レベル4飛行も焦点に ジャパンドローンと次世代モビリティエキスポがまもなく開催

2022年の様子。

「ジャパンドローン2023」「次世代モビリティエキスポ2023」が6月26日から幕張メッセで開幕する。出展者数は過去最大規模の250社(予定)で、昨年の187社を大きく上回る規模で開催する見通し。目標来場者数は1万8000人を掲げている。

28日までの3日間行われ、展示会・国際コンファレンスともに完全対面形式で実施する今回は、3年ぶりに出展者、カンファレンス講師などを対象にしたネットワーキングレセプションパーティも実施する。また毎年恒例のアワードのほか、ドローンの事業をいかにして継続させていくのか、社会貢献につながるプランなどを発表できる「ドローン×SDGs」企画も実施する。

昨年は3700名が参加した国際コンファレンスは、協賛企業セッション含め約30セッション実施する。ドローンの運用や、最新技術、ユースケースなど、一層ビジネス利用に焦点を当てたコンテンツを揃える。

有人地帯での補助者無し目視外飛行を指す“レベル4”飛行が昨年末に可能になったことから、レベル4飛行に焦点を当てるセッションも揃えている。26日には今年3月に東京・奥多摩町で初めて実施されたレベル4飛行に関わった関係者が集まり、レベル4への挑戦と今後の展望を議論する「レベル4実現に向けて」が行われるほか、28日には「レベル4解禁、ドローン点検は次のステージへ」と題して専門家4名が“ドローン×レベル4×インフラ点検”という観点から、主に都市部におけるドローン点検導入の現状と課題、今後のあり方について、法律面・技術面・運用面において議論する。同じく28日の「レベル4解禁!法改正による、ドローン業界の動向を先読み」ではDIPS2.0による飛行申請から操縦ルール、国家資格制度(登録講習機関・無人航空機操縦者技能証明)、機体認証まで、新たな制度を解説しながら、今年のドローン業界トレンドを、法務のプロが大予測する。

主催の日本UAS産業振興協議会(JUIDA)とコングレが4月に行った説明会で、JIUIDAの鈴木真二理事長は「本格的なドローンの社会実装がスタートする。2025年の大阪・関西万博を控えていることもあり、本展はドローンに関する最先端の展示会かつ最もホットな議論ができる場」と自信を見せ、新たな交流の場、ビジネスチャンス創出の場になることへの期待を示した。コングレの武内紀子代表取締役社長も「展示会の営業を始めた2015年はドローンとは何か、という段階だったが、現在ドローンという名称は市民権を得るまで認知されている。今後も発展に期待できることに加えて、レベル4飛行が可能になったことでドローン産業はビジネスモードになってきた。この勢いが法整備、利活用に関する需要、新たな技術開発や製品サービスの増加につながっている。海外サプライヤーもコロナ禍が収まりに合わせて関心を持っている」と機運の高まりを強調。「展示会を新たな顧客開拓、マーケティングリサーチ、海外提携の足掛かりにして、ビジネスを次のステージにもっていくために活用してほしい」と続けた。