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ドイツのコンサート会場でコロナ感染実験

ドイツのハレ大学などが中心となり8月22日、クオーターバックイモビリエンアリーナで4000人のボランティアを募り、ライブ会場でのコンサートで起こる観客同士の接触や手で触れられた場所などを調査する実験が行われた。

すべての参加者とヘルパーは研究の開始の48時間前にコロナテストを受け、マスク(FFP2マスク)と手指消毒剤のボトルを配布、実際に感染することのないよう対策が講じられた。

まず、参加者には他の参加者との距離を測定し記録するトレーサーが提供され、特定の場所(入口、観覧席、ホワイエなど)および時間ごとのデータが収集された。これはイベント中の特定のリスクの瞬間と状況の調査となる。

また、参加者全員に蛍光消毒剤を提供、参加者は定期的に手を消毒するよう求められ、参加者が触れた場所をUVライトで確認できるようにした。

当日は3つの異なるシナリオでコンサートがシミュレーションされ、シナリオ1では4000人の参加者がパンデミック前のイベントを再現、シナリオ2では4000人の参加者がお互い大きく距離を取ったイベントを再現、シナリオ3では2000人に人数を減らし1.5mの距離を確保した。

「RESTART-19プロジェクト」と名付けられたこの試みは州からの出資で行われ、リスクを最小限に抑えつつ、再びイベントを開催できる可能性のあるフレームワーク条件を特定することを目的としている。

日本展示会協会 COVID-19感染拡大予防 ガイドラインの改訂版を公表

日本展示会協会は8月21日、以前6月に公表した「展示会業界におけるCOVID-19感染拡大予防 ガイドライン」について、その後の状況変化に対応した改訂版を作成し公表した。経済産業省の指導も得た内容となる。

●改訂に当たっての主なポイント●

1.入館者全員がCOCOA等接触確認アプリのインストール・稼働をする(来場者には強く推奨。その他は徹底)

2.入場料を支払った来場者が会場での検温や体調申告により入場できなく場合の返金規定の明示を推奨

3.セミナーなどの聴講者間距離の緩和:前後は1m、左右は1名分を空ける

4.セミナーなどの登壇者についてマスクを着用した上で講演することを推奨

5.出展者・来場者を含むすべての人が展示会閉会後の打上げ等について感染状況を鑑み規模縮小や対策をしている店舗にて行うようにする。主催者は出展者に対して注意喚起をすること

6.主催者の事務局への来客、出展者のブースへの来客対応について、なるべく茶菓子の提供は控えること、提供する場合はペットボトルや使い捨ての容器を使用し適切にゴミの処理をするこ
と、飲食を伴う商談はアクリル板など遮蔽物を設置した場所にて行うことを徹底。自社スタッフなどの昼食を取る場合も同様にすること

7.商談スペースを設置する際に飛散防止用のシート等の遮蔽物を設置する場合は火気使用設備・器具、白熱電球等の熱源の近くには原則設置することは避ける。感染予防対策上必要な場
合には、燃えにくい素材(難燃性、不燃性、防炎製品など)を使用するよう徹底

ガイドラインは日本展示会協会のHPからダウンロードできる。

政府 9月以降のイベントの人数制限緩和は8月24日のコロナ対策分科会で決定

西村康稔経済再生相は8月21日、9月以降のイベントの人数制限緩和について、8月24日の第7回新型コロナウイルス感染症対策分科会にて決定すると発表した。21日に開催された新型コロナウイルス感染症対策分科会後の会見での発言。

→最新記事
政府 9月19日からイベント人数制限を緩和 コロナ感染状況ふまえ

西村大臣は「感染状況についてもう数日含めた分析を行い、イベント開催の在り方について9月以降どうするのか(第7回の分科会で)意見を頂ければと思っている。

次回の分科会では、人工知能やスパコンを使ったシュミレーション(飛沫の広がり方のシミレーションなど)も一定程度のものが報告できると思っている。

これまでのSIRモデル(感染症の短期的な流行過程を決定論的に記述する古典的なモデル方程式)にくわえて他のモデルを加えたシュミレーションであるとか、それぞれの対策を使った効果、あるいはスパコンを使ったシュミレーションでガイドラインを進化させていく、こういうことについても報告できればと思っている」と述べた。

また同会見では、「直近の直近の感染状況の評価等」について以下のように考えていると、尾身茂分科会会長が報告した。

●都道府県による自粛要請への協力などもあり、全国の発症日別のエピカーブや実効再生産数によると、全国的に見れば、今回の感染拡大はピークに達したものと考えられ る。現在までのデータから判断すると、今回の感染拡大についての発症日のピークは 7月27~29日頃となっている。

●一部の地域では、新規感染者数は緩やかに減少を始めてていると考えられる。しかし、 同時に、減少傾向かどうかががはっきりしない地域もある。

●こうした中、中高年層の感染者増加に伴い、大阪、沖縄、愛知、福岡県などで重症者 が増加傾向にある。

●一方、3から5月の流行では、病院や高齢者施設での感染が多発したが、6月以降の 流行では、全体としては、こうした施設内での流行は少ない傾向にある。ただし、一部の地域では、高齢者施設や院内感染が見られるようになっている。

●また、お盆期間中の人の移動もあり、さらに感染拡大が再発するリスクは常にあり、 引き続き「3密」や大声を避けるなど基本的な感染予防対策の実施やクラスターが起 きた場合の早期対応など、これからも必要な対策を継続すべきである。

 

<現在のイベント開催制限の段階的緩和の目安↓>

効果的なオンラインイベント・オンライン展示会とは セミナー「オン・オフラインが融合した体験マーケティング」

イベントや展示会を中心に体験型マーケティングを支援する博展は、5月からグループ会社でITサービスを提供するスプラシアと連携し、オンラインでのプロモーションサービスを開始している。

今回は博展が不定期に開催している、ウィズコロナ・アフターコロナを見据えた企業のマーケティング・PR担当者向けオンラインセミナー「THINKEXPERIENCE LIVE」をレポートする。

 

どんな企画なら効果があるのか

 
6月24日に開催されたセミナー「ON/OFFLINEが融合した体験マーケティング」では、新型コロナウイルスによりリアルの体験が制限された現在において、どのようにオフラインとオンラインを融合させ効果の高いマーティング活動を行っていくのかについて、具体例を交えながら語られた。

前半は博展の田上裕起氏が、オン・オフが融合した体験マーケティングを「ハイブリッドコミュニケーション」と称し、その現状について「徐々に解除されているとはいえ、オフラインのイベントに制限がある状況は続いており、これからは合同展示会でも企業マーケティングでも、オンとオフを組み合わせたハイブリッド型の企画が多く見られるようになると考えている」と語った。

クライアントからは「どうやってオンライン化すればいいのかわからない」「オンライン化が終わったが、これでどう効果が出るのか」といった声も届いている。

田上氏は、どのような企画が効果を発揮するのかについて、「ハイブリッド型の企画は『オンライン ファン育成型』『VR(オンライン)体験』『リアル体験』などのパターンに分けられる(ただしそれぞれが独立しているとは限らない)」とした上で、次のように解説した。

①オンライン ファン育成型

まずオンライン上でセミナーやレクチャー、トレーニングなど「体験を提供するイベント」を開催し、集大成としてリアルイベントを開催する。自社や自社ブランドのファンを育成していく参加型の企画で、事前の盛り上がりを醸成、より大きなインパクトを与えることができる。一定期間の時間軸でオンからオフへの誘導を設計し、普段リーチできていない層にまで効果を発揮していく。

ファン育成の企画はSaaS系企業(ネット上でソフトウェアを提供する企業)で進んでいるが、直接のセールスが制限されている現在、さまざまな業種の企業で必要になってくるだろう。

②VR(オンライン)体験

オンライン上にバーチャル空間などコンテンツを作り、訪れた人とコミュニケーションをとっていく。例としてはオンライン展示会などが考えられるが、リッチなコンテンツやコミュニケーションの機能を実装するだけではなく、それをターゲットにつなげる活動のほうをデザインすることが重要になる。

漏れがないようバイネーム(名指し)での対応シフトや案内フロー、ターゲット別の動線設計、KPI設計(VIP案内数/商談数/体験数)など、コンテンツの戦略だけでなくその先の活動の計画・実行が必要だ。

③リアル体験

コンサートのネット配信などは以前からあるが、今後は、オンラインではオフショットなど特典や会員制・ポイントの付与、オフライン(リアルイベント)ではVIPのための施策や普段オンラインで見てくれている人を招待するなど、ただ中継・配信するだけでなく、オン・オフともに価値を高めるマーケティングとしてのコミュニケーションを設計していかなければならない。

 

オンライン化に必要なもの

 
セミナーの後半では、スプラシアの中島優太代表が、オンライン化のために必要なソリューションについて語った。

「オンラインイベントを構築するには、登録・配信・サイト構築を行うプラットフォームだけでなく、企画・撮影・編集などを行うクリエイティブ・スタジオ・編集チームや、顧客や参加者の窓口となる事務局も重要になる。なお、オンラインでは動画コンテンツがより大きな役割を担う。

サービスを買って終わりではなく、運用するリソース・チームが必要だ。

オンラインイベントのプラットフォームの選定は、長いレンジで考えていく必要がある。現状ではマッチングに特化したイベントシステムもあるし、バーチャル空間での体験を重視したいならUI、UXを凝ったものなどもあり、サービスごとに顕著な違いがある。

クライアントの目的に合わせて選べる状況だが、将来的に機能は横並びになり、価格競争になってくるだろう。柔軟性・拡張性のあるツールを選択することが重要だ」。

またオンライン施策を実行する組織づくりについては、「大きな組織変更をしてオンラインに対応するのは難しいと思う。人をガラッと入れ替えるのでなく、部門を横断したタスクフォース型のチームを徐々に大きくしていくのが良いのではないか」と語った。

(上の内容は6月24日に開催されたセミナー「ON/OFFLINEが融合した体験マーケティング」のレポート記事になります)

次回の博展グループオンラインセミナー「THINK EXPERIENCE LIVE」には、博展のホームページ→ニュースから参加できる。

9月のイベント「東京ガールズコレクション」がオンライン開催に

東京ガールズコレクション実⾏委員会は、9⽉5⽇(⼟)に開催予定の東京ガールズコレクション(以下、TGC)を「第31回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2020 AUTUMN/WINTER ONLINE(以下、マイナビTGC 2020 A/W ONLINE)」とイベント名称を改め、オンライン配信で実施することを発表した。

政府からの発表および、さいたまスーパーアリーナ、⼀般社団法⼈コンサートプロモーターズ協会の⼤規模イベント開催におけるガイドラインに則り、キャピタルメディカ社に新型コロナウイルス感染症対策の全⾯的サポートを受けながら開催に向けて準備を進めてきたが、昨今の新型コロナウイルス感染症の感染状況や、政府から発表されたイベント開催制限緩和措置の⾒送り等を受け、検討を重ねた結果、オンライン配信での実施を決定した。都⼼部だけでなく、全国から来場する観客の安全を第⼀に考慮した。

「マイナビ TGC 2020 A/W ONLINE」ではDXの推進に挑戦、株式会社IMAGICA EEX(イマジカ イークス)協力のもと、XR技術の一つであるAR(拡張現実)技術を組み合わせた演出により、通常のイベント配信とは異なる没入感や臨場感のある新しいステージ体験を提供する。

「第832号 見本市展示会通信」発行しました

 

 

展示会やMICEなどに関する最新ニュースを伝えるタブロイド判の業界紙
「第832号 見本市展示会通信」を発行しました。

主な記事
・一面のニュース:感染症対策総合展(名古屋)コロナ禍での展示会復興期す、 各国で展示会再開もマーケット規模は縮小 ほか
・〈インタビュー〉 WITHコロナ時代を乗り越える ビジネスガイド社/芳賀信享 氏
・業種別開催データ(2020年9月~2月)
・〈寄稿〉展示会イベント施設のCOVID-19対応と展示会再開について 寺澤義親 氏
・人事・事務所・一般ニュース

発行について:第832号 2020年(令和2年)8月15日

☞「見本市展示会通信」の詳細はこちら

夏季休業のお知らせ

誠に勝手ながらこのたび弊社では、下記の通り夏季休業とさせていただきますのでお知らせいたします。ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

■夏季休業日
2020年 8月13日(木)・14日(金)

※17日(月)より通常業務開始いたします。

コロナ ガイドラインの元で大規模ライブイベント「Osaka Music DAYS!!! THE LIVE in 大阪城ホール」が開催

8月8日・9日、大阪城ホールでライブイベント『Osaka Music DAYS!!! THE LIVE in 大阪城ホール』が開催された。

文化庁より発表されている「文化施設における感染拡大予防ガイドライン」に基づき、会場の大阪城ホールと安全・設備の確認を行い、運営についても座席の間隔、ロビーの密集を避けるための誘導、手洗い・消毒などの感染対策の徹底、行政当局への申請を踏まえ、感染症対策を講じての開催となった。

アリーナ席は間に一席ずつの空席を挟み、スタンド席も間隔を取りながら、ステージの後方にも観客が入る全方位型の形。

常時マスクの着用、各施設にも消毒用アルコールを設置、入場時の検温測定、チケットは電子チケットのみの販売、会場内での食事の販売は行わない(持ち込みは可能・飲み物は自動販売機で販売)、アルコールの持ち込み及び飲酒の禁止、大阪コロナ追跡システムへの登録呼びかけ、天井換気ファン・空調機による1時間に3~4回の空気入れ替え、会場内の消毒・清掃などが徹底された。

客席から合いの手の掛け声や笑い声はなかったが、声を出せない代わりに観客は拍手や拳、ジャンプのみで盛り上がった。

動員数は初日5000人、2日目4000人。

ロックフェス「スーパーソニック(SUPER SONIC)」2021年に開催延期

9月19日-21日にZOZOマリンスタジアム、幕張メッセなどで予定されていたロックフェス「スーパーソニック」が2021年への開催延期を発表した。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大の状況を注視しながら政府・自治体からのガイドラインを基に開催に向けての準備を進めてきたが、懸案事項となっていた海外アーティストの来日に関して「新型コロナウイルス感染症の拡大防止」対策下における日本への入国規制の解除の見通しが立たない状況に加え、この数週間の国内外の感染が拡大している状況の中、来場客・アーティスト・スタッフの安全を確保しての開催が難しいという判断に至った。

延期日程は会場側との調整がつき次第、発表される。

また、チケットの払い戻し方法は近日中に改めて案内される。

中止を発表していたJIMTOF2020、オンライン開催が決定

4月に中止を発表していた「JIMTOF 2020(第30回日本国際工作機械見本市)」のオンライン開催が決定した。

JIMTOFは日本工作機械工業会と東京ビッグサイトが主催する工作機械の大型専門見本市。今年は12月7日から12日の6日間、東京ビッグサイトで開催を予定していたが、東京2020オリンピック・パラリンピックが1年延期されることが決定。IBC(国際放送センター)・MPC(メインプレスセンター)として活用される東京ビッグサイトを計画通り確保できなくなったことから、4月にJIMTOF 2020中止の発表をしていた。

しかし8月5日、オンラインでの開催を発表。オンライン開催の背景には新製品発表の場や商談の機会を望む声があったとしている。会期は11月16日から11月27日の12日間で、翌11月28日から12月11日はコンテンツ等の更新は行わないが閲覧のみ可能になる。出展募集については9月上旬に開始予定。

オンライン出展はスタンダードプランとベーシックプランを用意しており、スタンダードプランは5製品の情報掲載、問合せフォーム、来場者ログなどを提供する。出展料金は主催者会員は33万円、協賛団体会員・海外工業会会員36万円、一般40万円。ベーシックプランは2製品の情報掲載、問合せフォーム付きで、主催者会員15万円、協賛団体会員・海外工業会会員が18万円、一般が20万円となっている(すべて税抜)。その他アンケート機能、チャット機能、出展者ワークショップ、広告枠等のオプションメニューも提供予定。詳細は 8月以降に発表する。