【JNTOデータ】8月の訪日外客数は215万人 コロナ前の8割まで回復

日本政府観光局(JNTO)は9月20日、8月の訪日外客数などを発表した。

<発表の要点>

●8月の訪⽇外客数は、2019年同月比85.6%の2,156,900人となり、新型コロナウイルス拡大後初めて8割を超えた。

●2019年同月の訪⽇外客数を上回る地域も多く、特に東アジア地域では香港、東南アジア地域ではインドネシアやフィリピン、欧米豪中東地域では米国やカナダなどで訪⽇外客数が増加したことが回復率の押し上げ要因となった。

●国際線定期便に関しては、2023年夏ダイヤ時点でコロナ禍前の約6割まで運航便数が回復し、その後も東アジアを中心に増便・復便が続いている。

●韓国は、日本側の水際規制緩和、日本各地への地方路線復便、学校の夏期休暇等の影響もあり、訪日外客数は569,100人(対2019年同月比184.3%※)だった。

※2019年7月以降、日韓情勢により訪日旅行を控える動きが発生していたこと等もあり、訪日韓国人旅行者数が減少傾向にあった点は2019年同月比を見る際に注意を要する。

●中国は、日本行きの海外旅行制限措置※が8月10日付で撤廃。日本と中国双方の水際規制緩和、学校の夏期休暇等の影響もあり、訪日外客数は364,100人(対2019年同月比36.4%)だった。

※2023年8月9日まで中国文化旅游部より日本行き団体旅行・パッケージツアー商品の販売禁止措置が継続されていた。

●台湾は、出境規制※、台風の影響等があるものの、日本と台湾双方の水際措置緩和、学校の夏期休暇等の影響もあり、訪日外客数は396,300人(対2019年同月比94.3%)だった。

※台湾における渡航警戒レベルで、渡航の是非検討等に日本が含まれている。

●香港は、日本と香港双方の水際規制緩和、学校の夏期休暇等の影響もあり、訪日外客数は206,300人(対2019年同月比108.4%)だった。

●米国は、日本の水際規制緩和等の影響もあり、訪日外客数は138,400人(対2019年同月比117.5%)だった。