サステナブルイベント研究所を設立

イベント制作会社のセレスポは、イベント分野におけるサステナビリティ(持続可能性)の実現に向けた研究・開発を行なう研究機関「サステナブルイベント研究所」を7月3日に設立する。

2012年に国際標準規格『ISO 20121:イベントの持続可能性に関するマネジメントシステム』が発行されロンドン五輪で活用されたことをきっかけにして、国際イベントを中心にサステナビリティへの配慮が強く求められるようになったことを背景に、日本国内でも感心が高まっているイベントのサステナビリティ。サステナブルイベント研究所では、今後、国内外の事例を基にした調査・研究とともに商品・サービス開発を行い、クライアント企業・団体の理念をサステナビリティの視点で体現するイベントマネジメントを提案・運営支援を行なうことで、新たな価値観の創造と国際的な評価の向上に取り組んでいく、としている。

また、同研究所は、国際イベントの成果を国内へ還元することを目的に、英国のSustainable Event Ltd.のFiona Pelham氏とアドバイザー契約を結び、『ISO20121:イベントの持続可能性に関するマネジメントシステム』やサステナビリティの国際的なレポーティングガイドライン「GRI※ Event Organizers Sector Supplement」への対応にも力を入れていく予定だ。

※GRI    オランダに本部を置くNGOで、正式名称はGlobal Reporting Initiative。CSRガイドラインの策定を目的とする国連環境計画(UNEP)の公認協力機関。環境レポートからGRIガイドラインに基づくサステナビリティレポートに切り替える企業・団体がふえている。

 

Fiona Pelham (フィオナ・ぺラム)さん

 

アドバイザー:Fiona Pelham (フィオナ・ぺラム)さん

ISO/PC250(ISO20121)策定委員会 議長 (2006年~2012年)

London2012 Legacyのサステナビリティ部門に所属 (2005年~2012年)

MPI(Meeting Professionals International)国際ボードメンバー