映像・音響機材レンタルのAZA CORPORATION(エージーエーコーポレーション)は、業務用ワイヤレスクリッカー「ShowShift(ショーシフト)」を自社開発し、2024年12月に販売を開始する。
遠隔操作システムを作っているチームを中心に、営業部・技術部・メンテナンスサービス部が、それぞれの視点から意見を出し合って完成させた「AZAが考える理想のクリッカー」となっている。
今回は、この「ShowShift(ショーシフト)」について開発メンバーに話を聞いた。
株式会社エージーエーコーポレーション
30年間、イベントに関わる全ての人々のパートナーとして映像・音響・ITのサービスを提供。企業イベント(キックオフ、セミナーなど)を多く手掛け、最近はeスポーツやリアル+配信のハイブリットのイベントも手掛けるなど、多彩な実績を誇っている。
TEL:050-3646-2333
MAIL:info@aza.co.jp
製品を試してみたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください
「AZAが考える理想のクリッカー」
多くの無線通信機器で使われている2.4GHzよりも障害物に強い920MHz帯を採用。
LEDが多用される最近のイベント会場でもノイズの影響を受けにくい。
類似製品の中でも最長クラスの500m※という長距離通信を誇る。大きいステージでの公演から展示会ブースでのプレゼンまで、幅広いシーンでの利用に対応可能だ。
※AZAによる計測
総務省の技術基準適合証明を受けている。
▼ イベントの現場で長年親しまれてきたモデルを研究し、モダンなデザインへと落とし込んだ。
▼ マットなカラーリングと材質、曲線を活かしたデザイン。さらさらした表面は非常に手触りも良く、汚れにくくなっている。
▼ シンプルなアイコンを大きく表示。視認性が高い。
現場の”あったらいいな”を自分たちで形にする
メンテナンスサービス部
研究開発職:
稲葉省源 氏
営業部 部長:
佐藤圭佑 氏
―開発のきっかけは?
AZAではイントレプレナー(社内起業家)制度という、誰でも新しい事業のアイデアを提案できる制度が設けられているのですが、そこからプロジェクトがスタートしました。
―なぜワイヤレスクリッカーを新たに開発したのでしょうか?
それまで多くの現場で使われていたワイヤレスクリッカーのモデルが電波法の関係で使えなくなったことで、需要が高まっていると感じていました。
また、弊社が得意とする制御システムのノウハウを活かせるという点も大きく、「AZAが考える理想のクリッカーを作ろう」ということになりました。
―開発においてこだわった点は?
様々な企業とクリエイターを巻き込んだ、一大プロジェクトになりました。
機能的な面では、AZAの回路構成やファームウェアの技術を最大限生かし、500mという長距離通信を実現しました。また、接続の安定性にもこだわっています。
筐体も既製品ではなく自社で制作し、レーザーポインターもOEMで生産しています。
送信機は、3Dプリンタで色々な大きさや形のプロトタイプを作り、試行錯誤しました。クリッカーとレーザーの電池を一つにまとめて軽量化し、あえて厚みを持たせることで握り心地を追求しています。
また、ボタンも押したことをしっかり指で感じられるよう、クリック感にこだわって制作しました。
プレゼンターさんが手で触るものですので、操作に気を取られないようボタンの数は最小限にし、受信機は転倒防止と高級感を感じられるように、あえて重量を持たせています。
ケースにもこだわりました。箔押しのロゴなど見た目だけでなく、納品からそのまま現場に持って行って使えるよう、機能性を重視しています。
―最後に一言お願いします。
これまで現場で広く使われてきたモデルにも決して見劣りしない、プレゼンターさんと技術スタッフ、双方にとっての使いやすさを追及して開発した、次世代のワイヤレスクリッカーとなっています。
ぜひ一度、お手元にとって、その使い心地を確かめて頂ければと思います。