八芳園は3月7日、「HAPPO-EN MEET-UP」を八芳園・本館で開催した。ビジネス利用者に新しいおもてなしや宴会場の使い方を提案するイベントで、3つの宴会場を使い、文化体験やケータリングプランの紹介を行った。
①ケータリングプランの紹介
同社ではケータリング事業に力を入れており、飲食の手配だけでなく、料理のディスプレイや食器選び、空間演出や運営も含めすべてのプロデュースを請け負う。音響、映像配信、カメラマン、デザイナーを含む専門のスタッフをインハウスで抱え、パートナー企業とも連携を図っている。
また落としても割れず、欠けても修復できる素材の食器やケージフリー※の卵を使ったメニュー展開をはじめ、サステナビリティに関する要望にも応える。
特に外資系企業からのサステナビリティへのニーズは強い。より感度の高い海外本社から指示があり、イベントの開催においてサステナブルであることが求められるからだ。
MEET-UPの会場内では実際に行った社内会議のケータリングをモデルに、パーティ空間を再現した。長い会議を終えた社員を癒したいという主催者からの要望に応えるため、部屋の全体にグリーンを配置。加えて社員の交流が深まるよう、ラウンド型のテーブルを取り入れている。空間演出を含めたケータリングのトータルサービスは、八芳園の敷地外で提供しており、同社の強みの一つとなっている。
※ケージフリー 平飼いや放し飼いなど、採卵鶏をケージの中に入れずに飼育する方法②文化体験
文化体験では八芳園が展開する文化体験メニューの内、イベントでは折り紙、お茶、手巻き寿司の体験を参加者に用意した。
「折り紙体験」では、講師によるレクチャーで富士山や鶴を作る。葛飾北斎の浮世絵が描かれた折り紙を使用し、日本文化を視覚と掌で知るプログラムとなった。
ほかにも空間プロデュース事業部による日本茶の魅力を体感できる「OCHANOBA」、料理人による手巻き寿司体験を実演した。
③新たな総合会場「THE KEGO CLUB by HAPPO-EN」
今年3月1日から福岡・天神の警固神社の境内、社務所ビル9階に八芳園エリアプロデュース警固が運営する「THE KEGO CLUB by HAPPO-EN」をオープンしている。THE KEGO CLUBは大小2つのバンケットを有し、MICEや展示会、懇親会、会食をはじめ、人数や目的によって使い分けられる仕様だ。イベントでは施設の特徴や地産地消を軸に考案したメニューを公開した。
今回のMEET-UPを担当した、コーポレートイベントセールスセクションの菊池美帆氏は「八芳園はケータリング事業をはじめ、特に「食」にこだわってサービスを展開してきた。引き続き多彩な食を軸に据えつつ、MICEに向けたプランや特別な体験を届けるサービスの充実も図っていく」と展望を述べた。