製造・物流現場の自動化図るロボットが集結 ロボットテクノロジージャパン(RTJ)

ニュースダイジェスト社は7月4日から6日の3日間、「ロボットテクノロジージャパン(RTJ)」をAichi Sky Expoで開催する。RTJは産業用ロボットと自動化システムの専門展で、開催規模は244社・1320小間となり、前回より約2割拡大している。

受付や介護で使われるサービスロボットを出展対象から除外しており、主に製造工場や物流、包装の現場に向けた産業用ロボットと、それらの動作にかかわるシステムが出展する。材料の運搬や搬出入、陳列、検品、梱包を含む、製造・物流現場の一連の工程すべてに対し、自動化を促す製品が揃う点も特徴だ。
同展を統括する平野清嗣氏は「出展者の技術が一番の見どころ。特に今回はアーム型のロボットだけでなく、自動で荷物を運ぶ台車のようなAGV・AMR、無人で稼働するフォークリフトはじめ、より無人化を意識した商材の出展が増加している」と話す。
展示会場内には「システムインテグレーター(SIer)」の特別エリアを展開する。SIerとはロボットを現場で使えるようにしたり、他の装置と組み合わせたりと、システムの構築や運用をまとめて指す言葉で、エリアでは関連サービスを幅広く紹介する。

また、産業用ロボットを体験できるゾーンを設ける。ロボットの導入を考えている、あるいは活用方法を模索している来場者を対象に、ロボットの素早く正確な、かつ再現性の高い動作を体感してもらうことが目的だ。フリスビーを射出するロボットと的当てを競うゲームや、画面上のロボットに動きを教えるシミュレーションソフト、手の動きを再現する習字ロボットなど、8つのロボットとシステムに実際に触れながら学べるコーナーとなっている。
セミナーでは生産性の向上やロボットの活用法をテーマに、安川電機やMujin、ボーイング社、次世代ロボットエンジニア支援機構などが登壇予定だ。

平野氏は「工場や物流現場には常に課題があるもの。RTJには品質の安定や人手不足の解消を図る技術が多く出展する。特に機器同士を組み合わせた使い方や応用は、実機を会場に置く展示会でしか見られない。ぜひ来場し、会場で課題解決に向けた新しいヒントを掴んでもらえたら」と同展をPRする。