国内外の展示会最新事情を解説

 

日本展示会協会(日展協)は5月14日、マイナビルームで「日展協ビジネスフォーラム2013」の第3回講義を開催した。

同フォーラムでは見本市・展示会産業界の明日を担う人材の育成を目指し、業界関係者のスキルアップのため、多彩なプログラムを用意。今年から全5回に分けて開催している。
第3回講義は「国内外の展示会最新事情」をテーマに日本貿易振興機構(ジェトロ)展示事業部長の寺田佳宏氏、幕張メッセ常務取締役コンベンション事業本部長の寺澤義親氏、中小企業基盤整備機構(中小機構)新規事業支援部審議役の柿沼文彦氏が登壇。およそ30人の業界関係者が聴講した。

寺田氏は「ジェトロの展示会事業について」と題して講義を行なった。「シンガポール国際水週間」や「ミュージックチャイナ」、「メタレックス」、「ビオファ」、「アンビエンテ」、「香港インターナショナル・ジュエリー・ショウ」など年間60本以上にもおよぶ海外展へのジャパン・ブースの出展状況を紹介。経費の補助や有利な小間位置の確保、集客、マッチング支援、輸出アドバイスなどの出展メリットをあげた。

 

寺澤氏は「アジアの展示会ビジネス新潮流」についてわかりやすく解説。停滞している先進国のなかで米国は堅調に推移していること、アジアの継続的な成長、中南米の発展など、欧州展示会主催企業の新興国での活発なM&Aなど、世界の展示会業界の動向について具体例をあげて説明した。

 

柿沼氏は「展示会における中小企業の販路開拓支援」をテーマに、支援活動を通して得た出展成功のヒントを語った。製品だけでなくその背景である会社のことをアピールすること、アイキャッチ・数字・エンドユーザーなど製品の強みや特色を直観的わかるように伝えること、営業の場としてだけでなく新製品を中心に社内が一丸となるために展示会を活用することなど、出展効果をあげる具体的なヒントを披露した。

 

 

3氏の講演終了後は懇親会が開かれ、和やかな雰囲気のなか参加者たちが親睦を深めていた。