1500社が出展する「wire and Tube China2012」(8/6)

9月25日から28日まで中国・上海の上海新国際博覧センター(SNIEC)で、アジア最大のワイヤー、ケーブル、チューブ産業展示会である「第5回中国国際ワイヤー産業展」(wire China2012)およびパイプ産業展示会である「第5回中国国際管材製造・加工技術展」(Tube China2012)が同時開催される。

wire China2012の主催は、メッセ・デュッセルドルフ・シャンハイおよび上海ケーブル研究所。Tube Chinaの主催はメッセ・デュッセルドルフ・シャンハイおよび中国国際貿易促進委員会冶金業界分会。

7月24日には、東京のホテルニューオータニに両展の主催者3者が来日し、発表会を行なった。

それによると出展者募集は順調に進み、どちらの展示会のブースもほぼ完売となった。wire Chinaには現在まで、26か国から合計752社が出展参加。ワイヤー製造・仕上機械・加工技術機器、補助加工技術資材、特殊ワイヤー・ケーブル、計測・制御技術、特殊専門分野などの製品群が展示される予定。

Tube Chinaには13か国から395社が出展。パイプおよびチューブの生産・加工から販売までのすべての段階が展示される。両展ともに日本からの出展企業も数多い。

最初にプレゼンを行なったメッセ・デュッセルドルフ・シャンハイ社長のA.バートクス氏は、第1回のwire and Tube Chinaは2004年に開催され、683社が出展し2万6000平米の展示面積だったこと。その後隔年で開催し、第4回の2010年には出展者数は1306社と倍になったこと。そして今回の2012年には最終的に1500社の出展と8万5000平米の展示面積、また3万人以上(2010年は2万6035人)の来場者数を見込んでいると説明。

この成長背景には、中国国内の新空港建設プロジェクト82案件が2011年から12年にかけてすでに着工されていることや、2015年までには全国UHV送電網(超高圧送電網)への投資額428億米ドルが予定されていることなど、インフラ建設の増加があることを挙げた。

また、上海ケーブル研究所の凌成剛氏は「中国経済成長の趨勢は止まらない」と題したプレゼンを実施。中国の経済成長は減速しているとのリスクを指摘する声もある。しかし、スピードは落ちるものの緩やかな成長を続けていくと見ていること。また、世界における中国のワイヤー・ケーブル産業の生産量はアメリカを抜いて現在トップであることなどを統計数字を用いて説明した。

最後に、中国国際貿易促進委員会冶金業界分会の王宝敬氏が「中国の鋼管業界の現状と今後」というテーマでプレゼン。氏は中国鉄鋼生産高が世界1位であること、近年都市化が進みさまざまなプロジェクトが推進されておりこれらを背景にパイプ製品の需要が高まっていること。しかし、一方では生産過剰も課題であり、製品の質のさらなる向上を目指していることなどを語った。

日本国内での問合せは、メッセ・デュッセルドルフ・ジャパン(TEL:03-5210-9951)まで。