【主催者インタビュー】DXで最大限マッチングを作り出す
【エバーリッジが今月「DX総合EXPO2025春 東京」を開催】

(本記事は、見本市展示会通信2/15号に掲載された実行委員長の萩原雄輔氏へのインタビュー記事を転載したものです)

エバーリッジは2月26日から28日までの3日間、幕張メッセで「DX総合EXPO2025春 東京」を開催する。

人事や労務、経理、マーケティング、営業支援をはじめオフィス業務のDXを進めるサービス・製品が集結する。過去最大規模での開催となり、初開催比約5倍の440社が1180製品を展示。2万5000名の来場を予定している。

見どころはAIに特化した「AIWorld2025」である。DX総合EXPOと同時開催し、AIによるDX推進に焦点を当て、最新技術を発信する。また「ビジネスイノベーションJapan2025春東京」も併催。

うち構成展の「経営支援EXPO」は経営者、経営企画、経営幹部のバイヤーを対象としたもので、データドリブン経営や経営管理のDXツールを含め多数の製品を紹介する。

同展を含めエバーリッジの展示会では、イベント自体のDXにも注力している。例えば会場で来場者のQRコードを出展者がスキャンすると、来場者のアカウントにも出展者の情報が表示される仕組みだ。

一方的に来場者の個人情報が読み取られていく従来のスタイルから、双方向のデジタル名刺交換へとシフトした。

来場者用のマイページには、出展者を星で評価するシステムやメモ機能を搭載。視察レポートを作成する際に使う資料もダウンロードできる。

実行委員長の萩原雄輔氏は「今までの展示会にはなかった来場体験をDXによって作り出している。ぜひ肌で感じてほしい」と話す。

来場者だけでなく出展者に対してもDXにより、サービスの向上を図っている。

同展で出展者は、リアルタイムで現時点での来場者数、自社ブースの名刺交換数、ブースに訪れた人の役職や業種といった属性情報、他社の名刺交換数など、さまざまな角度から自社ブースの現状を確認できる。

萩原氏はサービスについて「従来の展示会は商談の状況や来場者数を会期中に確認する手段がなかったため、現場で出展者が展示内容や見せ方を改善していくことが難しかった。この状況を変えたいと考え、出展の効果がすぐに見え、会期中に改善を重ねられるよう、リアルタイムで分析ができるサービスを開始した。実際にサービスの利用により、名刺獲得数やアポイント数が増加したという声も多い」と説明する。

なお同社は7月に「産業DX総合展」を初開催する。製造業や物流、リテール、建設、不動産のDXに焦点を当てる。2026年3月には「DX総合EXPO」のマリンメッセ福岡での開催も予定している。

(以下は2024年開催の様子)