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AIはイベントをどう変えるのか?
〜MICEや展示会への影響は〜

人間のように自然な会話ができる人工知能(AI)、「ChatGPT」がリリースされてから世界に与えた衝撃は大きく、ChatGPTのユーザー数は1億人を越え、急速に人々のAIへの関心が拡大している。

本特集では「AI」「ChatGPT」はイベントをどう変えるのか、以下の項目を追いながら、予想していく。

「AI」の急速な発展
「ChatGPT」はこれまでのAIと何が違うのか?

 
近年のAIの急速な発展を支える技術が「ディープラーニング(深層学習)」だ。

ディープラーニングとは、簡単に言うとコンピュータが自動で大量のデータを学習し、データ内から特徴を見つけ出す技術のことを指す。

去年から話題になっている「画像生成AI」も、この技術を使用している。

ChatGPTは、Web クロールなどから収集したペタバイト単位のテキストデータ(内容は公開されていない。信頼性が高く偏りのない情報と言われている)を、ディープラーニングの技術を使って学習している。安全性や利用目的を限定しない汎用性の高さが特徴だ。

なによりChatGPTが画期的だったのは、自然な会話を行えるよう、見事に調整されているという点だ。使いやすさも相まってChatGPTは一気に利用者を増やした。

またAIを幅広いビジネスで活用できる見通しが立ったこともあり、現在、AIは非常に注目される分野となっている。

AIはイベントをどう変えるか

 
近年のAIの急速な発展を支えるディープラーニング(深層学習)は、大量のデータを使ってパターンを学習し、その知識を新しいデータに適用するのが得意だ。

イベントやMICE、展示会では、どのような領域でAIの活用が可能か予想してみよう。

来場者の行動分析

イベントや展示会での顧客の行動パターンを理解し、より効果的なレイアウトやプロモーションを設計する。ビジターの動きを追跡するセンサーやカメラのデータを利用して、どのブースが人気があり、どのタイミングでどの場所が混雑するかなどを予測できる。

チャットボットやデジタルヒューマン

ChatGPTなどを活用。参加者との対話を通じて、より良いイベント体験を提供できる。

AIマッチメイキング

参加者が興味を持っている可能性が高い他の参加者を発見し、会話ができるようにマッチングを行う。時間の節約や潜在的なニーズの発掘につながる。

AIカメラ

AIを活用した顔認識技術は、イベントの入場管理やセキュリティチェックの強化、人流分析や来場者数のカウント、リーフレットの配布数計測などが可能だ。

パーソナライズされた体験の提供

AIを活用して個々の参加者の好みや興味を予測し、それに基づいてパーソナライズされた情報やスケジュールを提供する。

AR/VRなどのXR

これまでになかったAR/VRの体験を生み出せる。たとえば事前にプログラムされた動きに制限されない、プレーヤーのアクションに応答するショーやデジタルなキャラクターを提供できる。

デザイン

過去の展示会などのデータから学習し、来場者の興味を引く展示デザインを提案することができる。

イベントDX

イベント管理ツール(リアル&オンライン開催)の活用、データの蓄積・活用(ユーザーの行動ログや興味を持っているコンテンツなど)による業務の効率化・生産性アップ、オンライン化、今までには考えられなかった新しいアプローチなど。

AIを活用したイベント関連のサービス紹介・比較

 
イベスコ

提供会社:博報堂プロダクツ
問い合わせ:https://www.h-products.co.jp/solutions/evesco/

リアルイベントの来場者分析ソリューション。イベント会場内に設置するクラウドカメラの映像データをAIで解析することで、これまでのリアルイベントでは測ることの難しかった、「来場者数」「来場者属性」「関心度(滞在時間)」を判別/計測するソリューション。これにより、イベントの来場者総数という結果だけではなく、エリア毎の関心度の比較検討が可能になり、イベントの詳細な成果分析や、改善点の発見などを、客観的なデータをもとにして行うことができる。

 
デジタルヒューマン

提供会社:デジタルヒューマン
問い合わせ:https://www.digitalhumans.jp/

AIを搭載しており、ブランドアンバサダーや、見かけがそっくりのデジタルツインとして、人間に代わって24時間接客・業務をおこなうことができる。4月に日本電気(NEC)と「デジタルヒューマン協議会」を設立した。

 
Cvent

提供会社:Cvent
問い合わせ:https://cvent.saaspresto.jp/

イベント管理プラットフォーム。AIライティングアシスタント機能を実装しており、そのアルゴリズムは利用者が想定するイメージ(フォーマル、熱狂的、陽気、簡潔、冗長、など)に応じた、ブランドのトーンに沿ったコンテンツを生成する。
 

 

 

今週の展示会スケジュール(6/19~6/25)

6/19~6/25 開催の展示会

▽東京

6月20日(火)
東京都立産業貿易センター浜松町館
『食の魅力』発見商談会2023
https://www.food-hakken.com/

6月21日(水)~23日(金)
東京ビッグサイト
国際食品商談Week
第3回加工食品EXPO
第3回ワイン・酒EXPO
第3回肉・乳製品EXPO
・プレミアム食品EXPO

6月21日(水)~23日(金)
東京ビッグサイト
第7回“日本の食品”輸出EXPO

6月21日(水)~23日(金)
東京ビッグサイト
日本 ものづくり ワールド
第35回 設計・製造ソリューション展
第28回 機械要素技術展
第14回 ヘルスケア・医療機器 開発展
第6回 次世代 3Dプリンタ展
第6回 航空・宇宙機器 開発展
第6回 工場設備・備品展
第6回 ものづくり AI/IoT展
第5回 計測・検査・センサ展
第1回 製造業DX展
第1回 ものづくりODM/EMS展

▽神奈川

6月20日(火)~21日(水)
パシフィコ横浜
フューネラルビジネスフェア2023

▽愛知

6月21日(水)~23日(金)
ポートメッセなごや
INTERMOLD 名古屋/金型展名古屋/金属プレス加工技術展名古屋

【レポート】「Interop Tokyo 2023」が幕張メッセで開催

6月14日(水)から16日(金)、幕張メッセでInterop Tokyo 2023が開催された。

オンライン開催は7月3日から31日となっている。

主催はInterop Tokyo 実行委員会。

Interop Tokyoはインターネットテクノロジーの展示会。439社・団体が展示・講演を行い、技術動向とビジネス活用のトレンドを会場でのデモンストレーションやセミナーを通じて伝えていた。

同時開催展はデジタルサイネージジャパン2023、APPS JAPAN 2023に加え、今年は画像認識AI Expo 2023が開催された。

基調講演ではChatGPT、画像生成AIなどAIに関する話題が多く語られていた。

なお、来年のInterop Tokyo 2024は2024年6月12日から14日、幕張メッセで開催が予定されている。

6月14日に行われた基調講演では、実行委員長の村井純氏(慶應義塾大学教授)とプロデューサーの大嶋康彰氏(ナノオプト・メディア社長)が登壇し、Interop Tokyo 30回記念セッション “To the next 30 years”を行った。講演でITイノベーションの30年の歴史とInteropのファウンダーであり昨年12月に逝去した高橋徹氏との思い出を振り返った。

今回はインターネットが宇宙空間に広がることで生まれるビジネスチャンスを探る特別企画「Internet x Space Summit」を実施。この分野で今後、日本の技術が活躍できる可能性に触れ、村井氏は「夜空で月が出ていたら、あそこは自分たちのビジネスドメインだと思っていただくといいだろう」と結んだ。

【レポート】「インテリアライフスタイル2023」が東京ビッグサイトで開催

2023年6月14日から16日、これからのライフスタイルマーケットを提案するインテリア・デザインのための国際見本市「インテリアライフスタイル2023」が東京ビッグサイトで開催された。

主催はメッセフランクフルトジャパン株式会社。

合計来場者数は18,634名だった(2022年は16,542人)。(同一来場者の2日間来場=2名としてカウント)

衣・食・住すべての製品が一堂に集う本見本市では、19カ国・地域から542社(国内:459社/海外:83社)が出展。

トークショーや、有名建築家やバイヤーが出展者ブースを解説しながらまわる出展者ツアーなどの企画も開催された。

アトリウムには昨今、関心が高まる「エシカル」をテーマに出展企業が集結。天井が高く、立派な図書館をイメージしたアトリウム空間で、「まもる」「つなぐ」「よりそう」というエシカルな3つの考え方ごとにブースが並んでいた。

次回の「インテリアライフスタイル」は2024年6月12日から14日に、東京ビッグサイト西展示棟にて開催される。

世界中から100万人が訪れる「バーチャルマーケット」の魅力とは

テクノロジーの発展にともない、企業の活動フィールドはリアル世界にとどまらず、バーチャル世界にまで広がりを見せている。その中でもとりわけ大規模なイベントとして注目を集めているのがHIKKYの主催する「バーチャルマーケット」だ。その魅力について、同社でPRチーフを務める大河原あゆみ氏に話を聞いた。(インタビュー=2021年9月10日)

大河原あゆみ氏

 

2つのギネス世界記録を樹立
現実と同様の買物を楽しめる

 

―HIKKYの事業と、開催しているオンラインイベントについて教えてください
XR領域における大型イベントの企画・制作・宣伝や、パートナー企業との新規事業開発を手掛けています。主催する「バーチャルマーケット」は世界中から100万人以上が来場する世界最大のVRイベントで、「バーチャルリアリティマーケットイベントにおけるブースの最多数」と「1時間でTwitterに投稿されたアバターの写真の最多数」という2つのギネス世界記録を樹立しました。

「バーチャルマーケット」会場エントランス

―バーチャルマーケットとはどのようなイベントなのでしょう
2018年8月から始まったイベントで、さまざまな企業や個人クリエイターが出展していて、現実世界と同様に買い物を楽しむことができます。初開催時は77サークルが出展するイベントでしたが、回を重ねるごとに規模を拡大し、2020年12月に開催した「バーチャルマーケット5」では約1,100のサークルと73の企業が出展しました。

―どのような物が買えるのでしょう
VR空間で使えるアバターなどのアイテムのほか、出展企業から現実の商品を購入することも可能です。例えば大丸松坂屋百貨店のブースでは飛び出すお中元カタログが展示してあり、美味しそうと思ったらそこから企業のECサイトに飛んで購入することができました。料理の3Dモデルを購入することも可能で、VR空間内で飲み会などのイベントを盛り上げてくれるアイテムとして高い人気を誇っています。

大丸松坂屋百貨店ブース
大丸松坂屋百貨店ブース2
大丸松坂屋百貨店ブース3

 

新規市場として企業が注目
さまざまな分野から出展が

 

―バーチャルマーケットのどのようなところが企業の注目を集めたのでしょう
世界中から100万人以上の人が訪れるほか、通常の営業ではなかなかリーチできない層にアプローチできるのが持ち味だと感じています。大丸松坂屋百貨店の場合、バーチャルマーケットへ出展することで、これまでなかなか接点を持ちづらかった20代~30代の男性にステーキなど高額商品をPRすることができました。
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着してバーチャルマーケットを満喫するような人は生活水準も高い傾向にあり、企業にとっては魅力的な潜在顧客と言えます。

―バーチャルマーケットは見た目の華やかさも印象的です
企業が単独でVR空間を作ろうと思うと、コスト面などからどうしても簡素なものになりがちです。その点、バーチャルマーケットは街を彩るさまざまな装飾や演出で溢れかえっているので、凝ったブースを作らなくても華やかに見えます。空中に浮かぶ金魚や、近づくと自動的に割れる風船など、現実ではなかなか再現が難しいギミックも用意してあります。
ブース内で自分のアバターを撮影してSNSに投稿する方も多く、バズ効果が期待できるのも特徴の1つです。

―どのような企業が出展していますか
今年8月に開催した「バーチャルマーケット6」では、HIKKYと業務提携しているJR東日本がリアルの駅を忠実に再現した「バーチャル秋葉原駅」を出展して注目を集めました。初出展のヤマハ発動機がバイクのVRシェアライドサービスを行ったことも話題になりました。
ほかにも、NTTdocomo、BEAMS等のファッションブランド、ゲームメーカーやエンタメ企業など、さまざまな分野からご出展をいただいています。

バーチャル秋葉原駅1
バーチャル秋葉原駅2
BEAMSブース1
BEAMSブース2

 

SDGsや働き方改革にも貢献
広がり続けるVRの可能性

 

―今年8月からはVRコンテンツ開発エンジン「Vket Cloud」の提供も開始しました
Vket CloudはWEBブラウザ上で動作するVR空間を作ることができるエンジンで、専用アプリをダウンロードしなくても、URLをクリックするだけでVR空間にアクセスできます。既存のブラウザ型エンジンに比べ、描画パフォーマンスに優れている点も特徴です。

―VR空間に対する企業の注目度は高まっていると感じますか
リアルでは店舗を構えたり、展示会に出展したりするためには工事が必要です。改修工事や、撤去作業もしなくてはなりません。VRであれば作ったデータはいつまでも綺麗なまま保存しておくことができ、再利用も可能です。昨今ではSDGsの観点から廃材を減らす取組みも進んでおり、VR空間への注目度の高さを感じています。
また、VR空間では誰もが自由に働くことができます。以前、九州に住む病気の女の子が病室からVR空間にアクセスし、ファッションブランドWEGOの店員を務めたことが話題となりました。これは企業の働き方改革や、多様性といった課題にも通じるものがあります。

―企業と今後、どのように向き合っていきますか
VR空間でできることは日を追うごとに増えています。企業にもDX化が求められる時代ですので、VRで社会を便利にすることに挑んでいただけると嬉しいです。
HIKKYでは今年の12月に「バーチャルマーケット2021」を開催します。また、バーチャルマーケットのほかにも各ジャンルに特化した「ComicVket」「MusicVket」「GameVket」も毎年開催しておりますし、Jリーグやプロ野球などのスポーツ団体やバーチャルボートショー、バーチャル音楽イベントなどさまざまなVRイベントの実績があります。「こんなことをやってみたい」とご相談いただければ、さまざまなご提案が可能です。

「バーチャルマーケット6」エントランス
「バーチャルマーケット6」出展企業一覧

【レポート】UCC Smile Festa 2023
【サステナブルなイベント開催のポイントとは?】

UCCコーヒープロフェッショナル(以下UCP)と博展は、UCPが全国で開催する展示商談会『UCC Smile Festa 2023』において、サステナブル(持続可能な)イベントの実現に向けて共同で取り組んでいる。

今回は、3月28日から29日にかけて開催された本イベントの東京会場(東京流通センター第1展示場)を取材した。

『UCC Smile Festa 2023』とは

『UCC Smile Festa 2023』は、主に飲食業界の来場者を対象にした、コーヒー並びに業務用食品の展示商談会だ。

UCCグループ企業と、食材・ドリンク・販促資材などカフェの運営を支える様々なメーカー約80社が出展し「選ばれる飲食店」になるためのヒントを、リアルの展示商談会およびオンライン特設サイトで提案している。

会場では「UCC’s Sustainability」「UCC’s Creation」の2つのエリアを軸にして、UCCの商品やソリューションが紹介された。

「UCC’s Creation」エリア

「UP活」エリア・・・客単価UPや、付加価値の向上を目指す取り組みを提案。コーヒーと紅茶を使用したアレンジメニュー、UCCのこだわりで創り上げられたブレンド製品などを体験できた。

「ベーシックアップデート」エリア・・・飲食店の基礎をしっかり固めるための、スピード提供可能なマシン、幅広い客層に好まれるコーヒーや食材PB製品などを紹介。

「世代別に響くアプローチ」エリア・・・プロ監修のコーヒーを使用したスイーツや、コーヒーとスイーツのペアリング、世代ごとの健康に関する悩みに応じたコーヒーやドリンクなど、世代別に響くアイテム・メニューを提案。

「UCC’s Sustainability」エリア

 
「UCC’s Sustainability」のエリアでは、栽培から一杯のコーヒーに至るまでの過程を7つに分け、UCCの実施している農園からカップまでの”一貫したサステナビリティ活動”を紹介。

また、サステナブル対応のレギュラーコーヒー製品、ペーパーを使用しないエコドリップ、代替ミルクを使用したドリンクメニューなど、飲食店が今すぐ始められる取り組みも提案された。

サステナブル(SDGs)への取り組み

今回の展示会の見どころのもう一つが、「サステナブル(持続可能な)イベント」の実現に向けた様々な取り組みだ。

去年開催の『UCC Smile Festa 2022』の実績データをもとに、「CO2排出量の削減」「ゼロウェイスト」(ごみをゼロにすることを目標にできるだけ”廃棄物”を減らそうとする活動)の2つの軸で、各項目昨年の10%削減を目標とし、今年はさらに取り組みを強化した。

1.展示会造作について

目標

装飾関連の木くず排出量を2022年開催時より10%削減

イベントの装飾物は全体の87% (前年比12%UP) をリユース部材で構成し、 排出される廃棄物は熱源として利用するなど、適切な処理を行う。

2022年開催時には、サーマルリサイクルに回る素材が多かったため (木材など)、 今年度はマテリアルリサイクル(ケミカルリサイクル)が可能な素材を積極的に選定した。

 

2.展示照明/配布物について
展示照明については消費電力が少なく、 寿命も長いLED照明を積極的に取り入れた。

また、案内チラシなどはコーナー内でQRコードを掲示し、デジタル化を推進することで紙の削減に取り組んだ。
 

上下に動かすと空気が送られて排出口からコーヒーの香りが漂う仕掛け

3.食品ロス削減について

目標

食品廃棄物排出量を2022年開催時より10%削減

<準備段階>
時間帯別の来場者数を把握し、関係者・出展メーカーに情報を共有することで、試飲試食の作りすぎを予防。

<開催中の取り組み>
■社員の商品勉強会を兼ねた試飲試食の促進
■出展メーカー同士で余った食材を共有できる場所の設置

4.廃棄物処理について

目標

会場で排出される廃棄物量を2022年開催時より10%削減

排出量そのものの削減だけでなく、リサイクル率の向上に着目。適切な分別の徹底に取り組んだ。

5.脱ブラスチックについて

目標

ワンウェイプラスチックを2022年開催時より10%削減

ドリンクは可能な限り紙カップで提供。使用するプラカップについても、環境配慮型の容器を活用した。

試食用のトレイ・フォーク・ スプーンなどについては、試食する食品との相性を確認したうえで、可能な限り紙製・木製のものに切り替えた。
 

6.CO2排出量の測定

CO2排出量を算定、記録することで、次回開催以降の削減への取り組みに活用する。

■会場使用電力による排出量
■主催者分のトラックの排出量(資材や商品、装飾物の運搬)
■主催者事務局関係者の移動、宿泊による排出量

(参考)2022年の測定データ

合計 26.98t-CO2
(スギの木1,927本に相当(スギの木(樹齢80年)が1年間に吸収する二酸化炭素量を基準とする))

7.報告書作成について

展示会終了後に環境報告書をオンラインサイトに掲示し、関係者に共有。

こちらのページからダウンロードできる

次回開催以降も、継続的な環境負荷の低減活動に取り組む。

8.出展メーカーとの共創

今回の展示商談会は、テーマに『Co-Creation 新たな価値を「共」に「創」る 変わり続ける、未来のために。』を掲げている。
 
■出展メーカーからもサステナビリティの取り組みへの協力を得るため、事前にオンラインで出展メーカー説明会を実施し、方針や目標を共有した。

■余った食材を共有できる『もったいないコーナー』を設置し、可能な限り食品ロスを減らす施策を実施。

■ごみ袋に出展者の名前を表記するなど分別を促す一方で、資源循環型イベントの実現に対して協力的な出展メーカーを表彰し、更なる機運醸成を図った。

博展はサステナビリティ(持続可能性)に関する企業や地方自治体のニーズの高まりに対応してイベントのサステナビリティに関する社内方針を策定し、運用に取り組んでいる。

また、「サステナブル・ブランド国際会議」などのイベントやメディアを通じて2015年より「サステナブル・ブランド」コミュニティ活動を推進している。

出展メーカー向け説明会のアンケートでは、全体の約95%からサステナブルな取り組みを「理解できた」「共感する」との回答を集めたという。

5年に一度の消防と防災の祭典 東京ビッグサイトで開催 東京国際消防防災展2023

 

東京消防庁・東京ビッグサイト・東京国際消防防災展2023実行委員会は、6月15日から18日までの4日間、「東京国際消防防災展2023(FIRE-SAFETY TOKYO)」を東京ビッグサイト東5で開催している。326社・1652小間と過去最大級の出展規模となっており、「消火、救急、救助、避難・誘導」、「防災・減殺・災害対策」、「情報システム・通信サービス」、「その他消防防災に関する製品・サービス」と、4つの分野で構成。EV車両の最新消防車や消防DXを推進するサービスのほか、非常用電源に焦点を当てた特別企画ゾーンも展開する。

また一般向けの企画として屋内会場では、VRの防災体験、関東大震災の記録やクラシック消防車両の展示、著名人によるセミナーステージを実施している。東7ホールの屋外展示ゾーンでは、子供向けの放水体験エリアや、東京消防庁の特殊車両展示、消火・救助演技の披露も行う。会期は18日(日)までで、入場無料(要事前登録)。

 

JCMA新代表理事にJCS近浪弘武社長 次世代育成など4つの方針示す

近浪弘武 代表理事

日本コンベンション協会(JCMA)は2023年6月15日、リーガロイヤルホテル東京で「第8期(2022年度)社員総会」を開催した。

役員改選により、代表理事に近浪弘武氏(日本コンベンションサービス 代表取締役社長)が就任した。前代表理事の武内紀子氏(コングレ 代表取締役社長)は副代表理事となる。

JCMAは2023年度の活動方針として“今こそ結束 One JCMA”をスローガンに、4つの施策を掲げる。

①MICE業界認知度向上では「政府・自治体等へのMICE振興に資する政策実現の働きかけ」、「MICE関連団体との横軸連携による発信力増大」、「メディアリレーション強化と情報発信力の向上」、「寄附講座の実施」を行う。

②委員会活動の充実では「委員会・委員会間交流強化」、「委員会間連携による事業・催事の充実(規模・予算の効率活用)」、「委員構成の増強(次世代若手人材の育成)」、「協会10周年事業のプロジェクトチーム発足」を行う。

③リアル交流の復活/強化では「会員交流の復活(サマーセミナー、委員会総会の実施)」、「多様な会員の協会活動への参画促進」、「最新テクノロジー等を活用したリアル交流の強化」、「関連国際団体との交流強化」を行う。

④次世代育成と継承では、「協会としての次世代育成と継承へのコミットメント」のため、若手メンバーが意見を発信し活躍できる環境を整える。

近浪代表理事はあいさつの場で「次世代が活躍する場にならなくてはいけない。バトンタッチのために代表として頑張りたい」と発言。あわせて9月1日と2日に浜松で開催するサマーセミナーに若手を参加させて欲しいと会員に呼びかけた。

総会後の意見交換会では来賓を代表し観光庁 MICE担当 参事官の桃井謙祐氏があいさつ。乾杯の発生は日本政府観光局(JNTO)理事の遠藤克己氏が行った。

JCAMの会員数は2023年3月31日時点で正会員数201社・団体(前年同日:189) 、特別会員57社・団体(同:56)、アカデミア会員2社・団体(同:2)となっている。なお、総会では設立10周年となる2025年には「大阪・関西万博」にあわせ、大阪で総会を開催する予定であることも明かされた。

【JCMA2023・2024年度 新体制】

再任(17名)
代表理事:近浪弘武(日本コンベンションサービス(株)代表取締役社長)
副代表理事:武内紀子((株)コングレ 代表取締役社長)
理事:相坂博((株)ロイヤルホテル セールス統括部長)
理事:石﨑裕也((株)ピーシーオーワークス 代表取締役社長)
理事:宇佐美克之((株)セントラルコンベンションサービス 代表取締役社長)
理事:奥野晃治((株)JTBコミュニケーションデザイン 執行役員 事業共創部 部長)
理事:小出寛志 (近畿日本ツーリスト(株)執行役員 コーポレートビジネス支社 副支社長)
理事:小島規美江((株)JTB総合研究所 事業共創部 MICE戦略室長)
理事:小林克夫((株)プランドゥ・ジャパン 執行役員 法人営業部 部長)
理事:坂井太郎((株)コンベックス 代表取締役社長)
理事:田村俊彦((株)フジヤ 取締役 執行役員 第1EC事業本部長)
理事:南﨑康貴((株)放送サービスセンター 代表取締役社長)
理事:西川洋子((株)コンベックス 代表取締役専務)
理事:馬鳥誠((株)横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)常務取締役)
理事:本多志郎((株)映像センター 執行役員 イベント映像事業部 事業部長)
理事:芳澤明信(キッセイコムテック(株) 取締役 レンタル事業部長)
監事:茂木禎((株)日旅産業 代表取締役社長)

新任(6名)
理事:辻田勝彦((株)ムラヤマ 第二営業グループ エグゼクティブマネージャー)
理事:西田祥子((株)アーバン・コネクションズ 営業部 マネージャー)
理事:西田美樹((株)PCO 代表取締役社長)
理事:芳賀貴臣((株)大阪国際会議場 取締役営業部長)
理事:前野伸幸((株)ホットスケープ 代表取締役)
監事:分部至郎((株)レイ 代表取締役社長)

事務局
事務局長:田中弘一((株)コングレ 執行役員)

JCMA2023・2024年度 委員会委員長

人材育成委員会:本多志郎((株)映像センター 執行役員 イベント映像事業部 事業部長)
会員交流委員会:石﨑裕也((株)ピーシーオーワークス 代表取締役社長)
広報委員会:武内紀子((株)コングレ 代表取締役社長)
ダイバーシティ推進委員会:西川洋子((株)コンベックス 代表取締役専務)
国際交流推進委員会:馬鳥誠((株)横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)常務取締役)
次世代委員会:南﨑康貴((株)放送サービスセンター 代表取締役社長)
SDGs委員会:小島規美江((株)JTB総合研究所 事業共創部 MICE戦略室長)

※旧:女性委員会はダイバーシティ推進委員会に。SDGs委員会は新設。

としまえん跡地の”ハリー・ポッター”施設「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京」がオープン

ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッターは6月16日(金)、正式にオープンした。

アジアでは初のオープンとなり、「ハリー・ポッター」の屋内型施設としては世界最大規模の大きさを誇る。

施設をまわるのには4時間ほど要し、2012年にオープンしたワーナー ブラザース スタジオツアーロンドン – メイキング・オブ・ハリー・ポッターの成功に続き、ワーナー ブラザース スタジオツアー東京では、東京でしか見られないセットも用意されており、他では味わえない体験を得ることができる。

来場者は大広間に足を踏み入れてホグワーツの廊下に飾られる魔法の肖像画の中でポーズを決めて撮影したり、バタービールを楽しんだり、「最高の1日」を過ごすことができる。

ホグワーツ魔法魔術学校の象徴的な大広間、ダイアゴン横丁、禁じられた森をはじめとする映画のセットのなかで魔法動物に遭遇したり、豪華な衣装を目にしたりすることができる。また箒に乗ったり、爽やかなバタービールを飲んだり、ホグワーツの廊下で動く肖像画になってみたり、クィディッチの試合の観衆に加わったり、スタジオツアー東京限定のグッズのショッピングなど、多くのアクティビティを満喫できる。

また、魔法省を初めて歩いたり、ホグワーツ図書館に入ったり、闇の魔術に対する防衛術の教室を訪れたりといった、スタジオツアー東京限定の体験も楽しめる。

さらに、ここスタジオツアー東京には、11のテーマに分かれた世界最大のハリー・ポッターのショップが登場する。

店内は特別に作られた7,000を超える小道具で装飾されており、ハニーデュークス、 オリバンダーの店、フローリシュ・アンド・ブロッツ書店をはじめとするダイアゴン横丁の数々の店のエレメントからインスピレーションを得たデザインが施されている。

ここでしか手に入らない限定アイテムも数多く販売され、またレストランやカフェでは、フィッシュ・アンド・チップス、ローストビーフ、イングリッシュ・ブレックファーストやアフタヌーンティーなど英国の伝統料理を楽しめる。

「第900号 見本市展示会通信」発行しました

 

 

展示会やMICEなどに関する最新ニュースを伝えるタブロイド判の業界紙「第900号 見本市展示会通信」を発行しました。

特集
創刊900号記念特集号

主な記事
・〈インタビュー〉業界に光を照らす一手を RX Japan 田中岳志氏
・〈座談会〉次世代ブースデザイナーの仕事
・〈インタビュー〉日本イベント産業振興協会、日本コンベンションサービス
・〈インタビュー〉“賃金アップ”があらゆる課題解決の出発点 アドヴァンス企画 小室弘之氏
・〈寄稿〉未来に向かうタイムライン 次世代の声
・〈寄稿〉展示会イベントのグローバル企業最新動向 寺澤義親氏

発行について:第900号 2023年(令和5年)6月15日

☞「見本市展示会通信」の詳細はこちら