東京ドームシティのロゴマークと大型ビジョン展開、国内外でデザインアワード受賞

東京ドームシティ(TDC)は「心が動く、心に残る。」街づくりのため、2023年3月より大規模リニューアルやロゴマークの刷新など、ブランド力を高めるための活動を実施してきた。今回、ロゴマーク刷新におけるコンセプトやビジュアル表現、ならびに大規模リニューアルの一環である「東京ドームシティビジョンズ」新設におけるコンセプトや映像連動システムとそのブランド表現が、国内外の様々なデザインアワードにおいて主要な各賞に選出された。

デジタルサイネージ作品の中から優秀な作品を選出し、表彰することで、デジタルサイネージ市場をさらに活性化することを目的とした『デジタルサイネージアワード2024』(日本)ではグランプリを受賞。東京ドームシティビジョンズのコンセプトや映像連動システム、ブランド表現、広告媒体機能、防災機能などが対象で、連携企業は三井不動産、ジェイアール東日本企画、竹中工務店、&Form、ホシノアーキテクツ、パナソニック エレクトリックワークス社。

全世界から1万点以上の応募があり、各国のデザインを代表する審査員たちが集まり審査が行われる、イギリス・ロンドンを拠点とする歴史ある『D&AD賞』(英・ロンドン)では銅賞を受賞。カテゴリーはブランディングで、連携企業は&Form(企画・デザイン)。

70年以上の歴史があり、毎年世界を代表するタイポグラフィ作品が出品される『NY TDC賞』(米・ニューヨーク)では優秀賞を受賞。カテゴリーはコミュニケーションデザインで、連携企業は&Form(企画・デザイン)。

毎年100点のデザイン作品を選出することで、デザイン業界の動態と発展傾向を記録、総括している『Award360°』(中国)では2023 Best 100 “Commercial Branding”/“Digital Media Design”を受賞。カテゴリーはブランディング/デジタルメディアデザインで、連携企業は&Form(企画・デザイン)。

TDCでは多彩な体験価値に呼応して変化する、国内外でも企業ロゴとしての使用事例が稀な、可変性のある無数のロゴマーク「バリアブルロゴ」を採用。このために開発したオリジナルフォントと、映像やBGMを融合して様々なビジュアル表現を行うことができる独自の映像生成システム「アダプティブ・アイデンティティ・システム」は&Formと連携して開発。イベントや施設の多彩さをアナログ媒体だけでなくデジタル媒体においても、デザインの専門知識が無くても表現することが可能となっている。

今回開発した統合的なデザインシステムとソフトウェア、これまでのフォントに実例がない可動域で自在に形を変化するバリアブルフォントは、あらゆるディスプレイの比率や形状に動的に適応しながら、アナログとデジタルの領域をシームレスに融合させ、首尾一貫性を保つ独自のデザインに基づいている。このような一体型デザインシステムは、海外でも事例が少なく、日本国内では初。複合施設全体を強化する様々なビジュアルを生み出し、クライアントがデザインの専門的知識がなくとも自由に継続的な運用を可能にする使いやすいソフトウェアによってサポートされている。

さらに「アダプティブ アイデンティティ システム」による映像表現に加え、TDCで得られる様々な体験を「エキサイティング」「プレイフル」「リラックス」「モダン」という体験価値として定義し、注目のアーティスト原摩利彦氏が自らフィールドレコーディングを行い作曲した4曲のオリジナルBGMにより、ブランドの聴覚的表現にも挑戦した。これらの映像と音は、ランドスケープリニューアルの一環として最寄りの各駅から東京ドームを繋ぐ動線上にシームレスに新設した、54台の大小LEDビジョンおよびモニター群に映し出されることにより、来場客に向けた東京ドームシティブランドを継続的に表現している。

東京ドームシティビジョンズのプロジェクトは、国内外のトップアーティストによるコンサートやプロ野球など、数多くのビッグイベントが開催される東京ドームを中心としたTDCにおいて、来場者の感動体験を更に高める機能を有している。そのようなイベントでの演出利用に加え、地域と連携した各種映像放映や、融合商業施設「LaQua(ラクーア)」のジェットコースター『サンダードルフィン』と連携した映像演出のほか、災害時などの防災機能としてリアルタイムな各種情報を送出するなど多様な展開を行っている。

今後は、今シーズンよりロゴマークの可変性を活かし、東京ドーム内のドリンクカップや野球観戦の学生団体へプレゼントする団体名入りオリジナル応援マフラーをデザインするなど、デジタルとアナログを融合させた一体的でユニークなブランディグを実施していく。