【再開発】名古屋駅周辺と名鉄名古屋駅の再開発について発表

名古屋鉄道は、検討を進めていた「名古屋駅地区再開発計画」について、事業化を決定したと発表した。

全体スケジュール(予定)

①名古屋駅地区再開発計画について

リニア中央新幹線開業と名古屋市等が進めるスーパーターミナル化を好機と捉え、沿線・地域に国内外から人を呼び込むため、都市としての名古屋の魅力を高め、グループ成長の起爆剤となることを目指すという。

<名古屋鉄道が示した再開発計画についての意義と考え方>
〇意義
・エリアの魅力、価値向上に資する賑わい・交流機能の創出
・移動利便性、快適性の向上とスーパーモビリティハブ機能の確立
・名鉄グループのポテンシャルの発揮および名鉄ブランドの価値向上

〇考え方
・行政が主体となって進めるリニア関連プロジェクトとの整合
・社会的要請にも対応した空港アクセス利便向上に資する名鉄名古屋駅の拡張を含めた地域交通拠点の形成
・名駅南地区やささしまライブ、栄をはじめとする都心部に賑わいを広げる周辺地権者との共同開発

〇まちに開かれた開発を行い、まちと一体となって賑わいを創出し、人中心でウォーカブルなまちづくりを実現する。

〇名古屋駅を起点とした都心回遊性を向上させるとともに、再開発エリアにとどまらない沿線・地域の価値最大化につながるまちづくりを行い、新たなランドマークを目指す。

対象エリア

<都心における施設イメージ>

<地上部の賑わいイメージ>

【再開発概要】
共同事業者:名古屋鉄道株式会社、名鉄都市開発株式会社、日本生命保険相互会社、
近畿日本鉄道株式会社、近鉄不動産株式会社
対 象 地:名古屋市中村区名駅一丁目 2 番他
敷 地 面 積:約 32,700 ㎡
延 床 面 積:約 520,000 ㎡
用 途:商業、オフィス、ホテル、
鉄道駅、バスターミナル
投 資 額:約 5,400 億円

 

②名鉄名古屋駅の再整備について

4線化をはじめとする再整備を行い、鉄道ネットワークの機能を強化し、公共交通分担率の向上を目指す。

<4 線化イメージ>

①中部国際空港とのアクセス強化
・ 4 線化により「空港アクセスホーム」を設置し、空港アクセスのわかりやすさと利便性を向上
・ ゆとりをもった駅空間の整備、段差の解消、案内の充実、空港アクセス列車の停車時分の増大
②他の交通モードやまちとのつながりの強化
・ 名古屋市が整備する広場空間「ターミナルスクエア」を介し、リニアをはじめ各交通機関との
わかりやすくスムーズな乗換の実現
・ 複数の旅客動線のバリアフリー化による、人にやさしい交通拠点の実現
・ 笹島交差点付近への新たな改札口設置による、名駅南地区へのアクセス性向上
・ 4 線化により「行先方面別」などにホームを分けることで、誰にもわかりやすい駅の実現
③安全性の更なる向上
・ ホームドアの整備による、安全性の向上
・ ホームやコンコースの拡張等による、大規模災害発生時の対応力向上

 

計画の詳細については、共同事業者間にて正式に合意した後に公表する予定だ。