JATA旅博が過去最大規模で開催

9月13日、東京ビッグサイトで「JATA旅博2013」が開幕。13日はプレス・業界向け、14日・15日は一般公開される。今回は154か国・地域から730社・団体が出展、過去最大の1353小間での開催となった。

12日にはアウトバウンド・インバウンド商談会が開催されたほか、夕刻には「Tabihaku Night 2013」が開催された。増上寺をユニークベニューとして利用し、江戸をイメージした和の空間“TABIHAKU YOKOCHO(旅博横丁)”を境内に創出した。東北の海の幸や宮崎牛など日本各地の名産品を集めた屋台や、琴、三味線、阿波踊りなどが披露され、各国駐日大使、大使館・官庁関係者、国内外の出展者などおよそ800人に、日本のおもてなし文化やMICE開催地としての魅力を披露した。

 

13日の開会式では主催の日本旅行業協会(JATA)の菊間潤吾会長が「昨年は日本からの海外旅行者数が過去最大となった。JATAでは欧米向けに特別プロジェクトを組んだが、着実にその成果が結実している。オリンピック2020年の東京開催のうれしい知らせがあったが、前回東京で開催された1964年は日本からの海外旅行が自由化された年。来年は自由化50年の節目の年であり、旅が果たしてきた役割を考え、さらに進化させていきたい。再び日本が世界中の注目を集めるオリンピック開催にむけて、旅博が旅行・観光の総合イベントとして重要な情報交換の場となり、新たな需要を創出することを期待する」と挨拶した。

開会式終了後にはJATAと国連世界観光機関(UNWTO)の包括的パートナーシップ協定(MOU)の調印式が行なわれた。UNWTOの事務局長タレブ・リファイ氏は「2020年のオリンピック開催地に選ばれたことを心からお祝いします。このたびのJATAとのMOU提携がとても意義深いものと感じております。これはUNWTOにとっても大きなステップですし、とくにアジア太平洋でこのようなパートナシップを結ぶのははじめてのことです。とても光栄ですし、これからの成果に大きな期待を寄せています」と挨拶した。

展示会場では、国内外の観光局、旅行会社、航空会社、ホテルなどのほか、大学などの教育機関も出展していた。出展した明海大学の白田慎一教授は「世界遺産の研究、スポーツイベント検定の推奨、ホテル客室を飾る花毛布教室など、われわれホスピタリティ学部の活動をPRすることはもちろん、多数の旅行関係企業が集まるこの展示会は、学生にとって将来の就職先の候補でもある企業と触れ合えるよい機会になると期待しています」と語った。

 

■旅博 フォトギャラリー