パソナGと朝日インテックが空飛ぶ手術室など「未来の医療」を大阪・関西万博で展示 

パソナグループは12月5日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に出展する同社パビリオン「PASONA NATUREVERSE(パソナ・ネイチャーバ-ス)」における、朝日インテックとの共同展示「未来の医療~リモート操作による空飛ぶ手術室~」の内容を発表した。

「未来の医療」展示イメージ(株式会社パソナグループ提供)

パビリオンは入口から順に「いのちの歴史ゾーン」「からだゾーン」「こころ・きずなゾーン」と続いており、未来の医療展示は「からだゾーン」で行われる。“21XX年 未来のリモートオペレーションセンター”をテーマとしており、朝日インテックが世界でトップシェアを誇る心臓血管治療用ガイドワイヤーを使った現在、近未来、未来それぞれの手術をゲーム形式や映像コンテンツとして体験することが可能だ。

現在、心臓血管治療用ガイドワイヤーを使った手術には2D映像が用いられており、その成否は医師の経験によるところが大きい。朝日インテックでは近い将来、映像を3D化し手術のナビゲートを行うことで、血管治療の標準化を目指す。また、さらに先の展望として、ドローンが医師や自走型マイクロロボットを遠隔地に届ける「フライングオペレーションユニット(空飛ぶ手術室)」や、遠隔治療や手術を指示する「リモートオペレーションセンター」の構想を掲げ、大阪・関西万博でその姿を展示する。実現すれば山間部や離島、船の上など場所を問わず、いつでも誰でも低侵襲な治療を受けられる社会の第一歩となる。

朝日インテックの宮田憲次社長は「世界中の人々に未来の医療を見ていただくことで、夢を見せたい。医師が未来への発想を持つことにもつながる」と期待感を示す。パソナグループの南部靖之代表は「大阪・関西万博で化学反応を起こすことで、技術が発達していく。根底にあるのは50年前(創業当時)の格差をなくそうという思いだ」と語り、大阪・関西万博への出展を機にウェルビーイング産業に本格参入していく意気込みを示す。

左から順に大谷執行役員(朝日インテック)、宮田社長(朝日インテック)、南部代表(パソナG)