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アジアに新たな拠点「メッセ・デュッセルドルフ・フォー・アジア」を開設 メッセ・デュッセルドルフ

メッセ・デュッセルドルフは、4月10日にアジアの新たな包括的な地域拠点「メッセ・デュッセルドルフ・フォー・アジア(MDfA)」を設立した。
メッセ・デュッセルドルフ・アジア(シンガポール)、メッセ・デュッセルドルフ・チャイナ(香港)、メッセ・デュッセルドルフ・インディア(ニューデリー)、メッセ・デュッセルドルフ・ジャパン(東京)、メッセ・デュッセルドルフ上海(上海)の 5 社が連携し、シンガポールを拠点に同社のアジア事業をチームで担う。
新体制では、各地域のニーズに合ったサービスの提案、窓口の一本化などを予定している。拠点の事業は、まずアジアで開催する8つの医療技術・リハビリ関連の見本市から導入予定。
メッセ・デュッセルドルフのヴォルフラム・N・ディーナー代表取締役社長は、「世界の変化とともに経済のパワーバランスも変化し、展示会ビジネスにも影響している。特にアジアはさらなる経済成長が見込まれている。この地域拠点の設立でアジア各国での見本市の成功を支援するとともに、デュッセルドルフで行う見本市の出展者と来場者の誘致を図る」とコメントしている。

【詳細】築地市場跡に収容5万人のスタジアムやMICE施設など9棟 再開発事業者が決定

東京都は19日、築地市場跡地の再開発「築地地区まちづくり事業」の事業予定者を決定したと発表した。

グループ名:
ONE PARK×ONE TOWN

構成員:
三井不動産株式会社(代表企業)、トヨタ不動産株式会社、株式会社読売新聞グループ本社、鹿島建設株式会社、清水建設株式会社、大成建設株式会社、
株式会社竹中工務店、株式会社日建設計、パシフィックコンサルタンツ株式会社、株式会社朝日新聞社、トヨタ自動車株式会社

今後、都、外部の有識者、事業予定者で協議を行い、事業者が提案した計画をブラッシュアップしていく。

【今後の予定】
2024年度末:都と事業予定者等による基本協定の締結
2025年度 :先行にぎわい施設の着工
2026年度末:定期借地権設定契約の締結
2032年度 :第一期建築工事の完了
2038年度 :第二期建築工事の完了

以下は事業予定者の提案の概要。(デザインを含め今後の協議等により変更になることがある)

<提案のポイント>

〇 人々が憩い、集う場所となる広場や水辺空間
• 東京湾や隅田川の水辺から訪れる人々を出迎える、水辺の玄関口となる景観を形成
• こどもからお年寄りまで多くの人が集い、憩いやアクティビティ、イベント利用が可能であり、災害時の一時滞留空間としても機能
• こどもにとって魅力的なまちにするため、水辺に遊び場をつくるキッズパークプロジェクトを実施

〇 世界中の人々を迎賓する陸・海・空の広域交通結節点
• 地下鉄新駅なども見据え、バス、自動運転車等の陸上交通機能が乗り入れる交通広場を整備
• 舟運利便施設を整備するとともに、隅田川と東京湾に面する築地の立地を生かし、東京の観光地を船でつなぎ、にぎわいを活性化
• 築地川沿いに新たな船着場を整備し、チャーター・不定期船の運航など多様な利用方法を実現
• ヘリポートや空飛ぶクルマのポートを整備し、東京臨海部を中心とした周辺地域の活性化に寄与

〇 多彩なスポーツ・文化・芸術イベント、大規模展示を開催可能な収容人数約5万人の全天候・超多機能型施設
• 世界選手権をはじめとした各種スポーツ大会、コンサート、大規模展示会等の開催を想定
• 可動席などを組み合わせることで、臨場感を損なうことなく、感動・楽しみが最大化される空間を提供
• ラウンジやスイートルーム、貴賓室等のホスピタリティエリアは、東京にこれまでなかったスケールで充実
• イベント時以外はコンコースの一部を開放し、ウォーキング・ジョギング等、多くの人がコミュニティスペースとして活用
• 屋上の緑と浜離宮恩賜庭園の緑が連続して見渡せるビュースポットなど、ここにしかない空間体験も提供

〇 周辺地域のMICE施設の結節機能となり、築地にふさわしい会議・催しを開催するMICE施設
• 1,200人規模のボールルーム等を中心に、エリア内の各機能を活用することで、国際学会から数万人規模のイベントまで対応可能
• 東京ビッグサイトや東京国際フォーラムといった国内有数の展示場の中間に位置する築地に総合MICE機能を備え、施設の一体運用に
より、これまでにない大規模な国際複合コンベンション(文化・芸術・スポーツ・ライフサイエンス分野等)の誘致・開催が可能
• 大規模集客・交流施設や観光利用の舟運ネットワークやナイトクルーズに加えて、浜離宮恩賜庭園や築地場外市場といった魅力ある
周辺資源等のユニークベニューにより、築地ならではのアフターMICEを提供

〇 歴史ある「食」を堪能できるにぎわいの空間
• 築地場外市場とも連携し、世界に誇る日本食をはじめとした美食を提供することで、江戸前の伝統的な食文化を国内外にアピール
• 最先端の食の研究を含む、一流シェフの料理への想いや経験を学ぶ機会等、日本の食産業・文化の発展を促すフードイノベーション
拠点「築地クリナリーセンター」を創設
• プロムナードの両側に、商店街が続くように店舗を連続的に配置

〇 築地らしい文化・芸術を発信する水辺に開かれたシアターホール
• 舟運利便施設に整備する「シアターホール」(収容人数約1,200人)は、文化・芸術の発信拠点となり、季節ごとに変化する
エンターテインメントの提供やイベントの実施により、まちの魅力を継続的に向上

〇 近接する医療機関等と連携した
ライフサイエンス分野のイノベーションを生み出す拠点
• 健康長寿社会の研究都市を目指すため、ライフサイエンスやバイオテクノロジー、AI等の先端研究機能と関連オフィスを導入
• 国立がん研究センター隣接エリアにライフサイエンス分野を牽引するラボやインキュベーション施設等を配置。最先端の情報や人材、
技術を集積して、創薬等の研究開発における相乗効果を最大化
• 小児がん患者等とその家族が治療を受けながらも一緒に日常生活を送ることのできる滞在施設を整備

〇 環境配慮の取組
• 街区全体で省エネルギー化を図りながら、先行にぎわいの創出時からまちづくりの全ての段階でCO2排出実質ゼロを実現
• 隅田川の河川水熱を利用した熱供給施設を設けるなど、再生可能・未利用エネルギーの活用による省エネを推進
• 夏の卓越風を通す「風の道」をつくる配置・デザイン
• 大規模な緑化により緑被率40%を確保、国産木材活用による自然との共生と炭素固定の促進
• 都民に種の採取、育苗、植林、間伐等を体験してもらう環境学習の機会を提供

〇 にぎわいの先行的な創出
• 波除神社の隣接地に「波除広場」やフードホール等の施設を一体的に整備し、年間を通じて様々なイベントを企画・開催
• 築地場外市場と連携し、本設まちづくりへの期待感を醸成する新たなにぎわいを早期に創出
• 地元との連携や、オーバーツーリズムの緩和に資する取組、こどもが訪れたくなる企画等により、幅広い層に愛される場所を目指す

リンテックサインシステムの「バイオマス素材配合PVCメディア」(寺子屋パックin 浜松町)

フィルムやサイン素材、デジタルプリントの資材を販売するリンテックサインシステムは、4月23日と24日に東京都立産業貿易センター浜松町館で開催された「寺子屋パックin 浜松町」(主催:パック)で、地球環境に配慮したパネル「バイオマス素材配合PVCメディア」を提案した。サイン・広告向けのメディアとラミネートで、植物由来の原材料を基本の材料と粘着剤に配合している。短期間であれば、屋外での使用にも耐える。表面の風合いは光沢のあるグロスと、滑らかなマットのラインナップを用意した。
なお同製品は日本有機資源協会が認定する「バイオマスマーク」を取得している。マークは再生できる植物からできた有機資源・バイオマスを使い、品質と基準を満たして生産している商品につけられる。

光洋産業の地球環境に配慮した「goo!パネIB」(寺子屋パックin 浜松町)

サイン・ディスプレイ材や建築資材の製造・販売を行う光洋産業は、4月23日と24日に東京都立産業貿易センター浜松町館で開催された「寺子屋パックin 浜松町」(主催:パック)に出展し、地球環境に配慮したパネル「goo!パネIB」を紹介した。
「goo!パネIB」はパネルの芯となる素材にインシュレーションボードを使用している。この素材は木材のチップを細かくほぐし、繊維状にしたものを絡めてボードに製版したもので、原料の80%以上に建築廃材を活用。廃材の焼却時に発生するCO₂を抑え、環境負荷を軽減する。イベントでは展示会のパネルや案内サインとしての利用が見込まれる。
同社では芯材に再生プラスチックを50%以上使用したスチレンパネル(エコマーク取得)や、古紙からできた段ボールのパネルを含め、エコを切り口とした製品を複数提案した。

美濃クラフトの圧倒的存在感を誇る「男前表札」「男前ポスト」(EXG 2024)

デザイン表札の美濃クラフトは4月11日と12日に幕張メッセ4~6ホールで開催された「第17回エクステリア×ガーデンエキシビション(EXG)2024」(主催:エクステリア×ガーデンエキシビション2024 実行委員会)に圧倒的な存在感を誇る「男前表札」「男前ポスト」を出展した。

表札は「伝説の聖剣」を、ポストは「伝説の盾」を模しており、前に立つとまるでファンタジーの世界に迷い込んだような気持ちになる。ともすれば子供の頃遊んだRPGの勇者になったような気がして、思わずガッと聖剣を引き抜き、今すぐ魔王を打ち倒す冒険に出たくなる。そんな遊び心満載の表札とポストだ。

美濃クラフトでは男前シリーズとして、ほかにも「守護の日本刀」や「賢者の杖」、「魔王の黒剣、「海王の三叉槍」を展開している。これらの表札を構えた住居はきっと、近所の子供たちにとって聖地となること間違いなしだ。

日本への事業展開と将来への展望―「SMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIE」(SMS)開幕に寄せて GL events Venues CEOおよび会長 クリストフ・シゼロン 氏

2024年3月、欧州で最大級の産業展示会「GLOBAL INDUSTRIE」の日本版、「SMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIE」がAichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で開催された。近年、世界でも有数のブランド力を持った大規模展示会の日本開催が相次いでおり、SMSの開催は国際展の流入をさらに呼び込むだろう。GL events Venues・クリストフ・シゼロン氏に、SMSを皮切りとした日本での展望と、世界各国の事業について聞いた。

(左)GL events Venues クリストフ・シゼロン会長、(右)愛知国際会議展示場 モルガン・ショドゥレール代表取締役社長

地域の長所をイベントに起こす
―SMS初開催の背景、会期を迎えた心境をお話しください
Aichi Sky Expoの運営を任されたときから、SMSの立ち上げを決意していました。会場のある地域を活かすイベントを作ることは、我々の使命であり、愛知県は日本の産業の中心地と捉えています。また当社は屈指の規模を誇る産業展「GLOBAL INDUSTRIE」を仏で毎年行っていることから、産業や物流をテーマとした展示会について、ブランド力とノウハウを持っています。「GLOBAL INDUSTRIE」日本版の新設は必然であり、すでに開催は成功だと感じています。

日本での事業展開について
―日本の展示会業界に抱いている印象はどのようなものでしょうか
日本の市場の特徴を世界と比較すると、全体の経済力に対してイベント業界の規模が小さいと感じます。また日本のイベント業界は、伝統的なやり方を少し守り過ぎているのではないでしょうか。しかしこれは進化の余地が残された市場であるともいえます。
SMSの開催による新しい展示会のスタイルの提案は、まさに日本のイベント業界にイノベーションを引き起こす、ヒントのひとつになると確信しています。
今後日本のイベント業界の成長に、私たちがいかに貢献できるか非常に楽しみです。GL eventsだからこそ提供できる価値を日本に届けます。

―今後の日本での事業展開、意欲について教えてください
今年の9月には世界的ファッションイベント「TRANOÏ」の東京での初開催が決定しています。また今回のSMSを契機として、新しいプロジェクトの構想もあります。特に飲食と飲料の新規展の開催を前向きに検討しており、自主開催のみならず、関西・大阪万博やアジア競技大会を含め、既存のイベントへの参画についても視野に入れています。
さらに、他の展示会場の運営委託にも興味があります。世界各国の自治体から、展示場の管理運営を任されている実績はGL eventsグループの強みです。Aichi Sky Expoのように、日本各地の展示場について、委託運営・コンセッションを積極的に展開していきたいです。

トレンドを分析世界での事業拡大を狙う
―運営を行う世界の会場について、最新ニュースはありますか
アフリカ・コードジボワールのアビジャンで新たな展示場の管理委託を獲得し、中国の新規会場の契約についても準備が進んでいます。拡張はブラジル・サンパウロの会場で大規模な拡張工事が終了します。フランス・パリまたリヨンの拡張事業も計画通りに進行しています。

Anhembi District

―新規のイベントについてはいかがでしょうか
我々グループは年間4000件もの催事を受け入れ、新規のイベントも立ち上げています。来訪者数はのべ1500万人。つまり新しいイベントについては常にアイデアを巡らせており、必ず世界中のどこかでいつもイベントを生み出し続けています。特にグループ全体の戦略としては「飲食・飲料」「ファッション」「産業」「GX」といった4つの分野に分かれ、事業を展開しています。
ここ近年の売上の推移を俯瞰すると、コロナで打撃を受けた2020年から2023年になって回復を遂げることができました。その回復の流れの中にSMSの開催も位置づけられており、今後も引き続き良い成長の流れを作っていきます。

―サステナビリティへの取組みについて教えてください
グループ全体の方針として「エネルギーコストの削減」と「消耗品の削減」を掲げています。2023年は昨年のエネルギー消費量と比較して、30%減を達成しました。これは単に名目上の30%ではなく、売り上げに対する比率も含めての数値です。合計で107万㎡の空間を管理している点からも、この30%がいかに世界のサステナビリティに対して大きな意味を持つかがわかるのではないでしょうか。
次の目標として、展示会のカーペットやブースを含む消耗品の25%減を設定しました。現在、同じグループ会社のGL events Liveやイベント事業者とともに、環境配慮に取組んでいます。イベントの資材は環境負荷の低い材料を優先的に使い、ブースや部材はできるだけ再利用を行っています。

―今の課題、事業の展望をお話しください
SMS終了後、世界中の会場57カ所の社長をフランスに招き、セミナーを開催します。主なテーマは「持続性・環境対策」と付随する「エネルギーパフォーマンス」、「DXとAI」です。さらに重要な課題として「人材の育成と運営」が設定されています。どのように社員に新しいスキルを手渡し、長期の視点で成長を促すかを共有します。
セミナーでは社員同士の交流を通じて、各地のビジネストレンドの分析も行います。トレンドを催事や会場運営に反映できるよう努めていきます。

[Report]SMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIE
GL events Venuesは3⽉13⽇から15⽇の3日間、「SMART MANUFACTURING SUMMIT BY GLOBAL INDUSTRIE」(SMS)をAichi Sky Expoで開催した。⽇欧を含む40カ国から246の出展社が集結し、製造業の課題解決を図る製品とサービスを紹介した。展示のほかにもセミナーやスタートアップ企業の出展ゾーン、デモンストレーションのゾーンを会場内に設置し、⽇本初のスマート製造業総合イベントとして、多方向からソリューションを提案した。
 初日に行ったオープニングセレモニーではGL eventsのオリビエ・ジノン会長が挨拶。愛知県・大村秀章知事に催事協力の感謝を述べるとともに「SMSは日本と仏、EUの戦略的パートナーシップの枠組みの中で開催され、EU諸国と日本の産業協力を表す前例のない催事。商談や講演を通し、持続可能な産業の未来について解決策が考案される」と催事への期待を述べた。また「今回の開催は第一歩目に過ぎない。これからインダストリー5.0やロボティクスをはじめとしたテーマを通し、日本と仏、愛知県、イベントにかかわるすべての地域とともにSMSを発展させていきたい」と展望を語った。
会期3日間で1万72名が来場した。次回2025年開催は6⽉に開催予定。

タオル製造の廃材からできた着火剤「CHAKKAMEN 着火綿」(サステナブルファッションEXPO)

タオルの製造・卸・小売を行うタオル美術館グループ・一広は、4月17日から19日東京ビッグサイトで開催されたサステナブル ファッション EXPO(主催:RX Japan)に出展した。

サステナブルな商材の一つとして、アウトドアの火おこしで使用する着火剤「CHAKKAMEN 着火綿」を提案した。これはタオルの製造工程の中で出る糸を含む廃棄物と、回収した使用済みのタオルを原料としたもの。従来は廃棄されていた素材を、新製品として生まれ変わらせた。ほぐして火をつけると安定した炎で燃える。
ほかにもタオル美術館グループでは、使用済みのタオルを回収し、再生糸「REBORN COTTON」でタオルを作る事業や、フェアトレード認証コットンを用いたタオルの製造も行っており、SDGsの達成に向けて積極的に活動している。

TELMIC(テルミック)がバーチャルプロダクション専用スタジオ
『TELMIC Studio Soka』をオープン
【レポート】


株式会社TELMIC(テルミック)は新スタジオ『テルスタ -TELMIC Studio Soka-』を、埼玉県草加市にオープンした。

本スタジオは、バーチャルプロダクション(インカメラVFX)に特化したスタジオ。

長年テレビ・舞台等の特殊演出を手掛けてきたテルミックらしい「機構×3D映像の連動システム」による、ユニークな映像を撮影することが可能となっている。

今回は、『テルスタ -TELMIC Studio Soka-』の内覧会の様子をレポートする。

※バーチャルプロダクション
今後の撮影手法として期待されている巨大なLEDウォールに映した映像や3DCGの前で実物の被写体を同時に撮影する次世代の撮影システム。従来は演者と背景を別々に撮影して合成する「クロマキー合成」が主流であったが現在はLEDウォールを使ったものが主流になっている。

 

内覧会では、LEDウォールを使用したバーチャルプロダクションの実例が3つ紹介された。

    目次

  1. 実例1. インカメラVFX
  2. 実例2. 機構を利用したインカメラVFXの撮影(仮想空間と機構の連動)
  3. 実例3. スクリーン・プロセス
  4. スタジオの情報:『テルスタ -TELMIC Studio Soka-』とは

なお、『テルスタ -TELMIC Studio Soka-』では現在、最新の技術を使った撮影に興味のある企業や、技術協力のパートナー企業を募集している。

バーチャルプロダクションに興味のある企業や、「本スタジオを使ってこんな技術を実現できますか」など、お問合せご希望の方は以下まで。

テルミックネオ XRプロジェクト
telsta@telmic.jp
担当:西本

 

実例1 インカメラVFX

バーチャルプロダクションの最新技術のひとつ。

カメラの位置やレンズが向いている方向に応じ、LEDウォールにUnrealEngineによる3D背景動画を同期させて表示。演者などの被写体を同時に撮影する。

カメラと仮想空間内がリアルタイムでセンサーによりリンクして、リアルな映像を作り出す。テーブルや椅子などリアルなオブジェクトを配置することで、よりCGとリアルの境目が薄れ、説得力のある映像を作り出すことができる。

↑ カメラを動かすと、それに合わせて窓の外に映る風景も変化している。また、鏡にもしっかり外の風景が映り込んでいる。グリーンバックで撮影する場合、不必要なものが映り込まないよう気を遣わなければならないが、インカメラVFXならば好きなアングルで撮影が可能だ。

↑ グラスの後ろにちゃんと背景が映り込んでいる。クロマキー合成では難しい、インカメラVFXならではの表現だ。また、LEDウォールの映像がフローリングを模したフロアシートに反射している。これも違和感のない映像になっているポイント。

実例2 機構を利用したインカメラVFXの撮影
(仮想空間と機構の連動)

↑ インカメラVFXを用いた仮想空間が、LEDウォールに表示されている

ベルトコンベアに仕込まれているセンサーが、ミリ単位で動いた距離を計測。仮想空間が同じ距離だけ動くことで、あたかもその空間内を歩いているかのような映像を撮影することができる。

また、ターンテーブルを回すと仕込まれているセンサーが角度を計算。仮想空間を回し、あたかもカメラが演者の周りをぐるっと回って撮影しているような映像が撮れる。

2つを組み合わせると上動画のような映像を撮ることができる。

もし機構を使わず撮影する場合、演者を巨大なLEDウォールで囲む必要があるが、本スタジオでは狭いスペースでの撮影が可能となっている。


ベルトコンベア付きターンテーブル
 
テルミックオリジナルの機材。


フルサイズボックススタイルカメラ
 
バーチャルプロダクション用のカメラも用意している。RAW撮影が可能で、軽く取り回しがしやすい。

↑ 天井の映像が環境光としての役割も果たしている。窓からの光の差し込みも壁側面のLEDがカバーしている。

また天井からの光が演者を追従し、顔を照らしているため照明板を持って付いて回る必要もない。

実例3 スクリーン・プロセス

事前に撮影した映像やCGを、LEDウォールに映し出して撮影する手法。

記事前半で説明した「インカメラVFX」と違い、カメラが動くことで映像が変化することはない。

風景と同じような空を映し出すことによって、風景と同じ照明環境をこの場所に作り出すことが可能。LEDウォールが照明の役割を果たしており、その照明を演者が受けることによって馴染みのある風景・映像となっている。

また、現場監督、照明など全スタッフが、モニターに出ている絵をファイナルイメージとして共通の認識をもって絵作りに取り組むことができるのも大きなメリットだ。

クロマキー合成とは違い「後から抜いて合成する」という手間がなく、髪の毛など処理が難しい部分のクオリティも上がる。

背景映像を変更しながら、短時間で様々なシーンの撮影が可能だ。

内覧会では、テルミックの大蘆代表が「インカメラVFXを手軽に使って頂くことをコンセプトにつくったスタジオです。こういうことはできるのか、もっとこういう使い方をしたらいいんじゃないか、そういったアイデアを膨らませていただいて、ぜひこのスタジオを今後使っていただければと思います」と述べ、来場者に積極的な活用を呼び掛けていた。

また、技術製作部テクニカルディレクターの川村氏は「インカメラVFXという手法は、完全には確立されていない部分が多く、クリエイターの方や撮影する方々のアイディア次第でいろいろなことが可能になってきます。今回、ターンテーブルの他にも「こういう機構は可能か」などアイデアがありましたら、テルミックでも制作することができますので、どんどんアイディアを寄せていただいて、皆さんと一緒に面白い映像、クリエイティブな映像を作っていけたら嬉しいことだと思います」と述べ、内覧会を締めくくった。

『テルスタ -TELMIC Studio Soka-』

横8m×縦4mのLEDメインスクリーンを設置しているほか、天井と側面に照明用のLEDスクリーンを設置。
広さは約100㎡、高めの天井高をほこり、CM撮影・PV撮影・インサート撮影など、LEDウォールを使ったあらゆる撮影に対応している。
オリジナル機材の「べルトコンベア付きターンテーブル」などをインカメラVFXと連動することで、ユニークな映像を撮影することが可能だ。
 
住所:〒340-0017 埼玉県草加市吉町4丁目5−6

ミーティングルームや演者の更衣室も完備
外観

 
『テルスタ -TELMIC Studio Soka-』では現在、最新の技術を使った撮影に興味のある企業や、技術協力のパートナー企業を募集している。

バーチャルプロダクションに興味のある企業や、「本スタジオを使ってこんな技術を実現できますか」など、お問合せご希望の方は以下まで。

テルミックネオ XRプロジェクト
telsta@telmic.jp
担当:西本