・ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ チェアマン、田村征也・千葉ジェッツ船橋 代表取締役社長も登壇しテープカットセレモニーを行った。また、千葉ジェッツの富樫勇樹選手、プロフィギュアスケーターの宇野昌磨さん、千葉県船橋市在住の梨の妖精ふなっしーによるトークショーや、千葉ジェッツによるフリースロー対決なども行われ観客を楽しませた。

テープカットセレモニー
トークショー
千葉ジェッツによるフリースロー対決

【レポート】優れたデザインの小物や雑貨が集結 3日間で16,577名が来場 インテリア ライフスタイル

メッセフランクフルト ジャパンは「インテリア ライフスタイル(Interior Lifestyle Tokyo)」を、2024年6月12日から14日の3日間、東京ビッグサイトで開催した。
デザイン性に優れた日用品や家具が集結し、20カ国・地域から507社が出展した。来場者数は3日間合計で、16,577名となった。

イベントとして次世代のインテリア・デザイン業界を担う若手を対象に顕彰する「Young Designer Award」は、HANA TEXTILE DESIGN STUDIOの光井花氏が受賞した。
光井氏が今回展示したのは「錯覚のテキスタイル -久留米絣-」で、糸のずれと錯覚効果を融合させたテキスタイルだ。
メッセフランクフルト ジャパンは副賞として、光井花氏を2025年にドイツ・フランクフルトで開催する世界最大級の国際消費財見本市「アンビエンテ」に出展者として招待する。
光井氏は「絣(かすり)はニッチな世界のため評価されにくいと思っていたが、下川織物の職人さんや皆さんの力で受賞につながった。「アンビエンテ』の出展も検討していたため、またとない機会をいただけて大変光栄に思う」とコメントした。

【JNTOデータ】5月の訪日外客数は300 万人 同月過去最高を記録

日本政府観光局(JNTO)は6月19日、5月の訪日外客数などを発表した。

<発表の要点>

●5月の訪⽇外客数は、3,081,600人となり、前年同月比では60.1%増、2019年同月比では9.6%増となった。

同月の過去最高記録である2019年5月2,773,091人を20万人以上上回り、3か月連続で300万人を突破した。

●⼀部市場において学校休暇を含む連休にあわせた訪⽇需要の高まりがみられたほか、東アジアでは韓国、東南アジアではシンガポール、欧米豪・中東地域では米国などで訪⽇外客数が増加したことが、今月の押し上げ要因となった。

●23市場のうち19市場(韓国、台湾、香港、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、メキシコ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、北欧地域、中東地域)は5月として過去最高を記録。また、インドでは単月過去最高を更新した。

<訪日外客数 年別推移(2017年〜2024年)>

 

● 韓国は、738,800 人(前年同月比 43.3%増)だった。

日本各地へのチャーター便を含む地方路線の増便等の影響もあり、訪日外客数は 5 月として過去最高を記録した。

● 中国は、545,400 人(前年同月比 305.5%増)だった。中国の水際規制緩和、地方路線を含
む増便、労働節等の影響もあり、訪日外客数は前年同月を上回った。

※2023 年 8 月 9 日まで中国文化旅游部より日本行き団体旅行・パッケージツアー商品の販売禁止措置が継続されていた。

● 台湾は、466,000 人(前年同月比 53.6%増)だった。旅行代金の高騰や日本のゴールデンウィーク期間の訪日を避ける動き等があったが、日本各地へのチャーター便を含む地方路線の増便等の影響もあり、訪日外客数は 5 月として過去最高を記録した。

● 香港は、217,500 人(前年同月比 40.9%増)でだった。旅行代金の高騰や日本のゴールデンウィーク期間の訪日を避ける動き等があったが、地方路線の増便等の影響もあり、訪日外客数は 5 月として過去最高を記録した。

● 米国は、247,000 人(前年同月比 34.7 %増)だった。直行便数の増加に加え、スクールホリデーや祝日等の影響もあり、訪日外客数は 5 月として過去最高を記録した。

今週の展示会スケジュール(6/24~6/30)

▽千葉
06/28(金)~06/30(日)
幕張メッセ
TOKYO OUTDOOR SHOW 2024

▽東京
06/26(水)~06/28(金)
東京ビッグサイト
COMNEXT
第2回[次世代]通信テクノロジー国際展

06/26(水)~06/28(金)
東京ビッグサイト
自治体・公共week
・第4回自治体向けサービスEXPO
・第4回スマートシティ 推進EXPO
・第4回自治体DX展
・第3回地域防災EXPO
・第7回地方創生EXPO
・インフラメンテナンス展

06/26(水)~06/28(金)
東京ビッグサイト
第26回 インターフェックス Week 東京
・第26回インターフェックス ジャパン[医薬品][化粧品]製造展
・第18回インファーマ ジャパン[国際]医薬品原料展
・第8回バイオ医薬EXPO
・第6回ファーマラボEXPO 東京[医薬品]研究開発展
・第6回再生医療EXPO[東京]

▽愛知
06/26(水)~06/28(金)
ポートメッセなごや
INTERMOLD 名古屋/金型展名古屋/ 金属プレス加工技術展名古屋

06/26(水)~06/28(金)
ポートメッセなごや
AM EXPO 名古屋 2024

06/27(木)~06/28(金)
ウインクあいち
第53回建築総合展 NAGOYA 2024

▽福岡
06/26(水)~06/28(金)
アイテムえひめ
コンクリートテクノプラザ2024

レイの体験型デジタルコンテンツの内覧会「SEED5」レポート

レイは2024年4月17日から19日の3日間、六本木 AXISギャラリーにてDigital Content Exhibition “SEED5” を開催した。

“SEED” は、アイデアの「種」になるような体験型デジタルコンテンツを紹介する内覧会。

5回目となる今年は、レイのディレクターやエンジニアが制作した7種類のコンテンツを展示。

来場者は、イベントや事業で活かせるアイデアを見つけようと、コンテンツを楽しみながら説明に耳を傾けていた。

#001: kairos

カメラ・映像機器・PCというシンプルな構成のインスタレーション。

リアルタイムの映像の上に、数秒前の過去の映像が次々と重ね合わされていく「異なる時間の流れ」をテーマにした作品。

過去の映像に再生速度・静止・逆行など6パターンの加工が施され、現在の映像にオーバーレイされる。

作品名の「カイロス」はギリシア語で、人間の内面的な時間を表すという。

なお、半円型の映像装置にはレイが所有する湾曲可能な次世代LEDディスプレイ「RUBY」を使用している。

想定される活用例:
・空港、駅、オフィスのエントランスなど、大勢の人の往来がある場所への設置など
・大人から子供まで楽しめる間口の広さも特徴

 

#002:見えないAI美術展

MRデバイスを通してアートを鑑賞するコンテンツ。

はたから見ると空っぽの額縁が宙に浮かんでいるだけだが、VRヘッドセット(Meta Quest)を装着して、周囲に漂っている「単語が書かれたボール」を手で(コントローラーで)つかんで額縁の中に投げ込むと、AIがその単語を反映した画像作品を額縁の中に自動で生成する。

AIはStable Diffusionを使用。

想定される活用例:
・エンタメ系のイベント、美術館・博物館での体験型コンテンツなど
・AIを使わないパターンや、2Dではなく3Dのアートを表示するパターンも考えられる

 

#003:音を視る


街の映像を眺めると、視線の先にあるモノが発する音だけが(歩く音、鳥の鳴き声、車や電車の走行音、街頭ビジョンなど)拡大されて聞こえてくるコンテンツ。

視線をトラッキングできるデバイス「アイトラッカー(Tobii)」が赤外線で人の瞳孔を検知し、天井の指向性スピーカーで音を再生している。

メガネやゴーグルは必要ない。

想定される活用例:
・視線を向けた先のメンバー・キャラの声が大きく聞こえるアイドルやアニメの映像など
・野外での設置も可能
視線を向けた先のモノが発する音が聞こえる
天井の指向性スピーカー
#004:Wonder Wall

3Dメガネを装着してスクリーンを見ると立体的に見えるだけではなく、鑑賞者の頭の位置・角度に応じて映像のアングルも変化するため、壁の向こうに「もう一つの世界」が広がっているような体験ができる。

ヘッドトラッキング と プロジェクション、立体視( 3D映像)を組み合わせ、1枚の平面スクリーンで没入体験を実現した。

想定される活用例:
・本来は描かれていない部分まで見える(のぞき込める)絵画
・スポーツの試合を特殊カメラで撮影し、色々な角度から鑑賞 など

 

#005: Armic

AIで生成された映像が、グネグネと動くロボットアームの姿に合わせて変化しながらスクリーンに映し出される。

アームの関節の動きを数値化してPC上で3D化、その画像とプロンプトを組み合わせて植物や石像、バレリーナなどの映像をAIで生成する。

作品名はarm「腕」と「真似る」を意味するmimicを組み合わせたもの。まるでアームの動きを真似るように、リアルタイムで映像が生成されていくのが特徴だ。

AIのモデルはStream Diffusionを使用している。

想定される活用例:
・ロボットでなく子供など人の動きを読みとってAIで映像を生成
・クラブやライブでDJの動きを読み取ってバックにAIで生成した映像を再生する など

 

#006:Picture-monogatari


来場者がアップロードした写真から、AIがその「過去」と「未来」を創作して文章と画像を生成。

まるで3ページの絵本のように1つの「物語」を仕上げて、ポストカードに印刷してくれる。

アップロードした写真をChatGPTで分析し、Dall-E 3で「過去」と「未来」の画像を出力している。

想定される活用例:
・学習させることが可能なので、企業とのコラボなども想定できる
・コンパクトに設置できることも特徴

#007:VENATION


来場者の「脈拍」による波形から、曼荼羅(まんだら)風のデジタルアートを生み出す。

デザインモチーフは植物の「葉脈」。BPMが高まると色が赤くなり、下がると緑に変化する。

UnityとArduino、パルスセンサーなどで構成されている。

ガチャガチャと似た、何が出るのかわからないエンタメ性も特徴。

想定される活用例:
・イベントの入場時に、その人のテンションがどのくらい上がっているかを可視化する
・未来の健康診断 など
・声や温度もビジュアライズは可能であり、また別の形でのアウトプットも考えられるため、様々な応用が想定できる
脈拍は人によって異なるため、その人だけの「パーソナライズアート」を出力できる。

 
会場ではイベントの際に活用できるRayオリジナルプロダクトも紹介されていた。

Selfie JAM


来場者の自撮り動画を集めて、自動でコラージュムービーを生成するムービージェネレーター。

来場者は自分のスマホで特設Webサイトを開き、自撮り動画を撮影&アップロードするだけなので、専用アプリも必要ない。

自撮り動画はその場でムービーに反映され、イベント演出などに活用できる。

REPEVENT™(レップイベント)


ティザーから参加申込み、オンライン視聴、フィジカルイベントでのチケット管理までカバーするイベントプラットフォーム・サービス。

イベントサイトの作成からメール送付まで一括で管理できる。

夏と秋ごとにさらにアップデートされていくという。

【レポート】Interop Tokyo 2024が幕張メッセで開幕 AIや宇宙、放送を切り口にインターネットの最先端技術発信


Interop Tokyo 実行委員会は6月12日から14日まで「Interop Tokyo 2024」を幕張メッセで開催した。

同展はインターネット技術の総合展で今回はテーマに“AI社会とインターネット”に掲げ、社会に生成AIが普及していく中で、インターネットが果たすべき役割や必要なネットワーク、運用、リスクとその対策についてイベントを通して探り、最新情報を発信した。
同時開催展は「デジタルサイネージ ジャパン」、「APPS JAPAN」、「画像認識 AI」の3展で、出展者数542社1,664小間で展開し、前回から会場を1ホール拡大。

来場者は124,482人となった。(去年は119,108人)※同時併催展イベントを含む

「デジタルサイネージ ジャパン」では大型LEDディスプレイや、球体や曲面のLEDディスプレイを提案したほか、特別企画として会場内にデジタルAIアバターやデジタルツインを取り上げる「Digital Human Expo」を設置。

「Interop Tokyo」を象徴する恒例の企画「ShowNet」も実施。「ShowNet」は出展者が持ち寄った製品で、実際にエンジニアがイベント会場内にネットワークを構築し、出展者や来場者含む会場のユーザーにインターネット環境を提供するもの。現在の最新技術を使って、将来のインターネットの姿をユーザーに体感してもらうことがコンセプトとなっている。今回のテーマは“Inter * Network”で、「*(アスタリスク)」は、この部分にどのような単語が入り得るという意味を込めた。
ShowNetを取りまとめるNOCチーム・遠峰隆史氏は「昨今のインターネットはインフラとして在るだけではなく、さまざまなものを相互に接続することを役割として期待されている。今回のテーマは、まさにこの役割を一言で表している。多種多様な企業活動やインフラ、生産活動をつなぎ、将来的には惑星と惑星をつなぐであろうインターネットの可能性をお見せできれば」意気込みを語った。

ナノオプト・メディア/大嶋康彰 代表取締役社長

かつては各国で開催されていたInteropと Show Netをリアル開催しているのは現在では日本のみだ。インターネット分野の機器が組み合わされ、動いている様を実際に会場で見られるのは、Interop Tokyoの強みだ。インターネットを構成する機器は、異なるメーカーの機材同士をつなげると動かないことも多かったという。技術の標準化が比較的進んだ現代でも、つながるはずの機材を実際につなげてみると、うまく接続しない場合もある。Interopと Show Netの魅力は、会場内でこうした接続の試行錯誤の跡や結果を肌で感じられる点にもある。

イベントの運営を担当するナノオプト・メディアの大嶋康彰代表取締役社長は、イベントについて「インターネットは社会的なインフラとして成長しているが、同じインフラの電気やガスと異なり、今なお著しいスピードで技術が進化し続けている。そのためInteropの開催と活動は、引き続きニーズがあると考えている。ぜひ会場で機器が動き、ネットワークが機能している様を体感してほしい」とPRした。

次回は2025年6月11日から13日の開催を予定している。

今週の展示会スケジュール(6/17~23)

▽東京
06/19(水)~06/21(金)
東京ビッグサイト
第4回加工食品EXPO
第4回ワイン・酒EXPO
第4回肉・乳製品EXPO
第4回プレミアム食品EXPO
第8回“日本の食品”輸出EXPO SUMMER

06/19(水)~06/21(金)
東京ビッグサイト
ものづくりワールド 東京
・機械要素技術展
・工場設備・備品展
・設計・製造ソリューション展
・次世代 3Dプリンタ展
・ものづくりODM/EMS展
・計測・検査・センサ展
・ものづくり AI/IoT展
航空・宇宙機器 開発展
・ヘルスケア・医療機器開発展

▽神奈川
6月20日(木)〜22日(土)
パシフィコ横浜
メディカルショージャパン&ビジネスエキスポ
https://confit.atlas.jp/guide/event/jsmi99/top

▽福岡
6月19日(水)〜20日(木)
マリンメッセ福岡
九州都市開発・建設総合展2024
九州インフラ技術産業EXPO 2024
九州ホーム & ビルディングショー2024
第5回九州猛暑対策展2024
九州災害リスク対策推進展2024
https://www.jma.or.jp/toshiken/ksh/index.php

イベントリスクマネジメントの重要性説くセミナー実施  日本イベント協会

日本イベント協会(JEVA)は5月23日、JEVAイベントプロデューサー・フォローアップセミナー「『イベントリスクマネジメント《入門編》』 ~「イベントリスクマネジャー」職の確立に向けて」を同協会の会議室で行った。エムアテンドジャパンの須賀啓臣代表取締役と、目白大学メディア学部特任教授の岡星竜美氏が講師を務めた。須賀氏は以前消防に所属し、実際の事故現場での経験を経て、現在はイベントやドラマ・映画の撮影現場で安全管理を行っている。

エムアテンドジャパン/須賀啓臣代表取締役

講義では「病院前救護学(プレホスピタルケア)」というキーワードとマラソン大会を例に、主催者や運営が考えておくべきポイントを紹介した。けが人が出た場合、マラソンコース上での対応と救護所での対応は異なる。須加氏は「事故が起きてしまったり、けが人が出てしまったりした場合、イベント会場でできることは『現状よりも悪くさせないこと』。誰がどのように通報するか、救護所以外で倒れた人を運ぶか、処置の判断は誰が行うかなどを、主催者は組み立てておく必要がある」と話した。

また「リスク」の定義について、聴講者と共に共有した。「リスク」とは目的に対して目的と違うことが起こることであり、マラソンで例えると、ゴールへの到着が目的のランナーに吹く、向かい風だけでなく追い風もリスクに含まれる。すべてのイベントは意図的に人を集めており、どんなイベントでも人がいる。この「人」がリスクになり得るという。

“大きな事故”は要素の積み重ねで起こるものであり、この積み重ねを一つずつ紐解いて解消するのがリスクマネジメントだ。リスクマネジメントは主催者にとって、参加者からの信頼につながり、何かあったときに被害を少なくする点からも重要だという。イベント全体、各セクションと段階ごとに、異なるリスクと対策方法があり、影響の大きさや地域特性によって、どこを重点的に対策するかが変わる。

ほかにも実際に事故が起きた現場の写真を見ながら、どんな危険があるかを発見し解決する能力を高める「KYTトレーニング」を周囲と話し合いながら体験するワークショップも行った。
須加氏は「お金をかけなくてもリスクマネジメントはできる。関係者が共通で認識を持つことで、リスクを大きく低減する」と強調した。