日本政府観光局(JNTO)は12月21日、11月の訪日外客数などを発表した。
□10月より⽇本政府が個人旅⾏の受⼊れや査証免除措置の再開等を実施したことを受け、11月の訪⽇外客数は 934,500人と、前月 498,600人から倍近くの伸び
□2019年同月比では、4割近くまで回復
□韓国からの訪⽇外客数が前月から大幅に増加したこと、また、その他の地域においてもシンガポールや米国をはじめ多くの市場で順調な回復が⾒られたことが今月の訪⽇外客数の押し上げ要因となった
□なお、航空便においては増便の傾向が⾒られるが、新型コロナウイルス感染症拡大以前との比較では回復途上にある
韓国は日本側の水際規制緩和、韓国側の出国規制や帰国時の PCR検査義務の撤廃等の影響もあり、訪日外客数は 315,400 人(対 2019 年同月比 153.8%※)だった。金浦~羽田間の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向にある。
※2019 年 7 月以降、日韓情勢により訪日旅行を控える動きが発生していたこと等もあり、訪日韓国人旅行者数が減少傾向にあった点は 2019 年同月比を見る際に注意を要する。
中国は、出国規制や帰国時の入国・行動制限※の継続等があり、訪日外客数は 21,000 人(対2019 年同月比 2.8%)だった。
※中国政府外交部より海外旅行自粛の指示が出されている。自国民の日本からの入国については、陰性証明書の取得及び原則として5日間の施設での隔離、3日間の自宅での健康観察、複数回のPCR 検査等が求められている。
COVID-19(新型コロナ感染症)の拡大以降、「5つの1政策(1 航空会社 1 か国、1 路線、1週、1 便)」により航空便の運航制限が続いているが、天津~成田一部増便等の許可があり、地域別訪日旅行市場の概況6日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向にある。