ケルンメッセと日本オフィス家具協会は、5月29日から「オルガテック東京2024」を東京ビッグサイトで開催している。「オルガテック」は、ドイツ・ケルンで70年の実績を持つオフィスの空間や家具の国際展で、東京での開催は3回目となった。
過去最多となる163社(うち初出展は78社)が参加し、約3万人の来場を見込む。29日に行ったオープニングセレモニーでは、ケルンメッセGmbH・CEOのゲラルド・ベーゼ氏が挨拶。「ドイツ・ポーランドでの開催以来、この見本市は常にワークプレイスの設計者やプランナーのニーズに寄り添い、出展者の目的達成を支援してきた。東京で3回目の開催を迎える今日、オルガテックは日本の市場でも強く求められていると感じる」と話した。
続けてゲラルド氏はケルンメッセの大阪・関西万博への参画に触れ、「パビリオンでドイツを紹介するとともに、循環型経済に焦点を当てる」とテーマについてPR。同展でも循環型経済に注目しており、テーマエリア「CIRCULAR MIRAI」で取り上げる。エリア内では資源ロスの排除や再生利用、再資源化に関する素材や製品を提案する。中心地にはリユースできないオフィス廃材を使ったアートも展示している。
ゲラルド氏は最後に「オルガテック東京は単なるイベントではなく、創造性と有意義な交流を生み出す触媒だと捉えている」とイベントへの見解を示し、「当社は創立100周年を迎え、1世紀にわたって世界中の人々と市場をつないできた。引き続き、このオルガテック東京を通じてケルンと東京の絆を強化し、イノベーションを推進していきたい」と展望を語った。