東京観光財団がベストシティーズに加盟

4月14日、ザ・キャピトルホテル東京で、東京観光財団が『ベストシティーズ・グローバルアライアンス』に加盟する調印式が行なわれた。

同連盟は、国際会議誘致を拡大へ向けて加盟都市相互の知見や情報共有を行なうため、2000年に設立された。国際的なコンベンション・ビューローの連盟としては加盟団体が最も多く、歴史あるアライアンスとなっている。

1地域に1都市の加盟が限定で、加盟者同士の競合がなく積極的な情報交換が行なわれる。これまで加盟したのは10地域。北欧コペンハーゲン、東欧ベルリン、西欧エジンバラ、米国北部シカゴ、米国南部ヒューストン、カナダはバンクーバー、オセアニアはメルボルン、東南アジアはシンガポール、中東ドバイ、アフリカはケープタウンとなっており、新たに北東アジアとして東京が加わる。

調印式後に同連盟のカレン・ボーリンガー理事長は、東京が加盟したことへの歓迎の意を表すとともに「加盟団体には、QMS(Quality Management System)というサービスレベルを保つことが義務づけられており、18か月ごとに審査を受ける。そのため加盟していること自体がサービス品質を保証することにもなるが、さらに連盟が実施するさまざまなイベントに参加することで、より多くの利益を得ることができる」と積極的な活動を呼びかけた。

東京観光財団の上條清文理事長は、「東京都観光産業振興プランに記されているように国際的な都市間連携組織の加盟による戦略的な都市間ネットワークの構築が実現。しかしシンガポールやソウルにやっと並んだくらい。現在の153件から平成29年に250件国際会議誘致という目標に向けて、五輪という追い風も活かして積極的に活動する」と意気込みを語った。

翌日は六本木アカデミーヒルズでカレン・ボーリンガー氏がメルボルン・コンベンション・ビューローのCEOとして講演を行ない、出席したMICE関係者にむけて、メルボルンのMICE誘致戦略について事例を交えて解説した。