日本自動車工業会(自工会)は8月30日、記者会見を行い10月28日から11月5日まで東京ビッグサイトで開催する「JAPAN MOBILITY SHOW(旧東京モーターショー)2023」の概要とチケット販売開始に関する情報を発表した。
はじめに自工会のモーターショー委員会の長田准委員長が概要を説明しJAPAN MOBILITY SHOWについて、参加企業、未来、体験という三点が拡大していると述べ、参加企業の拡大については「モビリティ産業と参加対象を拡大したことで情報、IT、金融、保険、教育、行政、観光、エネルギーといった各産業の出展につながったことで、出展者数は前回の192社・団体の倍となる400社以上の参加が決定している。社会課題の解決という視点から各社PRを行う」と説明した。
未来の拡大では「Tokyo Future Tour」と題した企画を会場の東京ビッグサイト西展示棟全館を使い展開する。長田委員長は「従来のモーターショーは近い将来発売されるコンセプトカーなどを展示していたが、Tokyo Future Tourはもっと未来に目を向けて生活の中でモビリティがどうなっていくかを見てもらえる企画。広い会場を隅々まで巡っていただく未来没入体験コンテンツで、音楽と映像、最先端技術を駆使した空間でモビリティが変える未来の東京を体感できるミュージカルツアー」と述べた。ここでは経団連モビリティ委員会の企業を中心にNTT、KDDI、パナソニック富士通、日立、JR東日本、東レ、川崎重工、三井住友海上など140社が出展する。
さらに未来社会に目を向けた企画として、「スタートアップファクトリー」と題したビジネスイベントは資金調達、商談機会、PRといった側面を5つのゾーンで支援する。各ゾーンは100社が出展する「ストリートマップ」、賞金総額1200万円で100社が参加表明し、当日は選ばれた15社が競う「ピッチコンテスト&AWARD」、来場者が想像する未来のモビリティ社会を集めてアートとして完成させる「未来掲示板」、モビリティが日本の社会解決をどのように解決するきっかけづくりをする「ビジネスミートアップ」、有名タレントがスタートアップの技術を解説する「未来の技術解説映像」。「ビジネスミートアップ」は現在参加企業を募集中という。
そのほか芸能人やユーチューバーをはじめ、産官学を含む各領域のトップランナーがモビリティがどのような社会を作ることができるのか、各領域のプロたちに語り合ってもらう「Japan Future Session」も開催する。
体験の拡大では、400社のモビリティ製品、製品サービスを一気に探せる公式アプリ「推しモビ図鑑」をリリースすることを発表した。会場で気になる商材を見つけたらアプリで登録し、10個集めたら景品がもらえるなど、会場内のモビリティ体験の向上を目指す。試乗や屋内外でモータースポーツエリア、キャンピングカーエリアなど多彩なプログラムを用意し、アプリと連動させることで新しいユニーク体験を提供するという。
さらに新しい試みとして、燃料電池自動車(FCV)を持ち込み、会場内の電気をすべて水素エネルギー由来にすることでCO2を出さない有料エンタメエリア「H2 Energy Festival」を南展示棟全館で展開する。30組を超えるアーティストライブ、お笑いライブ、ラジオ公開イベントなどを開催予定。一般の入場チケットに加えて、日別で2000円から4000円の追加料金を設定し9月9日から発売する。
入場チケットは本日から発売を開始する。当日券3000円、前売り券2700円のほか、4時以降の入場に活用できる「アフター4」は1500円、1時間早く入場できる「アーリーエントリーチケット」は3500円、プレビューデーに入場できるチケットは4000円など、多数そろえる。なお高校生以下は無料となる。