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環境ビジネスや新エネテーマに関連技術やサービスが集結 2021NEW環境展、2021地球温暖化防止展

日報ビジネスは、3月17日から19日の3日間、東京ビッグサイト・西ホールで「2021NEW環境展」「2021地球温暖化防止展」を開催する。“環境ビジネスの展開”、“CO2削減と新エネ・省エネビジネスの推進”をテーマに、全国から261社・849小間が出展。資源有効利用や廃プラスチックのリサイクル技術、多様な新エネルギーの活用など、最新の環境技術・サービスを一堂に集結する。

「NEW環境展」は循環経済(サーキュラーエコノミー)を実現するための高効率のリサイクル関連機器やソフトウェア、SDGsに沿った環境保全システムが集結。現場や事務の作業効率を向上させる、AI活用による選別機、IoTによる回収ボックス、テレワーク対応の廃棄物管理システムを紹介する。また、プラスチック再資源化のための高機能な粉砕機や樹脂選別機、再生ペレット加工機、リサイクル製品なども今回の見どころとなっている。

「地球温暖化防止展」では再生可能エネルギー、省エネ関連商材を中心に紹介する。再エネブースでは、地域活用電源として需要が高まる小水力発電やバイナリー発電機、バイオガス発電システムといった小型機器を取りそろえる。大規模施設での利用が拡がる地中熱、次世代ZEBやCO2回収・貯留 (CCS) といった最新環境イノベーションも出展予定。
省エネ関連では、エネルギーの節減とコストメリットが同時に叶う節水、遮熱、空調などの機器・サービスが出展。夏の暑さ対策に備える遮熱塗料やシート、ミスト・ファンなども合わせて提案する。

新たに午後券を導入し感染拡大の防止を徹底 第10回インターペット

メッセフランクフルトジャパンは4月1日から4日の4日間、東京ビッグサイトで「第10回インターペット〜人とペットの豊かな暮らしフェア〜」を開催する。
インターペットはペットに関する製品・情報・サービスが一堂に会する産業見本市で、約2年ぶりの開催となる今年は約300社が出展予定。

一般来場者もペットと一緒に来場可能。メッセフランクフルトジャパンは通常の感染対策を徹底するほか、人数制限や館内滞在者数を管理するために一般来場者を対象に13時から入場できる「午後券」を今回新たに導入することを発表した。
4月3日に開催するトークショーではペットとのライフスタイルを評価された著名人に贈る「インターペットアワード」を受賞したプロフィギュアスケーターの村上佳菜子氏が登場し、愛犬との過ごし方などを語る。

「わせがくeスポーツ体育祭」の運営を総合的に支援 コーユーイノテックス

コーユーイノテックスは、「わせがくeスポーツ体育祭オフライン決勝大会」 の運営について、総合的に支援を行った。3月2日に開催した、早稲田学園わせがく高等学校(わせがく高等学校)主催の大会で、これまで全校で行っていた体育祭をコロナ禍のため開催形式を変更し、同校としては初となるeスポーツで実施した。種目はパズルゲーム、サッカーゲーム、格闘ゲームなど。

リアルイベントとしては、渋谷パルコ6 Fの会場に、予選を勝ち抜いた12のキャンパスから各代表者が集まり、決勝戦を行った。またオンラインでは、キャンパス対抗応援合戦やキャンパス対抗クイズ選手権といった生徒や教員、保護者が同時に参加できる企画を取り入れ、参加意識を高める演出を企画。また、競技終了後には、エキシビジョンマッチとして、同校の卒業生で、eスポーツ世界チャンピオンのノビ選手と格闘ゲームで対戦。
YouTube配信で家族や教員が自宅や各キャンパスから応援も可能で、コロナ禍での生徒や家族の思い出作りを支援した。

コーユーイノテックスは、ICT機器レンタル・ ICT技術を活かし2019年にeスポーツ事業に参入。 2019年第2回全国高校eスポーツ選手権では、スポンサーとして、決勝大会を支援し、ネットワーク構築や運用、保守を担当している。
今後、今回のイベントで培った実績をもとに、教育市場向けeスポーツに本格展開、企画・コンサルからインフラ・ネットワーク基盤の構築、技術支援、保守・サポートをワンストップで提供できる企業を目指す。

今週の展示会スケジュール(3/1~3/7)

3/1~3/7 開催の展示会

▽千葉

3月2日(火)~4日(木)
幕張メッセ
Grinding Technology Japan 2021(研削加工技術と工具製造技術展)
http://grind-tech.jp/

▽東京

3月3日(水)~5日(金)
東京ビッグサイト
スマートエネルギーWeek 2021
・第17回[国際]水素・燃料電池展(FC EXPO)
・第14回[国際]太陽光発電展(PV EXPO)
・第12回[国際]二次電池展(バッテリージャパン)
・第11回[国際]スマートグリッドEXPO
・第9回[国際]風力発電展(WIND EXPO)
・第6回[国際]バイオマス展
・第5回[次世代] 火力発電EXPO
・第1回 エネマネ・自家消費EXPO
https://www.wsew.jp/

第3回 資源循環EXPO
https://www.resource-expo.jp/

▽愛知

3月4日(木)~5日(金)
なごのキャンパス
アグリクロス in なごのキャンパス
https://agricross.nagoya-cci.jp/

EventBiz(イベントビズ)vol.22 2021年、大注目のブースデザイナー

編集内容

本特集ではカラーバリエーション豊かなデザイナーたちが登場。2021年、最も注目のデザイナーたちがつくるブースデザイン戦略、彼らのデザイナー感について探る。また特別企画では、イベントの魅力を高めてくれるキービジュアルを集めた。込められた思いや制作秘話に迫る。

特集 2021年、大注目のブースデザイナー

広い世界に飛び出し「多様性」を学ぶ 乃村工藝社/西田 大介
「ファン」の視点から「モノ」の魅力を引き出す フジヤ/坂本 真有子
ゴールまでたどり着くための進行力 博展/矢野 吉昭
だれにとっても最高のデザインを追求する 第一広房TOKYO/川村 渉
空間の奥深い世界へひたむきに臨む 丹青社/小松 一格
冬の時代を乗り越えた今、誰かの役に立ちたい SUPER PENGUIN/竹村 尚久
2色の調和と対比 ボックス・ワン/加藤 祐介 & 馬場 智史
展示ブースだけでなく、展示空間を創る ムラヤマ/山口 裕士
クライアント・インサイトを引き出し、デザインする 昭栄美術/水野 智仁
トライアル&エラーは幾度も行う スペース/山田 夏輝
相手の定規で自分を測る リオエンターテイメントデザイン/竹林 良太
形がカッコいいだけのものをデザインと考えない アートフリーク/近藤 正和
提案するものがオリジナルであること 文田昭仁デザインオフィス/文田 昭仁
つねに物事の本質を見極める 中村展設/雨宮 力
デザインは課題解決と新たな価値創造 サクラインターナショナル/名嘉 朝樹
ブースデザインは来場者との対話でもある デザインカフェ/平澤 太
「自分が思う良いデザイン」は、企業の特色が出ない スペシャライズ/藤井 照雄
その先を想像して仕事をする ビヨンド/大西 康方
デザイン以外の要素を取り入れる ジールアソシエイツ/南澤 隆広
魅力を最大限引き出すブースを共に作り上げる bird and insect × イド

特別企画 イベントキービジュアルの力
メインビジュアルに込められた思いとは 東京ゲームショウ2020 オンライン
Event Key Visual Selection 2021

論点
展示会の総合分析 2020年10月~12月
展示会の総合分析 2020年の年間統計
開催スケジュール(展示会) 2021年3月~5月
論考 寺澤義親
EVENT VISION コロナ禍の国際会議の在り方とは
INFORMATION マーベル・スタジオ/ヒーローたちの世界へ
MICE TOPICS① 安全・安心に開催し商談機会を設ける
「第91回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2021」
MICE TOPICS② 「ナゴヤMICEショーケース」を完全オンラインで開催
JVRA座談会 ニューノーマル時代の業界の未来を模索する
Woman’s NEXT 片木 亜季/日本コンベンションサービス


発売日:2021年2月28日
判型:A4判
ページ数:71ページ
定価:2,200円(税込)/1冊  8,800円(税込)/年間

全国有力書店で販売。また、小社からの発送も行っておりますので、上部の購入ボタンよりお申し込み下さい。
お問合せは(株)ピーオーピー 出版企画室(TEL: 03-5687-6841、FAX: 03-5687-6845)

【8月6日更新】政府 イベントの開催制限や施設の使用制限について発表

政府は催物の開催制限の目安や、施設の使用制限などについて発表した。

緊急事態宣言が解除された地域は、4月11日までの約1カ月の経過措置(人数上限10,000人)を経たあと、そのほかの都道府県と同じ目安が適用されることとなった。

以下が政府から各都道府県へ通知された事務連絡の概要となる。

イベントの開催制限について

(1)東京都および埼玉県、千葉県、神奈川県の1都3県

【3月21日まで】

屋内・屋外ともに5000人以下、かつ屋内においては収容定員の50%以内の参加人数にすること。また、屋外については人と人との距離を十分に確保すること(できるだけ2m)。

20時までの営業時間短縮(酒類の提供は11時から19時まで)を働きかけることとする。なお、無観客で開催される催物等については、営業時間短縮の働きかけの対象とする必要はない。

・同一施設内で、別々に入退場管理する等、人の流れが厳密に管理できる場合(例:同一展示場で、家具展と絵画展等、入退場口の異なる複数の催物が開催される場合)、各催物等に対、人数上限及び収容率要件を適用しうる。
ただし、催物開催時に、別々に入退場管理せず、自由な人の移動ができる場合(例:1つの展示会中の催物として、複数の講習会を開催する場合)には、自由移動できる催物全体で人数上限及び収容率要件を適用すること。

・人数上限及び収容率は、入退場管理が行われ、催物会場内の参加者数が特定できる場合には、催物会場に同時に滞在する最大の参加者数で算定すること。
ただし、催物会場に同時に滞在する参加者数が分からない場合は、1日当たりの参加者数などを用い、施設内の収容状況を推定し、人数上限及び収容率を算定すること。

・年度末等に向けて行われる行事について
年度末等に向けて人の移動が活発になり、また、卒業式等の行事の開催が見込まれる。こうした行事については、感染防止を徹底するとともに、人と人との間隔を十分に確保する等、適切な開催方法を検討するよう働きかけること。
特に、より多くの人が集まる行事、例えば、大学の卒業式は適切な開催のあり方を慎重に判断するよう働きかけること。
歓送迎会、新歓コンパ、飲食につながる謝恩会や花見及びこれに類するものについては、自粛を働きかけること。

【3月22日以降】

最新記事
→【5/10 まとめ】緊急事態宣言・まん延防止等重点措置延長 イベント制限と施設の使用制限の詳細

(2)栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県

下記一部変更あり→
最新記事
→【5/17 まとめ】緊急事態宣言・まん延防止等重点措置延長 イベント制限と施設の使用制限の詳細

【緊急事態宣言解除から原則4月11日※まで)】
※ 緊急事態宣言解除から1か月程度、人流が多くなる春休み、土日を含まない観点から4月11日と設定

<催物の開催制限の目安>

「人数上限」「収容率」のうち、いずれか小さい方を限度とする。

人数上限

・収容定員が設定されている場合、「5,000人又は収容定員の50%のいずれか大きい方」又は「10,000人」のいずれか小さい方を上限とする。

なお、収容定員が設定されていない場合は、10,000人以下で開催すること。

収容率

↑大声での歓声、声援等が想定される催物については、異なるグループ又は個人間では座席を一席は空けることとしつつ、同一グループ(5名以内に限る。)内では座席等の間隔を設ける必要はない。すなわち、参加人数は、収容定員の50%を超えることもありうる。具体的には、各都道府県が個別イベントの態様に応じて判断すること。

<地域の行事、全国的・広域的なお祭り、野外フェス等について>

令和2年11月12日付け事務連絡のとおり取り扱うこと。

<営業時間短縮の働きかけ>

各都道府県知事が地域の感染状況等に応じ、適切に判断すること。

<年度末等に向けて行われる行事>

卒業式、入学式、入社式等については、感染防止を徹底するとともに、人と人との間隔を十分に確保する等、適切な開催方法を検討するよう働きかけること。
特に、より多くの人が集まる行事、例えば、大学の卒業式、入学式や入社式等はより慎重な対策の上で適切な開催のあり方を判断するよう働きかけること。
歓送迎会、新歓コンパ、飲食につながる謝恩会や花見及びこれに類するものについては、自粛を働きかけること。

【原則4月12日以降】

そのほかの都道府県と同じ、令和2年11月12日付け事務連絡の目安が適用される(都道府県から営業時間短縮の働きかけはしない)。

 

(3)その他の都道府県

<催物の開催制限の目安>

令和2年11月12日付け事務連絡の目安が適用される(都道府県から営業時間短縮の働きかけはしない)。

<年度末等に向けて行われる行事>

卒業式、入学式、入社式等の行事については、感染防止を徹底するとともに、人と人との間隔を十分に確保する等、適切な開催方法を検討するよう働きかけること。
歓送迎会、新歓コンパ、飲食につながる謝恩会や花見及びこれに類するものについては、自粛を働きかけること。

最新記事
→【5/10 まとめ】緊急事態宣言・まん延防止等重点措置延長 イベント制限と施設の使用制限の詳細

施設の使用制限について

 

(1)特定都道府県

(※3月22日に1都3県の緊急事態宣言が解除され、該当する都道府県はなくなった)

①特措法に基づく要請を行う施設
飲食店遊興施設(バー、カラオケボックス等で食品衛生法の飲食店営業許可を受けている店舗)は特措法に基づき、20時までの営業時間短縮と、酒類の提供を11時から19時までとすること

②①と同様の働きかけを行う施設
以下の施設については、20時までの営業時間短縮と、酒類の提供を11時から19時までとすることを働きかけていくが、法律に基づく要請は行わない。(上5つに関しては人数上限5000人かつ収容率50%以下とすることも働きかける)

・運動施設、遊技場
・劇場、観覧場、映画館又は演芸場
・集会場又は公会堂、展示場
・博物館、美術館又は図書館
・ホテル又は旅館(集会の用に供する部分に限る)

・遊興施設のうち、食品衛生法上における飲食店営業の許可を受
けていない施設
・物品販売業を営む店舗(1000平米超)(生活必需物資を除く)
・サービス業を営む店舗(1000平米超)(生活必需サービスを除く)

(2)特定都道府県の対象から除外された都道府県

①飲食店と遊興施設(バー、カラオケボックス等で食品衛生法の飲食店営業許可を受けている店舗)に対する営業時間の短縮の要請については、地域の感染状況等を踏まえながら、段階的に緩和すること。なお、営業時間及び対象地域等については、地域の感染状況等に応じ、各都道府県知事が適切に判断すること。

②催物の開催制限に係る施設及び収容人数が5,000人を超えるような大規模施設催物の開催制限に係る施設及び収容人数が5,000人を超えるような大規模施設に対する使用制限の働きかけの目安

(Ⅰ)人数上限の目安
上記「イベントの開催制限について」に準じる。

なお、大規模施設について、分散退場等、感染防止対策の一層の徹底を前提として、人数上限を最大20,000人に緩和する実証調査を行うことができる。

実証調査を希望する大規模施設においては、国(関係省庁及び内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室)及び都道府県に協議することとし、各都道府県においては、施設等から実証調査の実施に係る申出・事前相談があった場合には、その判断に当たって、あらかじめ国と十分に連携すること。

(Ⅱ)収容率の目安
上記「イベントの開催制限について」に準じる。

(Ⅲ)営業時間の目安
各都道府県知事が、地域の感染状況等に応じ、適切に判断すること。

③催物の開催制限に係る施設及び収容人数が5,000人を超えるような大規模施設以外の施設について

各都道府県知事が、営業時間の目安について、地域の感染状況等に応じ、適切に判断すること。

ビジネスマッチ東北 2021がハイブリッド開催 会場には390社が出展

「第15回 ビジネスマッチ東北 2021春」が3月10日、夢メッセみやぎで開催される。

「ビジネスマッチ東北」は、東北ニュービジネス協議会や東北地区信用金庫協会、東北経済連合会、東経連ビジネスセンター、みやぎ産業交流センターが主体となり実施する東北最大級のビジネス展示・商談会。新型コロナウイルス感染拡大により昨年11月の開催を断念し、3月10日に日程を延期した今回はリアルとオンラインのハイブリッド形式で開催する。

リアル会場は390の企業・団体が319ブースの規模で出展。展示棟の一画に設けられた個別商談コーナーでは、主催者が招聘した全国各地のバイヤー38社と出展社が、300から400件の商談を行う予定。また遠方の大手バイヤーとはオンラインを活用してリモート商談ができるようにする。

当日は開場式も実施する予定で、テープカットとともに午前10時に開場する。1日で3,500人の来場を見込む。

 

 

「第845号 見本市展示会通信」発行しました

 

 

展示会やMICEなどに関する最新ニュースを伝えるタブロイド判の業界紙
「第845号 見本市展示会通信」を発行しました。

主な記事
・MICE Report「ICCA Asia Pacific Chapter Summit 2020」
・展示会の総合分析 2020年の年間統計
・業種別開催データ(2021年4月~9月)〈消費財関連〉
・〈連載〉窓のあなたの空とおく 最終回
・メッセ・デュッセルドルフ・ジャパン 小原暁子 氏

発行について:第845号 2021年(令和3年)3月1日

☞「見本市展示会通信」の詳細はこちら

日本映像機材レンタル協会(JVRA)×ピーオーピー 座談会 ニューノーマル時代の業界の未来を模索する

2020年2月から続く新型コロナウイルスの感染拡大。二度目の緊急事態宣言により、現在もイベントは開催中止や延期を余儀なくされ、各企業は休業やテレワークといった対応を迫られている。しかし、電子化による業務効率化や新しいコミュニケーションの機会の創出など、新型コロナがもたらした変化は決して悪いものばかりではない。日本映像機材レンタル協会(JVRA)に所属する5人に、昨年からの今までの状況を振り返りながら、コロナ禍での対応や社内で起こった変化について語ってもらった。

▽登壇者

菊地 利之 氏
 ヒビノ/ヒビノビジュアルDiv. Visualオペレーション部 部長

小山 良介 氏
 シネ・フォーカス/総務部部長

永田 巧 氏
 光和/レンタル本部 第一営業部 部長

鈴木 幸一 氏
 光響社/取締役 事業本部長

八谷 啓介 氏
 シーエーブイ/イベント映像事業部 札幌事業所 次長

▽新型コロナがもたらした変革

 

コロナ禍により、社内でどのような変化が起こりましたか

 
 

リモートワークを余儀なくされて、ZoomやTeamsといったオンライン会議システムを日常的に使うようになったのが一番大きな変化だと思います。

 
 

ミーティングが気軽に行えるようになって、クライアントとの打ち合わせの機会が増えましたよね。もちろん顔を直接合わせるべき場合もありますが、やっぱり普段のちょっとしたやりとりには便利です。周りの会社を見てみると、全く出社しなくてもいいという会社と出社すべきだという会社で、意見が二分している印象です。もちろんクライアントとのやり取りでは、こうしたツールをすでに皆さんも活用していると思いますが、社内のスタッフ同士の打ち合わせでも会議ツールを使っていますか?

 
 

私たちもほぼリアルで打ち合わせを行っています。基本的に私の会社では準備から片付け・搬出まで1つのチームで進めており、荷物を積み込みながら仕事の打ち合わせしていることも多く、業務の一部だけをリモートに切り替えるのは難しいからです。

 
 

休業やテレワーク中、社員に対してどのような取り組みを行っていましたか

 
 

イベントが開催できない時期を利用し、新入社員に対して研修を行いました。例年、新入社員が入ってすぐに繁忙期に突入してしまうため、なかなか基礎から丁寧に仕事を教えるということは、正直できていませんでした。しかし今年は幸か不幸かコロナ禍によって時間ができ、LEDパネルを組むといった現場の基礎を学べる研修を行いました。すると、いざイベントが再開してみると、新入社員の現場での動きが格段に良くなりました。基礎が分かっていることで、現場でも効率よく立ち回ることができます。研修を経たことで実際の現場で上司とのコミュニケーションも円滑に進んでいたように思います。

 
 

休業になってから、改めて映像、電気について勉強し直している姿が見受けられました。いまさら聞けないことを含め。十年選手にもなると、業界や仕事の当たり前のことを知らなくても、なかなか素直に聞けないものです。
また、休業を始めて1~2カ月ほどでライブをオンラインで配信しようとする動きが生まれました。しかし「オンライン配信はリアルの代替」というイメージを払拭するような、配信ならではの良さを生かしたコンテンツを用意する必要がありました。特にXRなど先端技術による新しい付加価値の創出を期待しており、どういったコンテンツが作れるかを、社内で研究しています。大型ライブが中止になり時間ができたため、若い世代からアイデアを募り、デモンストレーションまでを行いました。

夏ごろからようやくイベント再開の兆しが見え、配信ライブに加えてリアルイベントでも制限下とはいえ観客を集めることができるようになり、若手が研修や休業時に勉強したことを実地で試せる良い機会になりました。私たちのようなイベント映像に関わってきた人間には「オンラインは儲からない」というのが通説ですが、例え配信だけの小さなイベントでも、若い世代の「会社に貢献している」という大きなモチベーションにつながりますね。やっぱり「何かしたい!」という気持ちは誰しもが持っているものです。

 
 

私たちも今後リモートが世間に普及していくことを見越して、自分たちがどこまで配信サービスに対応できるか、夏ごろから研究を始めました。
ただ、ふと考えたことがあって。新入社員はオンライン配信の仕事をやりたくて入社したのではないということです。今までのイベントの在り方を見て、リアルなイベントでの仕事をしたくて入社してきているわけですから。もちろん折り合いを自分でつけてもらうしかないんですが、できるだけやりたいことに近い仕事を用意したり、リアルにつながる点を示したり、大きな行き違いが生まれないようにすり合わせをしたつもりです。

 
 

自分は逆に現場に向かう若い社員を見て、「若い世代が頑張っているから自分ももっと頑張ろう」と自分のモチベーションをあげていました。

 
 

コロナ禍は、自分たちの仕事観を見直す時間や社内で価値観を共有する機会を創り出したかと思います。その中で、見えてきた課題はありますか

 
 

時代に沿って配信技術を習得していく中、今後配信サービスをどこまで充実させるべきか悩んでいます。イベントができるようになるまでのつなぎとして運営するのか、それとも本格的に企業の柱の事業にしていくべきなのか。
内政的な部分ではテレワークが浸透していくにつれて電子化の必要を感じ、出退勤の管理や経費精算の電子化を進めました。

 
 

昨年、イベント現場での仕事が再開しだしたころ、東京に営業所へ誰が出張するかで社内で問題になりました。若い社員の中では、東京に出張へ行きたくないという人も、気にせず業務を進めるという人もいました。ところが、東京に行ってもいいという人から「行きたくない人はその希望が認められるのに、リスクの高い場所で仕事をする僕たちに手当はないんですか?」という意見があり、社内で待遇を考えながら、はたと気が付いたことがあります。
例えコロナ禍だとしても、クライアントに来てほしいと言われたら私たちは応えるべきで、そうした心構えで今までも仕事と向き合ってきた。テレワークでできる仕事がないわけではありませんが、現場で動き回って初めて成立する仕事が大部分を占めていて、それが本来の私たちの仕事です。誰を行かせるかではなく、平等に今まで通り適材適所、行くべき人が現場に行く。ですから、状況に振り回されてはしまいますが、もう一度本当の自分の仕事は何か、やるべきことは何か、自分のやりたいことは何だったかということに、きちんと向き合ってほしい。若い世代に伝えながら自分自身にも改めて問いかけました。

 
 

根本的な部分に立ち返り、自分たちの仕事の必要性について考え直しました。リアルイベントと配信イベントだけで会社を運営していくのか、それともほかの生きる道を模索するべきなのか。事業のすそ野を広げることも視野に入れていました。実際に北海道には音響スタッフとしての仕事をしながら農家を兼業している人もいます。とはいえ今まで通りイベントでお客さんの喜ぶ顔をたくさん見たいですし、新事業には至らなかったんですけどね。

 
 

コロナによって、社員の仕事に対する思い入れや考え方が今まで以上にわかるようになりました。先導する立場にいる人たちは仕事に対する考え方について、どの社員も同じように真摯であってほしいと願っています。しかし現実には、社員一人一人が異なる考え方を持っていて、決して一律に同じ態度で接すること、成果を求めることが正しいとは限りません。今後は企業も、彼らの持つ多様性を認めながら歩んでいかなければならない時代だと思います。

 

▽コロナ時代を生き抜く

 

今後の展望はありますか。また若い世代にメッセージをお願いします

 
 

最初は仕方なくこなしていた配信の仕事が、今では会社の命綱になっています。今後はZoomやYoutube Liveのほかにも、さまざまなプラットフォームやツールを活用したコンテンツを率先して生み出していきながら、事業の新しいスタンダードも創り出していきたいです。
歴史を振り返ると何度も大きなターニングポイントがあり、そのたびに世の中が大きく変化しています。この動きにいち早く着いていくことができた人が先駆者になっていくのだと思います。暗く考えすぎずに。こんな状況だからこそ、これまで思いもつかなかった楽しいことや新しいアイデアが思い浮かぶかもしれません。

 
 

今まで高かった社内のシステムを変えるというハードルが新型コロナウイルスによって低くなっているため、これをきっかけに効率化を図っていきます。「電子化」という単語は、従前の方法に慣れている方にとってはかなり警戒されやすいものです。しかし、コロナを発端とした社会態様の変化は新しい方法を受け入れやすい面もあり、変革を一気呵成に進めるチャンスでもあります。新しい常識を作っていくのが自分たち自身だという自覚をもって、共に励んでいきましょう。

 
 

配信ライブは全くネガティブなものではないというのが、今のところの私の見解です。とあるアーティストのライブ配信では、3,600円のオンライン視聴チケットをおよそ18万人が購入したそうです。そして、チケットを購入した人の家族や恋人、友人など一緒にライブを視聴した人を含めると、約50万人が視聴したと推定されています。この結果からも、「ライブ配信イベント」というコンテンツが確立し、大きな価値があるということが分かりました。今後は生のライブと違って、ディスプレイの中で平面的であるという特徴を持ったこの新しいコンテンツで、どうやって観客の目を楽しませるかを工夫していく必要がある。この工夫こそが、今後のライブ配信イベントが発展するための重要な軸だと推測しています。
それでもやっぱり「生のライブ」を楽しめるようになる日が1日も早く来ることを願ってやみません。そして落ち込んでしまったリアルなライブを回復させていくのは、若い世代の社員だと思っています。紀元前、紀元後ではないけれど、ビフォーコロナ、そしてアフターコロナという時代の境目だと考えて、新しい映像表現にトライしてほしいと思います。

 
 

引き続きしばらくはオンライン会議システムを使ったセミナーやライブ配信が日々の業務の中心になっていくと思いますが、小さなイベントでもコツコツと仕事をこなしているということは、誰かの役に立てているということです。

 
 

世間のニーズに沿って、あらゆる技術が進化していきます。映像の世界もフィルムからデジタルへ急速に変化を遂げました。今まで以上に動きの激しい時代ですが、常に半歩先を見据えながら、映像の世界のスピードと大波を乗りこなしてほしいです。特に目まぐるしく入ってくる新技術を素早く吸収できる若い世代にとっては、先輩を出し抜けるいいチャンスですよ。それを楽しみにして努力を惜しまずに。

 
 

ありがとうございました

 

 

☞前回座談会はコチラ!
子どもも会社も育てる! 映像業界で働くパワフルなママたち

政府 イベント制限を段階的に緩和の方針

政府は25日の新型コロナウイルス感染症対策分科会で、緊急事態宣言の解除地域について、イベント開催制限等を段階的に緩和する方針を示した。分科会では以下の案が示された。

最新記事→
【3月22日更新】政府 宣言解除後にイベント開催制限を段階的緩和へ

 

<今後のイベント開催制限等のあり方について(案)>

イベント開催制限等については、現状の感染状況に鑑み、緊急事態宣言の解除地域は、解除後約1か月間の経過措置を設ける

その他都道府県のイベント開催制限は、当面4月末まで維持する

その間においても新たなエビデンスが得られ、収束傾向が継続している場合には要件のあり方を検討する

※1 全国的な感染拡大やイベントでのクラスターが発生した場合、政府は、感染状況を分析し、業種別ガイドラインの見直しや収容率要件・人数上限の見直し等適切な対応を行う。

※2 イベント開催等は「新しい生活様式の定着」や「業種別ガイドラインの遵守」が前提。また、各都道府県においては、引き続き、業種別ガイドラインの徹底を呼びかけるとともに、これまでと同様、地域の感染状況等に応じ、都道府県知事の判断でより厳しい制限を課すことも可能。

※3 引き続き大規模なイベント(参加者1,000人超)の主催者等は各都道府県に事前に相談し、各都道府県は感染状況やイベントの態様等に応じて、個別のイベント開催のあり方を適切に判断。入退場や共有部、公共交通機関の三密回避が難しい場合、回避可能な人数に制限。

イベント開催制限等の段階的緩和(案)↓

※1 大声での歓声、声援等がないことを前提としうる場合
※2 大声での歓声、声援等が想定される場合等。異なるグループ間では座席を1席空け、同一グループ(5人以内に限る。)内では座席間隔を設けなくともよい。すなわち、
収容率は50%を超える場合がある。
※3 施設の使用制限は、収容率要件など、必要な感染防止策を働きかける(人数上限なし)。
※4 「まん延防止等重点措置」の際の制限は、その時々の状況に応じて判断。
※5 必要な感染防止策(後記)が担保されることが前提。

 

また、政府のイベント開催制限の基本的な考え方について、以下の内容が示された。

<段階的緩和の基本的な考え方>
感染防止対策と経済社会活動の両立が求められる中、安全性を確認しながら、段階的に緩和を実施する。

• 感染症対策の観点から、必要に応じ、人の流れを抑制する一定の制限を要請
• 飛沫飛散シミュレーションや実証等を踏まえたエビデンスに基づく開催制限を設定
• ガイドライン等の継続的な改定・進化とそれに基づく適切な要件の見直し

<政府の基本方針(基本的対処方針)>
• 「対策の緩和については段階的に行い、必要な対策はステージⅡ相当以下に下がるまで続ける」ことが基本。地域の感染状況等を踏まえ、段階的に緩和。

<専門家の意見(分科会提言)>
• 感染状況を踏まえ、以下の対応を提言。
ステージⅡ → 開催制限(人数上限・収容率)を緩和
ステージⅢ以上 → 慎重な対応

• 宣言解除後の措置はステージⅡになるまで段階的に緩和

<国際的な動向>
• 感染拡大している欧米では、厳格な開催制限を行っている国が多い。

<以上を受けた今後の方向性>
• 感染状況等を踏まえつつ、エビデンス等に基づき、着実に進めていく