八王子観光コンベンション協会は2月13日、八王子ユニークベニューショーケースを開催した。このイベントは、実際に参加者にさまざまな体験を提供しながら、地域のユニークベニューの魅力を紹介するもので、約60人が参加した。
東京たま未来メッセから専用バスで高尾山口駅まで移動し、ケーブルカーに乗車後、高尾山
駅から徒歩で「高尾山薬王院」へ移動。薬王院は744年に行基菩薩によって開山されたと伝えられ、薬王院飯縄権現堂を含む建造物と仏像が東京都の有形文化財に指定されている。本堂で参加者は“御護摩”の体験を行った。御護摩は真言密教の修行法の一つで、火によって煩悩を焼き清め、祈りを火に託して御本尊に届けるもの。御護摩体験の後、八王子芸妓による演舞の鑑賞や演舞で使われる和楽器・小鼓の体験をワークショップ形式で実施した。
最後に「タカオネ」でレセプションパーティーを開催。タカオネは登山やレジャー、企業の研修や合宿などといった高尾山での活動をサポートする施設で、2021年にオープン。宿泊機能だけでなくテレワークができるラウンジやミーティングが可能な空間を備えるほか、薪割りや火起こしの体験、高尾山の自然を楽しむアクテビティやクラフトなど、各種体験プログラムも充実している。レセプションでは地ビールやベーコン、地域産の野菜など、特産品がバーベキューで振舞われたほか、焚火でタカオネならではの体験を提供した。
同協会の加藤髙白会長は「高尾山は日本遺産に認定されており、今秋の日本遺産サミットの会場は八王子となっている。全国から多くの人が集まるため、八王子MICE の魅力を発信する絶好の機会。また今年は八王子祭りの再開やビューロー主催の花火大会も予定しており、特に地域が発展できる年でもある。皆さんと一緒にMICE の誘致を成功させ、地域を盛り上げていきたい」と話した。