パソナG、大阪・関西万博でCYBERDYNEと共同で装着型サイボーグを展示

握手をするパソナグループの南部代表(左)と、CYBERDYNEの山海社長(右)

人材サービス大手のパソナグループは2月20日、大阪・関西万博に出展するパビリオン「PASONA NATUREVERSE」で装着型ロボット開発のCYBERDYNEと共同で展示を行うと発表した。

パビリオン内のからだゾーンで「身体機能の改善・再生」、「生活空間の拡張」、「自身の見守り」の3つのテーマを展開する。生体電位信号を読み取り、自由に動かすことのできる装着型サイボーグ「HAL(ハル)」は、触覚を身体にフィードバックすることで、加齢や病気などで低下した身体機能の改善が見込めるという。デバイスを装着した人の動きを模倣する「マスター・リモートシステム」は指先の細かい動きまで再現。場所や時間に縛られない生き方や働き方を提案する。

バイタル情報の変化を常に見守る小型センター「Cyvis(サイビス)」や、X線や造影剤不要で微小血管の状況を可視化する非侵襲の「Acoustic X(アコースティックエックス)」など、医療に変化を促す最新技術も展示する。

筑波大学大学院で教授を務めるCYBERDYNEの山海嘉之社長は、ロボット産業やIT産業に続く、人とサイバー・フィジカル空間を融合する「サイバニクス産業」の創出が、ウェルビーイング社会の実現に大きく寄与すると主張する。大阪・関西万博への出展を契機に半年間の検証を重ね、社会実装に向けた取り組みを進める。

パソナグループの南部靖之代表は「こうした技術を生活空間の中にインストールするのが我々の役割だ」として、今回の共同出展により、ウェルビーイング産業への参画を促進する意向を示す。

初公開となる「HAL(医療用腰タイプ)」の解説を行う山海社長
「HAL(医療用下肢タイプ)」の利用では保険が適用されるという
マスター・リモートシステムはパビリオンで体験コンテンツを予定
「Cyvis」は人生におけるリスクを軽減する