イベントと映像業界の変化を振り返って ~新しい業界を新しい世代と創っていく/日本映像機材レンタル協会(JVRA)×ピーオーピー 合同企画

─コミュニケーションの難しさは、若い世代とのやり取り以外でも感じるシーンがたくさんあるのではないでしょうか

栗田 ちょうど私たちがいる間の世代というのは、上の意見と下の意見をうまくつなげるのも役目ですよね。今週からペーパレス化の取組みをスタートし、Teams で会議資料を共有していますが、一部の上層部だけに情報が伝わっていないこともありました。各ツールの習熟度も世代によって違いますから、そこでもすべての世代といかにコミュニケーションをうまく図っていくかを考えさせられます。
少し話は変わりますが、当社には社員全員が利用できる図書室があります。難しい本から漫画まで幅広く並んでいますが、貸出票もあり誰が何の本を読んだかもわかり、「あの本面白かったよ」といったような、社員同士の会話のきっかけになっています。円滑なコミュニケーションの手助けとなってくれているように思います。

◆これから映像業界で活躍する世代へ
─新入社員や若い世代にメッセージをお願いします

高野 自分が入社したてのころ、仕事でわからないことがあったとき、先輩にはっきりとわからないと言うのが難しかった思い出があります。忙しそうな先輩を見ると、言い出しづらいときもあるとは思いますが、常に早めに聞いておけばよかったということばかりだったので、遠慮せずに質問してほしいです。
リアルのイベントが復活しつつあるとはいえ、まだまだオンラインや配信イベントの需要もたくさんあります。パソコンのスキルを磨いておくと、必ず強みになると思います。

栗田 現在、新入社員として働いている方たちは、コロナの行動制限によって、たくさん時間のある学生時代の多くを、家で過ごしていたのではないでしょうか。今後はどんどんリアルイベントの開催数も増え、さらに新しい時代がやって来ると思います。ですから、今からでも観客としてライブを見て、さまざまなイベントに参加して、色々な失敗と成功を積み重ねて、多くの人に会い、映像業界を引っ張っていってくれたら嬉しいですね。