「JASIS 2024」開幕 3つの新企画で社会課題の解決へ

日本分析機器工業会(JAIMA)と日本科学機器協会(JSIA)が主催するアジア最大級の最先端科学・分析システム&ソリューション展「JASIS 2024」が9月4日に開幕した。幕張メッセ5~8ホールに407社が1214小間規模で出展し、2023年の345社1096小間を大幅に上回る規模となった。

今回は3つの新企画を立ち上げる。「JASISコラボレーション」は研究者や分析機器ユーザー、分析産業の人材とのコミュニティ形成の場となるもので、英国王立化学会(RSC)、日本学術振興会 R053 委員会、JST-ERATO(慶應義塾大学)、国立研究開発法人科学技術振興機構、日本分析化学会とコラボレーションする。

「JASIS School」は科学・分析業界発展のため、学生や科学・分析業界の初心者に加え、現場で働く人も改めて学ぶことができるセミナー企画。前処理・機器分析・測定値関連・不確かさ・薬品の管理方法・真空基礎等に関わる基礎編の講演を実施する。

「スタートアップコーナー」は大学発ベンチャーやスタートアップなどと、分析機器、科学機器産業の融合を目指したオープンイノベーションの場で、10 社が出展する。

なお、TKP東京ベイ幕張ホールで開催される新技術説明会では、
92社が312テーマを発表する(2023年:69社261テーマ)。

同日に行われた記者発表会の場で、JAIMAの足立正之会長は「コンセプトにCome Touch JASISを掲げ、“『測る』が支える未来の社会”をコンセプトに社会課題解決にチャレンジしていく」と話し、科学・分析器が幅広い産業基盤を支えていることを強く打ち出す姿勢を示す。

JSIAの長谷川壽一会長は会場内で配布されている科学・分析機器総覧やJASIS Schoolで配布されている教材について言及。「次世代育成は多くの企業の課題だ」として、科学・分析機器業界に入りたての若手や学生に原理や仕組みを分かりやすく解説することの重要性を説いた。

 

スタートアップコーナー
JASIS School