2022年4月に大阪府および大阪IR株式会社から認定申請のあった「大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画」について、国土交通省は外部有識者からなる審査委員会で審査を行ってきたが、4月14日付けで同計画を認定した。
開業時期:2029年秋~冬頃(工程が最も早く進捗した場合の想定)
初期投資額:約1兆800億円(税抜き)
建設関連投資:約7,800億円、その他初期投資額:約3,000億円
目 標
◆世界水準のオールインワンMICE拠点の形成
大阪・関西の経済成長を牽引するMICEの新たな誘致・開催 等
◆国内外の集客力強化への貢献
大阪における訪日外国人旅行者数や旅行消費額の更なる増加 等
◆日本観光のゲートウェイの形成
大阪IRへの来訪者を各地に送り出し、IR立地に伴う集客効果を各地に相乗的に波及
所在地:大阪府大阪市此花区夢洲中1丁目の一部ほか
IR区域の全体配置(イメージ)
IR施設の規模
MICE施設(国際会議場施設)
■MICE等主催者のニーズに応じて多用途に利用可能な会議室を一体的に配置し、国際会議の用に供する全ての室の収容人員の合計が概ね12,000人以上となる国際会議場施設を整備
■可動間仕切りを導入する事に加え、照明・空調設備、天井吊物機構等を充実させることで、多彩なイベントの同時開催にも対応
■各国との首脳級会合、閣僚級会合等の重要な国際会議等に対応可能な機能を整備
■MICE施設内にMICE専用のキッチンを設置し、飲食ニーズを伴う多様なMICEイベントの同時開催に対応
MICE施設(展示等施設)
■BtoBの展示会に加え、BtoCの見本市やフェスティバルなど様々なイベントの開催に対応
■展示ホールごとに可動間仕切りを設置し、さらに、照明・空調設備、天井吊物機構、電源等を充実させることで、多彩なイベントの同時開催に対応
■大規模なMICEイベントにおける一体利用を想定し、MICE施設に隣接して屋外イベントスペースを配置
■オンラインイベントの同時開催や、来場者の利便性に対応すべく、安定性・実用性の高い通信環境を整備
宿泊施設
■総客室数約2,500室を整備
■平均客室面積は約60~75㎡
■全客室のうち約20%以上がスイートルーム
■スイートルームの平均客室面積は約105~135㎡
MGM大阪
様々な機能を備えるエンターテイメントホテル
ブランド:MGM
グレード:ラグジュアリー
ターゲット:ビジネス客からレジャー客まで、幅広い層の来訪者
MGM大阪ヴィラ
客室ごとに専属スタッフを配置するVIP向け最高級ホテル
ブランド:MGM
グレード:スーパー・ラグジュアリー
ターゲット:最もハイエンドの富裕層
MUSUBIホテル
幅広い層をターゲットとする多世代型アクアリゾートホテル
ブランド:新ブランド
グレード:アッパー・アップスケール
ターゲット:ファミリー客から富裕層まで最も幅広い来訪者
また、今回の認定においては、特定複合観光施設区域整備法第9条第13項に基づき、以下などの条件が付された。
整備による効果の推計に関して、推計に用いる各種データ等の精緻化
特に外国人来訪客の増加に向けたプロモーションと集客の実施に取り組むこと
地盤沈下については、継続的に沈下量計測などのモニタリングを実施するとともに、想定以上の沈下が進行した場合などの対応について十分検討すること
ギャンブル等依存が疑われる者の割合の調査を行い、その結果を踏まえ実効性のある依存防止対策を定期的に検証し、大阪府・大阪市及び設置運営事業者が連携・協力して必要な措置を適切に講ずること