大阪・関西万博から始まる3つのスタート

入谷 義彦
フジヤ
執行役員 セールスマーケティング本部 本部長
1つ目は、【万博づくりのリスタート】です。従来の万博が自国技術や思想の紹介に重点を置いていたのに対し、今回は、「世界の命・未来の営み」という技術視点ではない部分にフォーカスしている点が特徴です。各国がソフトコンセプトをテーマとし、独自のアイデアやビジョンを展示で表現し、世界が一つになって「未来を考える」場となることです。
2つ目のスタートは、【展示会業界にとっての新たな出発点】です。私たちの業界は、1970年の大阪万博を契機に大きく発展し、産業としての地位を確立してきました。今回の万博は、その展示会業界にとっても次の成長フェーズ・産業変換へ進む機会となりました。万博を通じて、展示の新たな技術や手法が生まれ、ディスプレイ業界全体の発展につながるのかが注目されるところです。
最後の「スタート」は、【私たちフジヤ自身の新たな挑戦】です。これまでの事業規模と異なる受注経験をおこないました。新たな知見やノウハウを得られました。この経験を活かし、新たなフェーズを加えることで、業界のさらなる発展に貢献してまいります。
大阪・関西万博を契機に、プロモーションは変わります。この機会を糧に新たな変化を楽しみ進んでいきたいと考えています。
(※本記事は新聞「見本市展示会通信」(2025年4月15日号)に掲載された「特集 大阪・関西万博 開幕」から転載しています)