日本政府観光局(JNTO)は5月17日、4月の訪日外客数などを発表した。
<発表の要点>
●桜シーズンによる訪日需要の高まりなどが影響し、4月の訪⽇外客数は2019年同月比66.6%の1,949,100 人となり、前月に引き続き昨年10月の個人旅⾏再開以降で最高を更新した
●地域別では、東アジア地域において夏ダイヤに合わせた航空便の増便・復便を背景に、訪日外客数の堅調な回復が⾒られたこと、東南アジア地域、欧米豪地域においても祝祭⽇による旅⾏需要の高まりがあったことが訪⽇外客数の押上げ要因となった。なお、国際線定期便に関しては、コロナ禍前の約 6 割まで運航便数が回復している。
韓国は、旅行のオフシーズンを迎えたものの、日本側の水際規制緩和、日本各地への地方路線復便の回復等の影響もあり、訪日外客数は 467,000人(対 2019 年同月比 82.4%)であった。
仁川~福岡間の増便などもあり、日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向にある。
中国は、日本行きの海外旅行制限措置※1や帰国時の入国制限※2の継続、日本側の水際規制※3等があるものの、労働節の影響等もあり、訪日外客数は 108,300人(対 2019 年同月比 14.9%)となっている。
※1 中国文化旅游部より日本行きの海外旅行商品の販売禁止措置が継続されている。
※2 自国民の日本からの入国については、陰性証明書の取得が求められる。(4 月29日より自主的な抗原検査へ置き換えられた。)
※3 日本への入国については、直行便で入国した者に対するサンプル検査が行われている。(4 月29日で終了)
米国は、帰国時の行動制限※の継続等があるものの、日本の水際規制緩和、桜シーズンによる訪日需要の高まり、イースター休暇等の影響もあり、訪日外客数は183,900人(対2019年同月比 108.0%)であった。
※自国民の日本からの入国については、入国後、3~5 日以内の検査等が推奨されている。