【9/21開催】「おいしい!マンガ展」体験レポート

9月21日(土)からトキワ荘通り昭和レトロ館(東京都豊島区)で開催される企画展「おいしい!マンガ展 たべるシアワセ♡つながるココロ」に足を運んだ。本企画展はマンガで描かれた食事シーンの展示を通して、普段と異なる視点で作品を楽しめる場となっている。入場料は無料。

昭和レトロな雰囲気が漂うが、リノベーション後のため建物自体はきれい

会場は「トキワ荘通り昭和レトロ館」2階。マンガ作品の中から選ばれた食事シーンや料理の描写が展示されている。グルメマンガだけでなく、ストーリーの中でさりげなく描かれる食事の場面にも焦点が当てられ、作品に新たな魅力を見出すことができる。

食事が描かれるシーンは、キャラクターの感情や物語の進行において重要な役割を果たすことも多い。「食」という視点からマンガを捉えると、普段見過ごしていたシーンが新たな意味を持つことに気付く。そんな体験が味わえる展示だ。

 

さらに、もう一つの注目ポイントは、丹青社が手がけるデジタルコンテンツ「聴味庵(ちょうみあん)」だ。料理ブロガー・梅本ゆうこ氏が協力し、マンガに登場する料理を元に、映像と音で再現された体験型コンテンツを楽しむことができる。

高精細映像と立体音響を使って、マンガで描かれた「食べることの楽しさ」を演出するという新しいアプローチだ。実際に料理するようすを撮影・収録しているが、リアルな再現を目指すよりも、視覚や聴覚を通じて感覚的な楽しさを引き出すことを重視している。そして体験してみると、不思議と「おいしそう、食べたい」という気持ちも湧いてくる。

普段は味覚や嗅覚で楽しむ食事を、視覚と聴覚で表現するこの試みは、デジタル技術が新たな感覚体験を生み出す可能性を感じさせる。本展は、マンガファンや食文化に関心がある人だけでなく、新しいデジタル技術に興味がある人にもおすすめしたい。

 

企画展「おいしい!マンガ展 たべるシアワセ♡つながるココロ」
会期 : 2024年9月21日(土)~10月14日(月)
会場 : トキワ荘通り昭和レトロ館(豊島区立昭和歴史文化記念館)2F多目的室
入場料: 無料