無線通信機器の販売やレンタルを手掛けるエクセリは3月19日、東京証券取引所が運営するTOKYO PRO Marketに株式を上場した。業務用無線の商社として日本で初めての上場となる。
エクセリはイベントや建設現場、ホテル、旅行業界などの携帯電話では対応できないビジネス現場で業務用無線機器販売事業およびレンタル事業を行っており、さらなる事業拡大や人材採用力の強化を目的に上場した。
パリ2024オリンピックなどの大型イベントやインバウンド需要の増加に伴う堅調な需要を見込む一方で、原材料価格の高騰による無線機器の仕入価格上昇に直面している。その対応策として、レンタル用無線機器の大量発注といった仕入れ戦略を採用しコストを抑制しつつ、迅速かつコスト効率の高い商品提供や顧客サポートを強化することで顧客満足度を高め、新規およびリピート顧客の獲得を目指す。
また、人手不足などの社会課題に対応する新ビジネスとして、IP 電話やIP 無線、サテライト無線、Wi-Fi を統合したIP無線ネットワークソリューションの提供に力を入れる方針だ。