ひぐちのMICE旅日記~軽井沢編1

5月23日・24日の2日間、軽井沢MICEプロジェクトとして軽井沢リゾート会議都市推進協議会(軽井沢RCC・土屋芳春会長)主催の研修プログラム体験会が実施されました。

参加者は、旅行会社、イベント企画会社、研修企画会社など、計20名。

長野県地域元気づくり支援金と軽井沢町からの出資で実現したこの試みは、軽井沢RCCでも初めてとなるツアープログラムです。内容は、1泊2日で3つの研修プログラムを体験するというもの。当初は、軽井沢RCCのメンバーである11のホテル・ペンションを巡る視察ツアーという案も出ていたようですが、インターネットやパンフレット写真でも事足りるのではという意見が出て、軽井沢RCCが自ら造成したプログラムを含む体験型ツアーが採用されました。

日頃、法人・学校向けツアーを企画・運営している旅行関係者やスポーツ関連イベントに強く商品開発も手がけるイベント会社、チームビルディングを主体にプログラム提案する企画会社など、それぞれの顧客ニーズと視点をもつ各立場の参加者に3つのプログラムを体験してもらうことで、一方的でないか、物足りないところはないか、といった意見を吸い上げて、オリジナル商品の実用化へとつなげることが今回の目的だと話します。

軽井沢RCCは2011年2月28日に設立して、現在、3年目。軽井沢観光協会、軽井沢町商工会、軽井沢旅館組合の地元3団体とコンファレンス関連協会、11のホテル、ペンションからなる協議会で、これまで少なかったメンバー間の交流からスタートをし、互いの情報を共有することで、「どうぞ、うちの宿泊施設へ」だけでなく、「軽井沢で会議をしませんか」といったディスティネーション力の強化とリゾート会議というコンテンツ力での提案を図っています。RCCメンバー施設は、いずれも1泊3食+会議室+キオスク+基本AV機器を含んだCMP(Complete Meeting Package)商品を提示できることが条件とのこと。海外ではほとんどのホテルが採用しているパッケージプランを取り入れるなど、受入のための体制づくりを整えたり、勉強会が行なわれているということでした。

参加したある旅行関係者は「軽井沢にRCCのような取組みがあることも知らなかった。沖縄、京都のようにブランド力で集客ができると思っていたので意外だった」と印象を語っていました。また、別の参加者は「地域内の横の連携だけでなく、外部の視点を盛り込もうとする取組み自体が新鮮だった」と受け止め、ディスカッションや商談会、交流会の場面では、さまざまな角度から体験プログラムに盛り込むべき視点や具体的アイデアが交換されていました。

次回、軽井沢RCCから用意された、軽井沢研修プログラム「街歩き 軽井沢検定に挑戦!」、「スピーカーズビューロー」、「カーリング体験」のようすをお届けしたいと思います。(ピーオーピー樋口)