加圧熱水抽出技術を中心に手掛けるミゾタは、5月22日と24日に「2024NEW環境展/2024地球温暖化防止展」(主催:日報ビジネス)に出展し、鹿角霊芝から生まれた化粧品「604シリーズ」を紹介した。
担当者は出展の背景について「当社のバイオマス事業と環境への取組みについて、化粧品を通してより広い層に知ってもらえたら」と話す。
同社は2000年代から農業廃棄物を利用した、バイオマス事業の研究を開始。主な事業であるポンプなどの技術を活かし、社内で小型加圧熱水抽出装置を製作、お茶がらからカテキン類を抽出する実験を行っていた。当初は食と健康に貢献する機能性食品の開発を目的としていたが、開発を進める中で熊本県産の無農薬で栽培された「鹿角霊芝」を見出す。鹿角霊芝はサルノコシカケ科に属するキノコの一種で、日本ではマンネンタケとも呼ばれる。
ミゾタではこの鹿角霊芝から保湿成分であるβ-グルカンと美白の効果が期待できる成分トリテルペンの高効率抽出に成功。この技術によって化粧品「604シリーズ」は生まれた。