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日本映像機材レンタル協会(JVRA)海外視察ツアー報告会
パネルディスカッションパートⅡ:InfoComm 2018

パネルディスカッションパートⅡ:InfoComm 2018

■登壇者
コーディネーター:シーマ 石丸 隆 氏
アシスタント:光和 西 雄基 氏
パネラー:映像センター 篠崎 結花 氏
銀座サクラヤ 中川 雄貴 氏
シネ・フォーカス 前田 美菜穂 氏

インフォコム


石丸 ここからはInfoComm(インフォコム)2018の視察報告です。今年はアメリカのラスベガス・コンベンション・センターで開催。放送関係の展示会「NAB Show」もこちらで開催しているので、ご存じの方は多いかと思います。今回のインフォコムはどうでしたか。

■THE ラスベガス

篠崎 私は今回、初めての海外展示会視察で、期待に胸をふくらませ参加しました。そのような中、インスタ映えと言いますか、ラスベガスの街を象徴したエントランスは衝撃的でした。紫を基調色に、全体的にポップでかわいい雰囲気で統一されていて良かったです。

石丸 今年はきっとテーマカラーが紫なんですね。毎回違うが、大体いつも派手ですよね。派手な演出があると気持ちがどんどん上がっていくので、こういったエントランスも面白いと思います。

篠崎 中に入ってみると、意外と展示そのものはシンプルで、機材が見やすい展示会だと感じました。

写真F

■利用シーン拡大に期待

篠崎 今回のインフォコムはデジタルサイネージの展示が多かった印象です。中でも実際に目で見た色とディスプレイの色を比較してみて色再現性が優れていると感じたのはQLED(サムスン)です。

西 これは量子ドット(QuantumDot) の技術を利用したディスプレイのことで、発色がすごく良い。有機EL(OLED)も確かに綺麗だが、サムスンは有機EL とは違う方向でアプローチするようですね。

篠崎 さらにマイクロLED テレビのThe Wall(サムスン)も綺麗でインパクトがありました。

西 私もとても良いなと思いました。他社からも高解像度でカラー深度が大きい製品が出ている中でも特にThe Wall は良かった。

中川 “ 世界初のマイクロLED テレビ” と謳っていましたね。今後はサイズがより小さくなって一般家庭にも普及するのでしょうか。同様の技術を用いているもので、私が気になっているのは、クリスタルLED ディスプレイ(ソニー)です。映像も綺麗ですし、パブリックビューイングやイベントでも活躍機会は増えるかもしれません。

写真G

石丸 来場者の皆さんがスマホで動画を撮っているので毎回、クリスタルLED を出展しているソニーのブースは滞在時間が長い。それだけ注目されているのだと思います。

中川 マジックステージシリーズ(YES TECH) の多様な形のLED ディスプレイは、創造性豊かな表現ができて面白いと感じました。

石丸 画面の端をアール(曲線)で組むという形も作れますが、例えば日本の展示会現場だとLED ディスプレイ本体を露出させるケースはあまり多くないという実情もあります。
どうでしょう、我々の仕事に活かせそうですか。

西 見せるオブジェとしては良いですが、1回きりの使用で終わってしまうと我々のビジネスとしてはちょっと難しいので面白い効果的な使い方を考えてみたいですね。

前田 私が一番気に入ったのは、スポットライト型プロジェクター(エプソン)です。プロジェクター感がまるでないところが良い。今後、輝度がさらに上がっていけば使用頻度も高まるかなと思います。

写真I

■視察ツアーの成果

前田 私は、4月に新しくにできた「自社が持つ、新しい機材を普及させていこう」という部署に所属したことをきっかけに、勉強も兼ねて今回の視察ツアーに参加しました。

石丸 自身が展示会で見た製品を後々、実際の現場で扱うことになる機会も多いと思います。事前の勉強という意味では、この視察ツアーは非常に有意義だと感じます。
皆さんの学びを教えてください。

前田 印象的だったのはサムスンブースです。商品サンプル(化粧品)を手に取るとセンサーが反応し、目の前のディスプレイに映像が表示されるという仕組みなのですが、化粧品の使用前と使用後の美しい映像が流れ、とても説得力のあるプロモーションだと感じました。

西 おそらくこの展示は、色再現性が優れたサムスン製品は化粧品の宣伝にぴったり、ということを伝えたい意図があるのだと思います。発色が良いからこそ活きる演出ですね。
私は今回のツアーを通じ、色んな会員の皆さんと親睦を深められた点が良かったです。

前田 ライバル会社同士のはずなのに、情報交換や交流を深めて、お互いプラスの関係を築き合っているこの業界が改めて面白いと感じました。あまり無かったJVRA 内の横のつながりができ、今回参加して良かったと実感しています。

 

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InfoComm 2018
6月6日~8日、アメリカ・ネバダ州ラスベガスで開催したプロAV 機器産業のための展示会。今回は約44,000人の来場者を集めた。次回InfoComm 2019は6月12日~ 14日、フロリダ州オーランド(オレンジ・カウンティ・コンベンション・センター)で開催予定。


 


◆JVRA座談会アーカイブス

第1回 ビジュアル空間をつくるプロフェッショナルのシゴト
第2回 ~プロが語る仕事の舞台ウラ
第3回 観客を魅了するステージ演出の舞台ウラ
第4回 日本全国で活躍するJVR協会の仲間たち
第5回 イベント・ステージ業界で活躍する女性たちの仕事
【2016年】海外展示会(ISE・InfoComm)視察ツアー報告会2016
第6回 映像演出の世界で輝く女性たち~女性が活躍できる場を目指して
【2017年】海外展示会(ISE・InfoComm)視察ツアー報告会2017
第7回 イベントを成功へ導く調整役は今日も走る

MICEビジネスを創造する「EventBiz Vol.12」イベントの力で企業価値を高める 発行しました

EventBiz

 

ピーオーピーは、2018年8月31日に『EventBiz』Vol.12を発刊いたしました。
『EventBiz』Vol.12のタイトルは

「イベントの力で企業価値を高める」

地球環境や社会へより良い影響を与えるため、CSRやサステナビリティといった活動を推し進め、自社の価値向上を図る企業が増えている。
本特集では、”企業の価値向上を目指す取組み”のなかでもイベントを使用した事例を紹介する。
第2特集では、イベントの安全についてさまざまな視点から取り上げ、安心安全なイベント作りについて考える。

そのほか、MICE情報や、展示会の総合分析・論考などの理論的な内容、東京2020に向けた動きに関する記事も掲載。

購入はこちらまで!

「エッジテクノロジー総合展」へリニューアルし開催
~Embedded Technology 2018/IoT Technology 2018

ETET

組込みシステム技術協会(JASA)は、11月14日から16日の3日間、「Embedded Technology 2018」「IoT Technology 2018」(企画・運営:JTBコミュニケーションデザイン)をパシフィコ横浜で開催する。

併催という形をとっていた2展を今回から「エッジテクノロジー総合展」としてまとめ、リニューアル。“ET✕ET(エッジテクノロジー)によって実現するスマートな社会”をテーマに、テクノロジー、インダストリ、マーケットなど幅広い領域から最新トレンドを発信する。

リニューアルの動機について同協会・ET 事業本部長の渡辺博之氏は「IoTという言葉が普及し、さらにIoT内における組み込み技術がエッジと呼ばれ、注目され始めている。世の中のエッジ重視の流れを受け、ユーザーのニーズに応えるため、今回のリニューアルを決定した」と話す。

 

購読案内 通常号

大阪国際ライフスタイルショーと同時開催
~2018浙江省輸出商品(大阪)交易会

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浙江省商務庁は9月12日から14日の3日間、「2018浙江省輸出商品(大阪)交易会」をインテックス大阪で開催する。

同展は浙江省全地域から約200社が一堂に会し、アパレル・テキスタイル、インテリア、ライフスタイル雑貨などを展示するもので、今回から「2018大阪国際ライフスタイルショー」と同時開催となる。
特別セミナーでは、大型商業施設の出店プロジェクトのプロセスや海外向けWEBサイト制作のポイント紹介、中国企業との付き合い方などのプログラムを実施する。

昨年開催のようす
昨年開催のようす

出展構成は、婦人服、ウールセーター、Tシャツ、下着などの服装、カジュアル帽子、スカーフ、ベルトなどの服飾、扇子、仏像、ギフトバッグなどのギフト・工芸品、抱き枕、キルト、ブランケット、クッション、毛布、カーペット、タオル、竹製品などのホームテキスタイル、靴、カバン・スーツケース、雑貨、文具、キッチン用品、クリーニング用品、アウトドア用品、ペット用品など。

前回は234社167小間が出展し、来場登録者数は4388人を記録した。
そのほか、詳細はWEBサイト(https://zhejiangfair-osaka.com/)まで。

昨年開催のようす
昨年開催のようす

 

購読案内 通常号

EventBiz(イベントビズ) Vol.12 イベントの力で企業価値を高める

編集内容

地球環境や社会へより良い影響を与えるため、CSRやサステナビリティといった活動を推し進め、自社の価値向上を図る企業が増えている。
本特集では、”企業の価値向上を目指す取組み”のなかでもイベントを使用した事例を紹介する。イベントの根底にあるコンセプトに焦点をあて、企業の価値向上に魅力ある企業作りに繋がるヒントをお届けしたい。

特集①イベントの力で企業価値を高める

東京オリパラ× アスリートと
食の大切さとスポーツの楽しさを学べる!体験できる! meiji
イベントで環境と日本文化を考える パナソニック
銀座 ソニービル跡地に遊び心あふれる公園が誕生 ソニー
街全体の魅力度向上を目指して 三菱地所
みなとみらいで星空観察 パシフィコ横浜
“心の健康”まで支えたい 雪印メグミルク
イベントで新しい軸のアルバイト探しを パーソルキャリア

特集②安全・安心なイベントづくり
イベントにおけるリスクマネジメント考 東京富士大学/大山利栄
イベント警備の重要性 全国警備業協会
五輪史上初、顔認証システムを導入 日本電気
イベント現場でサポートしてくれる「看護師」を知る メディカル・コンシェルジュ
(座談会)新時代を迎えるために~安全教育の視点から~
日本舞台技術安全協会× ピーオーピー
事故を起こさない意識の共有を インテックス大阪 安全大会

サンシャインシティ40周年特別企画
アクセスも、集客も、スタッフ対応もALL◎!
都市型コンベンション施設 サンシャインシティ コンベンションセンターの魅力

EventBiz 論点
Pick UP! Exhibition 第86回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2018
JETRO Fashion  山川 美喜
体験レポート イベントオープンカレッジ「JEPCイベントプロデューサー認定コース」
展示会の総合分析 2018年4月~6月
開催スケジュール(展示会) 2018年9月~11月
論考 石川 智久
NowLoading e-sports
支援サービスの新しいかたち ~イベント保育とは~
INFORMATION イベント学の講師育成講座を実施 JEPC
自創空間 コングレ 武内 紀子
海外MICE Report 世界各国のミーティングプランナーに究極の体験を サンズ・リゾーツ・マカオ
MICE TOPICS 震災復興を考えるイベントを今年も実施 東京ビッグサイト
日本各地のユニークベニュー! その五 長崎県
JNTO Letter⑨ 東京事務所より ブランド浸透のためのグローバルキャンペーンについて
Let’GO 2020 TOKYO! 東京2020に向けた主な動き
MICE TOPICS MICE国際競争力強化へ 観光庁
Report パネルディスカッション 日本映像機器レンタル協会 海外視察ツアー2018報告会
MY MICE DAY 山下 純/丹青社

発売日:2018年8月31日
判型:A4判
ページ数:88ページ
定価:2,200円(税込)/1冊  8,800円(税込)/年間

全国有力書店で販売 。また、小社からの発送も行なっていますので、上部の購入ボタンよりお申し込み下さい。
お問合せは(株)ピーオーピー 出版企画室(TEL: 03-5687-6841、FAX: 03-5687-6845)

地域銘品の展示会が初開催
~フードストアソリューションズフェア2018

日本食糧新聞社 関西支社は、9月20・21日の2日間に「フードストアソリューションズフェア2018」をインテックス大阪で初開催する。

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同展では、地域の銘品を取り扱い新たな販路開拓を求めているメーカー・団体と、他社との差別化を図るための品揃えの充実を求める小売店を結びつける”おいしい出会いの場”を提供する。

主催者企画コーナーでは「ご当地うまいもん通り」や、からあげ激戦区大分・中津のからあげをはじめとした各地自慢のからあげを紹介する「からあげ祭り」などを設置するほか、食品に関する最新動向、売れる売場作り、安全・安心の品質管理、注目の新業態など、さまざまなテーマのもと各界の著名講師による特別セミナーを連日開催。

そのほか詳細や、入場料3,000円が無料になる事前来場登録はこちらから。(https://www.fs-solutions.jp/index.html

 

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次世代空間演出プレゼンを披露  ~シンユニティグループ内覧会

シンユニティグループ(タケナカ・シムディレクト・アークベンチャーズ・タスクサービス)は8月7日から9日までの3日間、大阪本社で内覧会「“SPARK” SYMUNITY GROUP PRIVATESHOW 2018 In OSAKA」を開催した。3年ぶりの開催となる今回、1,250人の来場者を集め(前回比20%増)、万博やIR(統合型リゾート)の誘致機運が高まる大阪で、存在感を大きくアピールした。

会場では、高輝度・高精細LEDディスプレイなど最新の映像機材や装置が数多く並んでいたが、中でも来場者の注目を集めていたのは、ハード面だけでなく映像コンテンツ制作や空間演出などのソフト面まで手がけるタケナカならではのプレゼンテーションステージだ。

 

◆進化するデジタル時代のプレゼンテーション

円形のステージでは中央のプレゼンターをはさむ形で、前方に透過性の高いスクリーン、後方に2.9mmピッチのカーブLEDディスプレイを設置していた。

前方スクリーンにプロジェクター映像を投影すると、映し出した映像が空中に浮き上がっているように見える。さらにステージパフォーマンスでは設置されたセンシングシステムとあわせ、プレゼンターの手の動きや身体の動きに合わせて映像を切り替えたり、ムービングライトをプレゼンターに追従させたりすることができる技術を活用。観客席側からは、3層(前方スクリーン・ステージ内部・後方ディスプレイ)で構成された奥行き感・立体感、そして未来感のある空間演出を見ることができた。

ステージパフォーマンスは“スティーブ・ジョブズのプレゼンとパフュームのライブを足して2で割ったようなイメージ”を狙ったというが、見事に表現されていた。機材と技術を駆使し、音楽ライブ演出や表彰式演出、学会・コンベンション演出、クリスマスイベント演出など具体的な演出例を披露することで、デジタル技術を用いた空間演出の応用性や革新性を感じさせる内容であった。

 

【動画】プレゼンテーションのようす(一部) ※音が出ます

19年完成の新1号館を加え全18ホールで開催
~drupa 2020【海外展示会情報】

メッセ・デュッセルドルフは2020年6月16日から26日にかけて、国際印刷・メディア産業展「drupa2020」をメッセ・デュッセルドルフ会場で開催する。

(photo: Messe Düsseldorf/ctillmann)
(photo: Messe Düsseldorf/ctillmann)

今年7月28日にはメッセ・デュッセルドルフからdrupa統括部長・印刷技術メッセ国際部長のザビーネ・ゲルダーマン氏が来日。東京ビッグサイトで開催されていた、同じく世界4大印刷機材展の1つである「IGAS」の開催に合わせて記者会見を開いた。

(photo: Messe Düsseldorf/ctillmann)
(photo: Messe Düsseldorf/ctillmann)
ゲルダーマン氏

ゲルダーマン氏は「20年のdrupaには既に世界36カ国・地域から654社が出展申込をしており、そのうち95社が初出展となる。申込面積は8万524㎡で、日本企業も22社が決定している」と語り、目標である出展者数1850社、展示規模16万㎡に大きく近づいたことをアピール。drupaの役割について「未来を予言することではなく、可能性を与えること」と主張した。

 

見本市展示会通信」783号より抜粋(2018年8月1日発行)

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国際会議2件を誘致~MICEアンバサダー
【MICEニュース】

日本政府観光局(JNTO)は8月1日、JNTOが任命するMICEアンバサダー2名が新たに2件の国際会議を日本に誘致したことを発表した。

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誘致に成功したのは2021年開催の「原子核科学シンポジウムと医用イメージングに関する国際会議」(日本では初開催)と、計算力学に関する広範囲な分野を包括する国際会議「WCCM2022」(日本では1994年の千葉以来28年ぶり)の2件。

前者は量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所 計測・線量評価部チームリーダー 兼務 千葉大学客員教授、横浜市大客員教授、東北大学客員准教授の山谷泰賀氏が、後者は日本計算工学会 前会長、東北大学 災害科学国際研究所教授の寺田賢二郎氏が誘致に成功した。

いずれも開催都市は横浜で、それぞれ2000人程度の訪日客を見込む。

 

見本市展示会通信」783号より(2018年8月1日発行)

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MICE国際観光都市実現に向けアイデア募集
~愛知県が都内で説明会

愛知県は、都内にて「『MICEを核とした国際観光都市』の実現に向けたアイデア募集の実施について」説明会を行った。

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2019年9月に中部国際空港エリアに開業する愛知県国際展示場を中心に、「MICEを核とした国際観光都市」を実現させるというもの。集客を目指す層としては、①MICE参加者、②訪日外国人旅行者(インバウンド)として、特に①に関しては愛知の地場産業である自動車やロボット、航空宇宙などのモノづくり産業のビジネス客や研究者を主要なターゲットとする意向。

 

21日に都内で行われた説明会では、国内外の企業・団体32社46名が参加した。今後は23日にも名古屋で説明会を実施し、来月14日までにアイデアの募集を受け付ける。

詳細はこちら(愛知県