中野サンプラザ 再開発が白紙に

中野区の酒井直人区長は、中野四丁目新北口駅前地区における市街地再開発事業に関する見直しを明言した。このプロジェクトは、2020年1月に「中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画」を策定し、野村不動産株式会社を中心に進められていたが、2024年9月に施行予定者から工事費の急激な高騰を理由に事業着手の困難が報告された。

2025年2月28日に施行予定者から事業計画の見直し提案が行われたが、区長は「現時点で事業成立性の見通しが明らかでなく、選定過程の公平性・中立性に課題がある」と指摘する。また、提案された内容が区民に提供する施設の魅力を十分に継承していないと評価する。

区長は、「中野サンプラザ及び中野区役所一帯は、区民に愛されてきた特別な場所であり、再開発によって整備する施設は、中野サンプラザのDNAを継承し、100年後も区民に愛される施設となるよう取り組む」と強調する。事業の見直しに際し、区民の理解を求めつつ、引き続き強い信念を持って取り組むと表明する。

中野区では、この一時的な立ち止まりを経て、長期的な視点で市街地再開発を推進し、将来にわたって区民が誇りを持ち続けるプロジェクトにすることを目指す。

 

<↓ 予定されていた再開発計画>

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