世界巡回展「巨大恐竜展2024」が横浜からスタート

7月13日からパシフィコ横浜(展示ホールA)で「巨大恐竜展2024」がはじまった。2024年7月13日(土)から9月14日(土)まで、およそ2カ月間開催する。読売新聞社が主催し、共同企画に大英自然史博物館や福井県立恐竜博物館、福井県立大学恐竜研究所が名を連ねる。

大英自然史博物館のアレックス・バーチ教育普及部長。2017年に「大英自然史博物館展」を成功させた読売新聞社と再び仕事ができることへの喜びや、パシフィコ横浜、東京スタデオなど関係各社へ感謝の意を示した。

開催に先立ち行われた会見には、イベントに合わせて来日した大英自然史博物館のアレックス・バーチ教育普及部長が参加。アレックス氏は「『巨大恐竜展』は大英自然史博物館として最も成功した特別展で、同館史上最多となる来場者を集めた。その世界巡回ツアーをここ横浜ではじめることができて光栄」と述べ、今回の目玉となる巨大恐竜「パタゴティタン・マヨルム」について、大きさが37mとロンドンの2階建てバス3台分で、重さはアフリカゾウ9頭分の規模にあたると説明。その展示について「骨格を見ることができるだけでなく、恐竜の世界に足を踏み入れ、生活を知り、なぜこれほど巨大に進化したのかを探ることができる。会場ではプロジェクションやストーリーブック、イラストレーション、インタラクティブな体験を通して、好奇心を刺激し、自然界の謎に迫り生物の多様性に感嘆することができる」と解説した。最後に展示を通じた学びについてアレックス氏は「過去の生物について調べることは未来への重要なメッセージを送ること。現在の巨大生物も地球環境の重要な一部であるが、その数は危機的な状況に直面している。我々には多様性を守る責任がある。自然界の過去、現在、未来をたたえる『巨大恐竜展』をぜひ楽しんでほしい」とメッセージを送った。

福井県立恐竜博物館の関谷透主任研究員

展示会は5章立てで、グッズ売り場や売店を加えた6つのエリアで構成されている。会見には1,2,4,5章の共同企画を監修した福井県立恐竜博物館の関谷透主任研究員も登場。チンタオサウルスやデンバーサウルス、エウヘロプスなど、福井県立恐竜博物館蔵の標本も展示されていることから「日本の恐竜とパタゴティタン・マヨルムが一緒に展示されているのを見るのは感慨深い」と語った。

1章では恐竜以外の生物を含んだ「生物の巨大化」、2章では「恐竜の巨大化」に関する展示が行われる。3章が大英自然史博物館によるパタゴティタン・マヨルムの展示を含めた「ティタノサウルス類:最も大きな恐竜たちのくらし」で、第4章では「さまざまな流脚類」、第5章では「巨大恐竜の終焉」をテーマに展示が行われる。

ナガスクジラ
動くスピノサウルスのロボットも展示
触って学べるインタラクティブな仕掛けも
なぜ巨大恐竜は巨大化できたのか、カラダの仕組みから考えるコーナー
初来日となるパタコティタン・マヨルムの全身復元骨格標本
オリジナルのパタゴティタン・マヨルムのぬいぐるみ