ホーム ブログ ページ 153

MICE施設の機能強化を支援 東京観光財団

東京観光財団(TCVB)は「令和2年度 MICE 受入環境整備支援事業」の申請受付を開始した。

事業は会議施設・ホテル・大学など、都内のMICEの会場となる施設の機能強化を支援することにより、MICE 施設の受入環境の整備を促進することを目的としたもの。1件あたり3,000万円を上限とし、施設機能強化に係る経費の2分の1を助成する。

強化の対象となる経費は無線LANやデジタルサイネージを設置する「情報通信機能」、4K以上の高解像度プロジェクターや固定式大型スクリーンを設置する「映像機能」のほか、「会場設備機能」や「多言語対応機能」「セキュリティ機能」といった強化の5項目があり、申請には各項目の条件を満たし、令和3年6月30日までに事業および支払いが完了する必要がある。

対象となる施設・対象者は東京都内の常設MICE施設で、今後10年以内に国際的なMICE(参加者が400名以上かつ参加国数が5カ国以上)の具体的な受入予定がある施設など、TCVBが定める条件を満たすもの。申請期限は10月30日。

大阪・関西万博のプロデューサー決定 会場運営に石川勝氏

2025年日本国際博覧会協会は2025年の日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場デザインプロデューサー、会場運営プロデューサー、テーマ事業プロデューサーを決定した。会場デザインプロデューサーは建築家の藤本壮介氏が、会場運営プロデューサーはプランナー/プロデューサーの石川勝氏が務める。石川氏は05年の愛知万博にも携わった。

大阪・関西万博ではテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」実現のため8つのテーマ事業を設ける。「いのちを知る」は生物学者で青山学院大学教授の福岡伸一氏、「いのちを育む」はアニメーション監督でメカニックデザイナーの河森正治氏、「いのちを守る」は映画監督の河瀨直美氏、「いのちをつむぐ」は放送作家の小山薫堂氏、「いのちを拡げる」は大阪大学栄誉教授でATR石黒浩特別研究所客員所長の石黒浩氏、「いのちを高める」は音楽家で数学研究者、STEAM教育家の中島さち子氏、「いのちを磨く」はメディアアーティストの落合陽一氏、「いのちを響き合わせる」は慶応義塾大学教授の宮田裕章氏がプロデューサーを担当する。なお、イベントを担当する「行催事プロデューサー」は現在選定中。

大阪・関西万博は2025年4月13日から10月13日までの間、大阪市の人工島・夢洲で開催される。150カ国から約2,800万人の来場者と、2兆円の経済波及効果を想定している。

プロデューサー一覧
■会場デザインプロデューサー(1名)
藤本 壮介(ふじもと そうすけ)建築家
■会場運営プロデューサー(1名)
石川 勝(いしかわ まさる)プランナー、プロデューサー
■テーマ事業プロデューサー(8名)
●担当テーマ:「いのちを知る」
生命系全体の中にある私たちの「いのち」のあり方を確認する。
福岡 伸一(ふくおか しんいち)生物学者、青山学院大学教授
●担当テーマ:「いのちを育む」
宇宙・海洋・大地に宿るあらゆる「いのち」のつながりを感じ、共に守り育てる。
河森 正治(かわもり しょうじ)アニメーション監督、メカニックデザイナー
●担当テーマ:「いのちを守る」
危機に瀕し、人類は「分断」を経験する。「私」の中の「あなた」を認めるいとなみの行方に、多様ないのちが、それぞれに、護られてゆく未来を描く。
河瀨 直美(かわせ なおみ)映画監督
●担当テーマ:「いのちをつむぐ」
自然と文化、人と人とを紡ぐ「食べる」という行為の価値を考え、日本の食文化の根幹にある「いただきます」という精神を発信する。
小山 薫堂(こやま くんどう)放送作家
●担当テーマ:「いのちを拡げる」
新たな科学技術で人や生物の機能や能力を拡張し、「いのち」を広げる可能性を探求する。
石黒 浩(いしぐろ ひろし)大阪大学栄誉教授、ATR石黒浩特別研究所客員所長
●担当テーマ:「いのちを高める」
遊びや学び、スポーツや芸術を通して、生きる喜びや楽しさを感じ、ともにいのちを高めていく共創の場を創出する。
中島 さち子(なかじま さちこ)音楽家、数学研究者、STEAM教育家
●担当テーマ:「いのちを磨く」
自然と人工物、フィジカルとバーチャルの融和により、自然と調和する芸術の形を追求し、新たな未来の輝きを求める。
落合 陽一(おちあい よういち)メディアアーティスト
●担当テーマ:「いのちを響き合わせる」
個性あるいのちといのちを響き合わせ、「共鳴するいのち」を共に体験する中で、一人ひとりが輝くことのできる世界の模式図を描く。
宮田 裕章(みやた ひろあき)慶応義塾大学教授

プロフィール
■藤本 壮介(ふじもと そうすけ)/建築家

1971年北海道生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、2000年藤本壮介建築設計事務所を設立。2014年フランス・モンペリエ国際設計競技最優秀賞(ラルブル・ブラン)に続き、2015、2017、2018年にもヨーロッパ各国の国際設計競技にて最優秀賞を受賞。2019年には津田塾大学小平キャンパスマスタープラン策定業務のマスターアーキテクトに選定される。
主な作品に、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリー・パビリオン2013 (2013年)、House NA (2011年)、武蔵野美術大学 美術館・図書館 (2010年)、House N (2008年) 等がある。

 

 

■石川 勝(いしかわ まさる)/ プランナー、プロデューサー

株式会社シンク・コミュニケーションズ代表取締役
1963年札幌市生まれ。プランナーとして、イベントプロモーション、文化・商業施設開発、コミュニケーションデザイン分野で実績を積み、2004年株式会社シンク・コミュニケーションズ設立。博覧会や展示会を数多く手掛け、2005年愛知万博ではチーフプロデューサー補佐として基本計画策定に従事、ロボットプロジェクト、愛・地球広場、極小IC入場券をプロデュースした。
ロボット分野、コンテンツ技術分野に専門性を持ち、2006年から2016年までの10年間、東京大学IRT研究機構プロジェクトマネージャー・IRTコンテンツ部門長。「先端融合領域イノベーション創出拠点(少子高齢社会と人を支えるIRT基盤の創出)」などの産学連携事業を推進。
経済産業省「今年のロボット大賞」事務局長(2006-2008)、 「技術戦略マップ(コンテンツ分野)」 委員(2008-2015)、「上海万博 日本政府館ロボット出展事業」実行委員長(2010)、「デジタルコンテンツEXPO」エグゼクティブプロデューサー(2008-2017)、「あいちロボットショーケース」プロデューサー(2019-2020)

 

■福岡 伸一(ふくおか しんいち)/ 生物学者、青山学院大学教授

生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て青山学院大学教授・米国ロックフェラー大学客員研究者。サントリー学芸賞を受賞し、80万部を超えるベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)、『動的平衡』(木楽舎)など、“生命とは何か”を動的平衡論から問い直した著作を数多く発表している。
また、大のフェルメール好きとしても知られ、世界中に散らばるフェルメールの全作品を巡った旅の紀行『フェルメール 光の王国』(木楽舎)、さらに最新刊として『フェルメール 隠された次元』(木楽舎)を上梓。最新のデジタル印刷技術によってリ・クリエイト(再創造)したフェルメール全作品を展示する「フェルメール・センター銀座」の監修および、館長もつとめた。

 

■河森 正治(かわもり しょうじ)/ アニメーション監督、メカニックデザイナー

アニメーション監督、企画、原作、脚本、映像・舞台演出、メカデザイナー等を手がけるビジョンクリエーター。
慶応義塾大学在学中に原作者の一人として携わったTVアニメーション『超時空要塞マクロス』、そしてそこに登場する三段変形メカ、『バルキリー』のデザインも担当し、世界中の若者に日本アニメは“クール”だというインパクトを与えた。劇場作品『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』では23歳の若さで監督に抜擢される。『マクロス』シリーズ以外にも『アクエリオン』シリーズ、宮沢賢治の半自伝的アニメーション『イーハトーヴ幻想 KENJIの春』などの原作、監督を担当。メカニックデザイナーとして、『機動戦士ガンダム0083スターダストメモリー』、『攻殻機動隊』、ソニーのエンターテインメントロボット“AIBO”『ERS-220』、日産デュアリスCMメカ『パワード・スーツ デュアリス』、ソニースマートウォッチ『wena』のデザインをするなど幅広く活動。アニメ制作を続けながら、VR、ドーム映像を始めとする新たな映像表現を探求。近年では、ミニチュアテーマパーク 『SMALL WORLDS』のクリエイティブオフィサーを務めるほか、国内外での文化的施設や教育現場での講演なども精力的に行っている。

 

■河瀨 直美(かわせ なおみ)/ 映画監督

生まれ育った奈良を拠点に映画を創り続ける。一貫した「リアリティ」の追求はドキュメンタリーフィクションの域を越えて、カンヌ国際映画祭をはじめ、世界各国の映画祭での受賞多数。代表作は『萌の朱雀』『殯の森』『2つ目の窓』『あん』『光』など。世界に表現活動の場を広げながらも故郷奈良にて、2010年から「なら国際映画祭」を立ち上げ、後進の育成にも力を入れる。東京 2020 オリンピック競技大会公式映画監督に就任。最新作『朝が来る』は、Cannes 2020 オフィシャルセレクションに選出され、10月23日より全国公開予定。映画監督の他、CM演出、エッセイ執筆などジャンルにこだわらず表現活動を続け、プライベートでは野菜やお米を作る一児の母。
公式Instagram @naomi.kawase

 

■小山 薫堂(こやま くんどう)/ 放送作家

1964年熊本県生まれ。放送作家。脚本家。京都芸術大学副学長。日本大学芸術学部在籍中に放送作家としての活動を開始。「料理の鉄人」「カノッサの屈辱」「世界遺産」など斬新なテレビ番組の構成を手掛ける。脚本を担当した映画「おくりびと」で第32回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第81回米アカデミー賞外国語部門賞を獲得。文化庁「日本博」企画委員、「日本遺産」審査委員、農林水産省料理人顕彰制度「料理マスターズ」審査委員、日本最大級の若手料理人コンペティション「RED U-35」総合プロデューサー、などをつとめる。熊本県のPRキャラクター「くまモン」のプロデュース、京都市「京都館」館長など、地域創生のプロジェクトにも数多く関わっている。

 

 

■石黒 浩(いしぐろ ひろし)/ 大阪大学栄誉教授、ATR石黒浩特別研究所客員所長

1991年、大阪大学基礎工学研究科博士課程修了。工学博士。2009年より大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻教授。ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。2017年から大阪大学栄誉教授。
研究対象は、人とかかわるロボットやアンドロイドサイエンス。主要な科学雑誌や国際会議で発表し掲載された論文は300本以上。また、ロボビー、リプリー、ジェミノイド、テレノイド、エルフォイドといった、人とかかわるヒューマノイドやアンドロイドを開発。これらのロボットは、ディスカバリーチャンネルやNHK、BBCほか、500を超える番組で取り上げられている。
2009年には、メディアアートの世界的なイベントの1つであるアルス・エレクトロニカ・フェスティバルのメインゲストとして招待された。2011年、大阪文化賞受賞。2015年、文部科学大臣表彰受賞およびシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム知識賞受賞。2020年、立石賞受賞。

 

■中島 さち子(なかじま さちこ)/ 音楽家、数学研究者、STEAM教育家

ジャズピアニスト・数学研究者・STEAM教育家・メディアアーティスト
株式会社steAm CEO・株式会社STEAM Sports Laboratory 取締役
音楽・数学・STEAM*教育・メディアアートなどの分野で、国内外で多彩な活動を展開する。
著書に『人生を変える「数学」そして「音楽」』『音楽から聴こえる数学』(講談社)絵本『タイショウ星人のふしぎな絵』(文研出版、絵:くすはらじゅんこ)他、CD”Rejoice”、 “希望の花”、“妙心寺退蔵院から聴こえる音”他。
国際数学オリンピック金メダリスト(日本人女性唯一)。
内閣府 STEM Girls Ambassador(理工系女子応援大使)。
経済産業省『「未来の教室」とEdTech』研究会研究員。
日米リーダーシッププログラムフェロー/フルブライター。
NY大学 Tisch School of the Arts、 ITP (Interactive Telecommunications Program) M.P.S.

*STEAM: Science/科学、Technology/技術、Engineering/工学・ものづくり、Arts/芸術・リベラルアーツ、Mathematics/数学 などの世界を横断する、創造的実践的でプレイフルな学び方・探究、ワクワク(興味・関心)を軸とした「創る」と「知る」の循環を指す。

 

■落合 陽一(おちあい よういち)/ メディアアーティスト

メディアアーティスト。1987年生まれ
東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター センター長、准教授・JST CREST xDiversityプロジェクト研究代表
2015年World Technology Award、2016年Prix Ars Electronica、EUよりSTARTS Prizeを受賞。Laval Virtual Awardを2017年まで4年連続5回受賞。2019年SXSW Creative Experience ARROW Awards 受賞。2017年スイス・ザンガレンシンポジウムよりLeaders of Tomorrow選出。
個展として「Image and Matter(マレーシア・2016)」、「質量への憧憬(東京・2019)」、「情念との反芻(ライカ銀座・2019)」など多数開催。
著作として「魔法の世紀(PLANETS)」、「デジタルネイチャー(PLANETS)」、写真集「質量への憧憬(amana)」。
2017年-2019年まで筑波大学学長補佐、2018年より内閣府知的財産戦略ビジョン専門調査会委員、内閣府「ムーンショット型研究開発制度」ビジョナリー会議委員などを歴任。専門はHCIおよび知能化技術を用いた応用領域の探求。
メディアアートを計算機自然のヴァナキュラー的民藝と捉え、「物化する計算機自然と対峙し、質量と映像の間にある憧憬や情念を反芻する」をステートメントに、研究や芸術活動の枠を自由に越境し、探求と表現を継続している。

 

■宮田 裕章(みやた ひろあき)/ 慶応義塾大学教授

1978年生まれ。慶応義塾大学 医学部教授
2003年東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程修了。同分野保健学博士(論文)
早稲田大学人間科学学術院助手、東京大学大学院医学系研究科 医療品質評価学講座助教を経て、2009年4月東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座 准教授、2014年4月同教授(2015 年 5 月より非常勤) 、2015年5月より慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室 教授

【社会的活動】
大阪府2025日本万国博覧会基本構想検討会メンバー
うめきた2期アドバイザー
厚生労働省 保健医療2035策定懇談会構成員、
厚生労働省 データヘルス改革推進本部アドバイザリーボードメンバー
新潟県 健康情報管理監
神奈川県 Value Co-Creation Officer
国際文化会館 理事
The Commons Project 評議員、日本代表

専門はデータサイエンス、科学方法論、Value Co-Creation

データサイエンスなどの科学を駆使して社会変革に挑戦し、現実をより良くするための貢献を軸に研究活動を行う。専門医制度と連携し5000病院が参加するNational Clinical Database、LINEと厚労省の新型コロナ全国調査など、医学領域以外も含む様々な実践に取り組むと同時に、経団連や世界経済フォーラムと連携して新しい社会ビジョンを描く。宮田が共創する社会ビジョンの1つは、いのちを響き合わせて多様な社会を創り、その世界を共に体験する中で一人ひとりが輝くという“共鳴する社会”である。

リアル恐竜ショーをニューノーマル対応へ IMAGICA EEXなど3社が事業連携

IMAGICA EEXは7月7日、ON-ARTが運営するリアル恐竜ライブショー「DINO-A-LIVE(ディノアライブ)」をニューノーマル時代に対応させるため、ON-ARTとThe Human Miracleとともに3社事業連携を行うことを発表した。IMAGICA EEXは映像コンテンツ事業や映像制作サービスなどを手掛けるIMAGICA GROUPが新しいエンターテインメント体験を実現する会社として7月3日に設立した。

ディノアライブは、ON-ART開発の「恐竜型メカニカルスーツ」を用いたリアルな恐竜が登場するライブショー。新型コロナウィルス感染症の影響により、予定していたイベントは休演などの措置が取られている。

The Human Miracle(旧LeaR)は体験型エンターテインメントのイベントプロデュースなどを手掛けており、これまで花火や3Dサウンド、パフォーマンスを融合した「STAR ISLAND」や東京モーターショー2019内でドローン500機を使ったパフォーマンス「CONTACT」などのプロデュースを行っている。

今回の連携により、臨場感のある高品質なオンライン配信や分散型イベントなど、新たなエンターテインメントを提案する。

 

名古屋東急ホテルがナイトイベント開催 スタッフはフィジカルディスタンスポリスに

名古屋東急ホテルは、7月22日から25日の4日間、サマーナイトイベントを開催する。

外出自粛で自粛が続いている地域住民やホテル利用者の心身をリセットし、明るく元気になってもらうために企画されたイベントで、当日は屋台がホテルエントランス屋外特設スペースに、ホテル内ロビーにはスタンディングバーが設置される。さらに来場者とホテルスタッフの健康と安全のため、ソーシャルディスタンスの取り組みとして、ホテルスタッフが扮する“フィジカルディスタンスポリス”が登場する。

ホテルエントランスの屋外イベント「Montmartre Garden」はビールやハイボールなどのアルコールドリンクやソフトドリンク、唐揚げ、フライドポテトなどのおつまみを1コイン(500円)から購入可能。

また例年5月13日に実施していたが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で開催できなかったロビーイベントバー「Lobby ☆ Bar」も同時に実施。ホテル1階ロビーに特設スタンディングバーを設け、メインバー「フォンタナ ディ トレビ」のマスターバーテンダーが用意する本格カクテルと、オリジナルカクテルを期間限定で楽しむことができる。

時間はいずれも17時から20時まで。Montmartre Gardenは荒天候により中止となる可能性あり。

 

「Go To トラベルキャンペーン」22日から開始、旅行後の申請でも旅行代金を割引き

国土交通省は10日、Go To トラベルキャンペーンを7月22日から開始し、7月22日以降の旅行から代金の割引きを開始すると発表した。

→最新記事:
観光庁、Go To トラベルでの給付金の申請方法を公表

「Go To トラベルキャンペーン」では国内旅行を対象に、宿泊・日帰り旅行代金の1/2相当額が支援される。(一人一泊あたり2万円が上限(日帰り旅行については1万円が上限)、連泊制限や利用回数の制限なし)

1/2相当額の支援額の内、①7割は旅行代金の割引き、②3割は旅行先で使える地域共通クーポンとして付与される。

今回は①の旅行代金の割引について説明された。

・7月27日(月)以降、旅行業者、予約サイト、宿の直販予約システム等において準備が整った事業者から、割引価格での旅行の販売を実施。

・7月22日以降の旅行を既に予約している人については、旅行後の申請により割引分を還付。
(詳細は調整中で、事務局の立上げ後に改めてお知らせ)

②地域共通クーポン付与の本格実施日は9月1日以降となり、別途発表される。

また、本事業においては「新しい旅のエチケット」の周知と普及を実施。

旅行者が安全安心に旅行できる環境を整備するため、観光関連事業者にも感染拡大予防ガイドラインの実施の徹底をお願いする。

(↑観光庁HPより)

なお、「Go To トラベルキャンペーン」の事務局には、JATA(日本旅行業協会)、ANTA(全国旅行業協会)、日本観光振興協会、JTBなど旅行・観光団体と事業者で構成するツーリズム産業共同提案体が選ばれた。

関連記事:「Go To イベントキャンペーン」の詳細はこちら

→最新記事:
観光庁、Go To トラベルでの給付金の申請方法を公表

イベントツールウエスト ジャパン2020がオンラインで開催

テレビ大阪とアジア太平洋トレードセンターは7月14日からオンライン上で「イベントツールウエストジャパン2020」を開催する。

イベントツールウエストジャパンはイベント・販促ツール業界の企業を集めた展示会で、今年は7月に南港ATCホールにて開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響から中止を発表。今回、コロナ禍で影響を受けている業界の支援と活性化を目的にオンラインでの開催を決定した。

新型コロナ感染拡大防止ツールをはじめとする最新イベントツールが出展し、出展者情報は3ケ月程度の掲載を予定している。

また2025年大阪・関西万博、来年5月に開催されるワールドマスターズゲームズ2021関西の担当者との動画セミナーも実施する。

東南アジア最大級の不織布展が日本パビリオンの出展募集を開始

E.J.クラウス&アソシエートは11月11日から13 日の3日間、 タイ・バンコク国際貿易展示場(BITEC)でANDTEX2020を開催する。日本国内運営事務局(日本イージェイケイ)では日本パビリオンの出展者募集を開始した。

ANDTEXは東南アジア最大級の不織布産業の総合展示会で、昨年は14の国と地域より、 200社・団体が出展し、32の国と地域から3000人以上が来場した。

出展製品はエアコンフィルター、オイルフィルター向け機器や素材など、タイの主要産業である自動車業界向け不織布製品のほか、新型コロナウイルス感染症が拡大する中で需要が高まっているマスクなどの医療用の不織布、衛生用品関連装置など。今年は新しく設立されたタイ不織布産業貿易協会(TNFA)のサポートのもと開催され、250の出展、5000人の来場を見込む。

日本パビリオンへの出展では後援団体である日本不織布協会(ANNA)の会員企業に対して特別割引が適用される。通常ブースは1㎡あたり355.5米ドル(ANNA会員価格)。非会員は395 米ドル(スペースのみ。1小間3m×3mとして2小間より受付)。日本企業向けパビリオン出展はいずれも税込みでAタイプ(1m×0.5m)が15万150円(会員価格)、非会員が19万390円。Bタイプ(1.5m×0.5m)が19万9100円(会員価格)、非会員が25万8830円。申し込み締め切りは8月31日。

※2021年5月26日~28日に開催延期を発表(8月18日)

10日からイベントの人数制限を段階的緩和 政府が留意点を通知

政府は以前に示した方針の通り、10日から新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う外出自粛や、イベントの開催制限(収容率・人数上限の目安)を緩和する。それにあたる留意事項を8日、各都道府県に通知した。

イベントの開催制限に関する通知は以下の通り。

(なお、政府は飛沫飛散シミュレーション等による新たなエビデンスを基に、収容率を含めた開催要件についての見直しを検討している。見直し結果については追って通知するとしている。)

→最新記事
政府 9月19日からイベント人数制限を緩和 コロナ感染状況ふまえ

<イベント開催の目安>

7月10日から31日までの間の催物開催の目安は、適切な感染防止策が講じられることを前提に、以下のとおりとする。

・ 屋内、屋外ともに5,000人以下。

・ 上記の人数要件に加え、屋内にあっては、収容定員の半分程度以内の参加人数にすること。屋外にあっては、人と人との距離を十分に確保できること(できるだけ2m)。

・ 収容率については、必ずしも屋内・屋外のみで区別されるものではなく、屋外であっても、座席等により参加者の位置が固定され、かつ収容定員の定めがある場合には、収容定員の半分程度以内という基準を用いることとする。

また、屋内であっても、座席等により参加者の位置が固定されず、又は収容定員の定めがない場合には、人と人との距離を十分に確保という基準を用いることとする。

・ここで、上記の人数要件及び収容率要件については、国として示す目安であり、各都道府県においては、それぞれの地域の感染状況等に応じて、異なる基準を設定しうることに留意すること。ただし、上記の人数要件及び収容率要件よりも緩やかな基準を設定することは、慎重に検討するとともに、仮にそのような基準を設定しようとする場合には、あらかじめ国と十分に連携すること。

 

<イベントの開催にあたっての留意事項>

各都道府県においては、イベント参加者やイベント主催者等に対して、以下の点について改めて注意喚起をすること。

【イベント参加者】

・ 発熱等の症状がある者はイベントに参加しないこと。

・ イベントに参加する前に接触確認アプリをインストールすること。また、感染拡大防止のためにイベント主催者から連絡先登録等の求めがある場合には積極的に応じること。

・ イベントに参加する際には、熱中症等の対策が必要な場合を除き、原則、マスクを着用すること。また、こまめな消毒や手洗いなど、「新しい生活様式」に基づく行動を徹底すること。

・ イベントに参加する際には、入退場時、休憩時間や待合場所等を含め、いわゆる三密(密集、密接、密閉)の環境を避けるほか、そこにおける交流等を控えること。

・ イベントに参加する前後には、移動中や移動先における感染防止のための適切な行動(例えば、打ち上げ等における感染リスクのある行動の回避)をとること。

【イベント主催者及びイベントを開催する施設の管理者】

・ 入場時等に検温を実施し、発熱等の症状がある者はイベントの参加を控えてもらうようにすること。その際の払い戻し措置等を規定しておくこと。

・ イベントを開催する前に、イベント参加者に接触確認アプリをインストールすることを促すこと。また、感染拡大防止のためにイベント参加者の連絡先等の把握を徹底すること。

・ イベントを開催する際には、熱中症等の対策が必要な場合を除き、原則、マスクを着用することを促すこと。また、こまめな消毒や手洗いなど、「新しい生活様式」に基づく行動を徹底することを促すこと。

・ イベントを開催する際には、入退場時、休憩時間や待合場所等を含め、いわゆる三密(密集、密接、密閉)の環境を作らないよう徹底するほか、そこにおける交流等を極力控えることを呼びかけること。

・ イベントを開催する前後には、観客やスタッフ(選手、出演者を含む)の移動中や移動先における感染防止のための適切な行動(例えば、業務上必要性のない外出等による感染リスクのある行動の回避)を促すこと。

・ その他、感染拡大予防のための業種別ガイドライン等に則した感染防止策を徹底すること。

 

<都道府県との事前相談>

全国的な人の移動を伴うイベント(プロスポーツ等)を開催しようとする場合には、事前に各都道府県と主催者側とで十分に調整することが適切である。

このような事前調整の実効性を担保するため、各都道府県においては、

・ 全国的な人の移動を伴うイベントを開催することが想定される施
設、又は

・ 収容人数が2,000人を超えるような施設(収容率50%で1,000人超)

の施設管理者に対して、全国的な移動を伴うイベント又はイベント参加者が1,000人を超えるようなイベントの開催を予定する場合には、そのイベントの開催要件等について各都道府県に事前相談をするよう依頼しておくこと。

なお、イベントの開催要件等について実際に相談する主体は、施設管理者又はそれぞれのイベントの主催者とする。

 

<施設の使用について>
各都道府県においては、施設利用者や施設管理者に対して、以下の点について改めて注意喚起をすること。

【施設利用者】

・ 発熱等の症状がある者は施設の利用を含め、外出を控えること。

・ 施設を利用する際には、施設の利用前に接触確認アプリをインストールすること。また、感染拡大防止のために施設管理者から連絡先登録等の求めがある場合には積極的に応じること。

・ 不特定多数の者がいる施設を利用する際には、熱中症等の対策が必要な場合を除き、原則、マスクを着用すること。また、こまめな消毒や手洗いなど、「新しい生活様式」に基づく行動を徹底すること。

・ 不特定多数の者がいる施設を利用する際には、入退場時、休憩時間や待合場所等を含め、いわゆる三密(密集、密接、密閉)の環境を避けること。

【施設管理者】

・ 入場時等に検温を実施し、発熱等の症状がある者は施設の利用を控えてもらうようにすること。

・ 施設の利用前に、施設利用者に接触確認アプリをインストールすることを促すこと。また、必要に応じて、施設利用者の連絡先等の把握をすること。

・ 施設を利用する際には、熱中症等の対策が必要な場合を除き、原則、マスクを着用することを促すこと。また、こまめな消毒や手洗いなど、「新しい生活様式」に基づく行動を徹底することを促すこと。

・ 施設を利用する際には、入退場時、休憩時間や待合場所等を含め、いわゆる三密(密集、密接、密閉)の環境を作らないよう徹底すること。

・ その他、感染拡大予防のための業種別ガイドライン等に則した感染防止策を徹底すること。

(↑内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室HPより)

→最新記事:政府 イベントの人数制限緩和を見送り、8月末まで延期

 

福島市、「新しい生活様式」対応の会議主催者に対し会場費の一部補助へ

福島市観光コンベンション推進室は、市内の民間施設で「新しい生活様式」に対応した感染防止策を講じる会議主催者に対し、会場費用の一部を補助することを発表した。

補助対象となる会議は新しい生活様式に対応した感染防止策を講じた上で開催されるものであり、ホテルなどの貸ホール、貸会議室といった市内施設で開催されるもの(公共施設を除く)。参加者は20名以上など、市の定める条件を満たす必要がある。

補助率は上限を5万円とした会議開催にかかる会場費の50%。

受付期間は7月10日から10月31日まで(予算が無くなり次第終了)。申請はオンラインと郵送で可能。

寄稿 新型コロナウイルス禍終息後、オリンピック終了後の展示会産業を考える 桜井 悌司 氏

▼1.コロナ禍・オリンピック延期問題に関する大まかな経緯

当初のオリンピック問題に関しては、日本展示会協会(日展協)は種々の提言や要請を行った。「国際放送センター」(IPC)や「メイン・メデイア・センター」(MPC)は、東京ビッグサイト内ではなく、ロンドン、北京、リオのオリンピックのように別途仮設の建物内で設置するという最大の要望は、実現しなかったが、仮設の展示場である青海展示棟(要望より規模は大幅に小規模であったが)は東京都によって建設された。工事期間・使用期間の短縮もある程度実現された。その結果、展示会業界にとって、決して満足すべきものではなかったが、一応の落ち着きを見せていたし、関係企業もそれぞれの解決法を見つけつつあった。

しかしながら、2020年2月頃から徐々に、新型コロナウイルスの影響が出始め、2月後半頃から、出展者、とりわけ海外からの出展者のキャンセル、来場者の減少傾向が出てきた。3月になると、大規模な国際見本市であるFOODEXの中止等顕著な影響が出るようになり、ほとんどすべての展示会がキャンセルされるに至った。さらに3月24日には、IOCによって東京オリンピックが1年延期されることが発表された。4月7日には、緊急事態宣言が、政府によって発表され、5月6日までの外出自粛規制や展示会等大型イベントの開催自粛が要請された。それによって、4月及び5月の展示会もキャンセルないしは延期となった。緊急事態宣言は、当初、5月6日までの外出自粛の要請があったが、5月4日、更に5月31日まで延長されることになった。これにより、6月中の展示会開催もなくなった。その後、5月25日に緊急事態宣言が前倒しで解除され、イベントや展示会も規模に応じて徐々に再開されることになった。さらに6月11日には、東京都の小池知事により、東京アラートの解除が発表され、休業要請は6月19日から、国と足並みを揃え、全面解除となった。第3フェーズまでの展開が可能となったのである。第3フェーズでは、遊園地、ネットカフェ、パチンコ店などが含まれ、飲食店も午前0時までの営業が可能となった。しかしながら、従来のような展示会は、おそらく8月くらいまでの中止ないしは延期になることが想定される。コロナウイルスの第2波、第3波も想定されることもあり、最後まで予断は許さないと考えたほうが良いであろう。

オリンピックは1年延期になったが、すでに安倍総理がIOCやG’首脳と合意したような完全な形での開催は断念し、簡素化する方向で進行している。オリンピック・パラリンピックについては、主催国でのコロナウイルス問題が解決するだけではなく、参加国での感染動向も考慮に入れる必要があるので、最悪中止ということも視野に入れておくべきであろう、

国内観光も少しずつではあるが、再開に向かっている。大阪のUSJは6月8日に、3か月ぶりに営業再開した。東京ディズニー・ランドは7月1日に、サンリオ・ピューロランドも7月20日より再開される。ただ、旅館ホテル、旅行代理店、バス・鉄道・航空会社などの利用は、回復までに相当の時間が必要である。

MIC産業は、コロナ問題がメインであるが、展示会業界は、オリンピック問題・1年延期問題とコロナウイルス問題という2つの難敵に対処しなければならないのでより一層困難な状況と対峙しなければならない。

桜井 悌司 氏
現在、一般社団法人ラテンアメリカ協会常務理事、NPO 法人イスパニカ文化経済交流協会理事長他。1967年4月ジェトロ入会後、41年にわたり、輸出振興、輸入促進、投資誘致等の業務を経験。投資交流部次長、展示事業部長、監事に就任。展示会・博覧会事業については、約10年間にわたり、海外。国内での多数の展示会組織、セビリャ万国博覧会日本館、大田世界博覧会日本館の運営に従事した。2003年、日本展示会協会より、人材育成部門での貢献により「日展協 Awards」を受賞。海外勤務中、イタリアのミラノとブラジルのサンパウロでは、年間 40~50 本の展示会を視察。2008年、ジェトロ退職後、関西外国語大学外国語学部教授として、2015年まで勤務。2015年7月から2016年8月まで、日本展示会協会事務局長として勤務し、事務局発信コーナーを通じ、「日本の展示会産業の歴史」、「新規展示会の立ち上げ状況」、「地方の経済産業団体による主要展示会への参加状況」など多数のレポートを執筆。