うみつばめ衛星プロジェクトは、4月19日から21日にパシフィコ横浜で開催の「OPIE’23」内の宇宙・天文光学EXPO(主催:OPI協議会、日本フォトニクス協議会ほか)に出展し、事業のねらいや活動を紹介した。
このプロジェクトは50kg級の超小型衛星「うみつばめ」を打ち上げ、その観測データにより、貧困や環境問題の解決などといった社会の抱える問題の解決を目指すもの。 “ライドシェア”がキーワードとなっており、これまでの人工衛星は地球や天文衛星など専用衛星として開発されていたのに対し、この「うみつばめ」は地球観測データの取得と天体イベントの観測という2つのミッションを抱えている。昼にマルチスペクトルカメラを用いて地球の細かい光と色のデータ、夜には宇宙の紫外線を観測。農作物の収穫量の予測や赤潮・土壌の観測などへの活用が期待される。
チームは企業や大学などにより構成されており、それぞれの得意な技術や人手を無償で持ち寄って計画を進めている。プロジェクトの最初の衛星は2023年内に打ち上げ、軌道上に乗せる予定。