【書籍紹介】イベント・旅行産業にも言及、「図表で見るスポーツビジネス」

叢文社は、4月7日、「図表で見るスポーツビジネス」を発行した。編著者は、佐野昌行氏(日本体育大学 体育学部 社会体育学科 助教)、黒田次郎氏(近畿大学 産業理工学部 経営ビジネス学科 准教授)、遠藤利文氏(スポーツデータバンク 代表取締役)の3氏。

「図表で見るスポーツビジネス」は、巨大産業となったスポーツビジネスを一目でわかる図表で紹介したもので、同社から出版されたスポーツビジネスの現状を解説した「スポーツビジネス概論」(黒田次郎・遠藤利文編著)の第二弾となる。

“スポーツ産業にはどのような領域があるのか”、“産業規模はどの程度か”、“スポーツ産業におけるビジネスの仕組みは”といった疑問に3氏のほか、スポーツ科学の分野の研究者とスポーツ産業で活躍する実務家ら多彩な執筆陣が答える内容となっており、6部22章で構成。

第一部でスポーツ産業の全体像や歴史、政策との関係を概観したうえで、第二部から六部ではそれぞれスポーツ指導、スポーツ空間・用品、スポーツ医療・コンディショニング、プロスポーツ、スポーツイベント・旅行の各産業の現状や動向について解説している。特徴的なのは、いずれの章でも、多くの図や表を用い、視覚的に理解できるよう構成されているほか、コラムなども挿入されており、親しみやすい内容となっている。

なお、『第六部スポーツイベント・旅行の産業-第19章スポーツイベント産業-』では、スポーツイベントを運営するセレスポでサステナブルイベント研究所所長を務める越川延明氏、地域経営コンサルタントの丹野実氏も執筆し、経済波及効果やマネジメント面について言及。イベント・MICE業界の関係者にとっても参考となりそうだ。

大学でスポーツマネジメント・スポーツ経営・スポーツビジネス等について学ぶ学生向けの本書ではあるが、スポーツにかかわる仕事をはじめるビジネスマン・自治体担当者にとっても、スポーツ産業の全体像をつかむ一冊となっている。

本体¥2,000+消費税。詳細については、叢文社のwebサイトまで。
http://www.soubunsha.co.jp/sofind.cgi?isbn=7947-0724