アクセスサッポロの後継施設、2027年に月寒グリーンドーム跡地に誕生

札幌市は計画中の新展示場整備事業について、大林組グループが代表を務める特別目的会社(SPC)札幌展示場PFI(代表:川村 彰)と締結を行い、5月27日に議会で可決された。札幌展示場PFIは、2042年まで展示会場と付帯施設の施設整備、維持管理、SPC運営管理を行う。

大林組は提案内容のなかで、主催者・出展者・来場者が求める快適性・利便性・滞留性に優れた”何度も選ばれる展示場”、 風致地区の特性を活かした環境重視型のサステナブルな”Nearly ZEB展示場”を掲げ、産業イノベーション促進や新たな賑わい創出に貢献を目指すとしている。

建築面積は約2万4000㎡で、 鉄骨造の地上2階建て。7つのホールに分割できる、広さ約1万5000㎡の展示ホールや約3000㎡のエントランスホールなどが計画に盛り込まれている。

施設は2027年9月の供用開始を予定している。

建設地は2016年3月に閉館した、札幌市豊平区の月寒グリーンドーム跡地。「月寒グリーンドーム」の閉館以降、札幌市は展示機能が低下し、市内の大型展示施設であるアクセスサッポロの稼働率が8割を超え、新たな催事の受け入れが困難な状況となっていた。アクセスサッポロは、開業から今年で40年と、老朽化や多機能化ニーズへの対応が課題となっていたため、札幌市はアクセスサッポロの後継施設となる展示場の整備を進めていた。