招致メンバー笑顔の帰国

アルゼンチン・ブエノスアイレスで開催された国際オリンピック委員会(IOC)総会で、2020年のオリンピック・パラリンピック開催を東京に導いた、招致メンバーが9月10日に帰国し、都庁前広場で約6000人の観衆の前で報告会を開催した。

大歓声に迎えられた猪瀬直樹東京都知事は、「みなさんの声援がブエノスアイレスに届きました。みなさまの声援、アスリート、スポーツ関係者、経済界などの団体のみなさんなど 含めてオールジャパンで勝ったのです」と一丸となって戦った招致活動を振り返った。

IOC総会で最終プレゼンテーションを行なった北京オリンピックのフェンシング銀メダリスト太田雄貴選手「発表の時はいっぱい泣いてすみませんでした」と会場の笑いを誘い、また「これまで生きてきたなかで一番幸せ。応援ありがとうございました。9月9日はあくまでもスタートの日。2020年に 世界中に日本をアピールするよい機会。みんなで良い大会をつくりましょう」と感謝の気持ちと意気込みをあらわした。

パラリンピック陸上走り幅跳びの佐藤真海選手は「アスリート代表として、日本代表として想いを届けるのが私の役目と考えていました。 気持ちをのせて一言一言伝えました」とプレゼンテーションの際の心境を振り返ったほか「この熱気を7年間でさらに大きくして、世界中の人を迎えて明るい日本をつくりましょう」と力強く呼びかけた。

 

報告会終了後には都庁内で記者会見が行なわれた。

招致委員会評議会議長・副会長を務めた森喜朗元首相が、刻一刻と変わる票読みのようすなど招致メンバーの現地での活動を明らかにした。

また、招致“Cool Tokyo”アンバサダーの滝川クリステル氏は、日本に勝利を引き寄せ世界中の記者の間で話題になった“日本のおもてなし”について自身の強い想いに触れたほか、バリアフリー対応を含め東京のさらなる成熟への期待などを語った。