【レポート】製薬会社のミーティングプランナーの仕事と体験を紹介 HOT SCAPE Biz セミナー

ホットスケープは4月23日に「HOT SCAPE Biz セミナー」を同社のイベントスペースで開催した。製薬会社のミーティングプランナーの業務をテーマに、元大手製薬会社でミーティングプランナーを務めていた畑中朋継氏が講演した。

畑中氏の製薬会社では、全国規模の講演会、学会との共催セミナー、社員に向けた会議を含め年間数千本の会議を実施していた。なお1年間の内、学会との共催セミナーは春と秋に集中しているため、事業者による講演会はその間に行う。

これらのイベントについてリーダーとなるのは「ミーティングオーナー」と「ミーティングプランナー」であり、役割が分かれている。オーナーは医薬品のすべての責任者であり、イベントで実現したいことをはじめ、ブランディングを管轄する。プランナーはイベントの運営や管理を担当しており、イベントの企画や当日の進行などについては、プランナーに一任される。

そのほか講演会では、会場やホテル選定の考え方や映像へのニーズについても説明した。参加者である医師が講演会に参加する目的は、新薬の情報収集のほかに、研究成果の発表の機会を得ることや特別な食事、ネットワーキングも含まれる。
畑中氏は「製薬会社はイベントの開催によって、参加者へ価値を提供することを最優先している。ウェビナーでの出席を選ぶ医師も多くなっているが、リアルで行われる講演会はなくならない。MRの訪問件数が減少している現在、製薬会社にとってもイベントで医師とコミュニケーションを図る機会は重要」と強調した。