ベトナム観光・MICEの魅力を講演


MPIジャパンは8月28日、六本木アカデミーヒルズ49で「ASEAN諸国への旅・ベトナムの魅力と最新観光事情」と題してセミナーを開催した。

トラベルジャーナル広報戦略室の岩下智之室長は「ベトナム観光の魅力とMICE最新情報」について講演。ホーチミンやハノイの主要観光素材や旅行商品パターンを解説。ハノイ滞在は一般的に人気の高い10月から3月の乾季のほかに、真夏にあたる5、6月がオススメであること、ホーチミンは労働者が帰省し交通量が少ない正月が良いなど、ベトナム旅行企画提案のヒントなども紹介した。

ベトナム航空日本支社旅客営業部の堀内健男課長は、同社とJAL、ANAを合わせると、ハノイ・ホーチミンの両都市と日本の各都市を結ぶ週間運行便数が65~6便という、好アクセスをアピールした。また中部のダナン地区をはじめとしたリゾート地を、ベトナムの豊富な観光素材のなかでも、もっとも注目されている新しいスポットとして紹介した。

ベトナム協会の理事を務めるISCの鈴木真理代表取締役は、ベトナムの魅力として、物価の安さ、治安の良さ、40年前の日本の田舎を彷彿とさせる懐かしい風景、フランス植民地時代の美しい建築物などをあげ、ベトナムの食と遊の魅力を語った。MICEビジネスへのアプローチについてはMICEについては、各世代との交流、国際的な舞台で活躍する人材との交流が、世界遺産の美しさやリゾートだけでない心に残るMICEの提案が可能にすると語った。

イーテックグループの玉井節朗代表取締役は「グローバル化への変化 海外への事業シフト、見えてくるシニアライフ」というテーマで、ベトナムでのビジネスチャンスやリタイア後の移住について提案した。法人税額の減免措置や優遇法人税率、年7~8%の経済成長予測、ホスピタリティの充実、国民気質が日本人に馴染みやすいことなどから、毎年30程度の企業が進出していることなど、ベトナムでの事業展開の魅力を説明。現地のMICE関係者との交流についても語った

また旅行者物価の安い都市1位に選ばれたハノイでのリタイヤライフの過ごしやすさを自身の滞在経験を交えて説明。ホーチミン北の東急田園都市構想などもあり、ポジティブな海外でのひきこもりである「外こもり」に適した地であることを介した。

出席者にはベトナム焼酎ルアモイが振る舞われたり、ベトナム産コーヒーのおみやげがついたりと、座学による講義だけでなく、ベトナムの雰囲気を体感できるセミナーとなっていた。