全国にある主要270施設のうちフラット床スペースを対象とし、全体270施設と3000m2以上の90施設を比較した。その結果、 全国平均単価は352円(3000m2以上=320円)。
地域別にみると「関東」は約542円(同539円)、次いで「近畿」が345円(同328円)と続く。全国ベースで見る限り「関東」の平均単価が高くなっていることがわかる。多数の小規模施設や小規模な展示会を開催可能なホテルの単価の影響が大きく、関東のみならず全国の平均単価を押し上げている。また、大規模施設の料金は、全体の利用料金よりも低く設定されており、スケールメリットを活かしている傾向を示した。
国内の展示会・見本市の開催規模が大きくなった80年代、施設規模も同様に着実に大きくなった。いまでは主要都市を中心に各地域で大・中型施設がバランス良く散在し、2000年を機に新規の大型コンベンション施設を建設する計画はほとんどなくなった。展示施設は建設・拡張の時代から、ソフト・運営の時代へと突入し施設間競争は激しさを増しているといえよう。
なお、この分析は6月に小社が発行した「展示会・イベント・コンベンションのための施設データバンク2007年版」(収録=2721施設)に掲載した国内273の主要な展示施設を分析し、その結果をグラフと表で紹介した。(詳細=「見本市・展示会通信」)